こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。先月行われたATPファイナルズでジョコビッチ選手が優勝しました!予選リーグでシナ―選手に敗れたものの、決勝トーナメントでは、準決勝でアルカラス選手、そして決勝でシナ―選手にそれぞれストレート勝ちして優勝しました。36歳の年齢にして20代前半の選手に勝ち切ることもさることながら、その勝ち方が圧巻でした。

勢いのある若い選手に対して、前半は相手の勢いに押される場面もありながら、徐々に自分の土俵に引きずりこみ、流れをしっかりつかんで、最後は相手の戦意を喪失させ勝利をつかみ取るという圧巻の内容でした。

36歳という一昔前なら完全にリタイヤしている年齢にもかかわらずまだまだ世界のトップの実力を維持しているジョコビッチ選手は46歳のベテランテニスプレーヤーの私自身にとって本当に素晴らしいお手本であり、彼から学び実践していることも多くあります。そこで今回は私なりにジョコビッチ選手の強さについて分析していきたいと思います。

〇私が考えるジョコビッチの強さ

 テニス選手として理想的な体型

 怪我の少ない体

 抜群のバランス感覚

 ④好不調の少ないプレースタイル

 強靭なメンタル

まだまだ他の要素もあるかと思いますが、私が感じている彼の強さの要素の代表的なものは上記のとおりです。それではそれぞれについて少し詳しく話を進めていきます。

①テニス選手として理想的な体型

ジョコビッチ選手の身長・体重は188㎝77㎏という体格で日本人から見るとかなり大柄ですが、大型化が進む世界のテニス界から見ると平均的な体型と言えます。現代の多くのテニス選手がそうであるように見た目からも言わば「細マッチョ」の体型で、動きもシャープな上に、持久力もあってテニス選手として理想的な体型です。

彼のこの体型を形作っているのが、日常の食事であると言われています。「グルテンフリー」を実践し、体調を改善したことにより、競技成績を飛躍的に向上させたのは有名な話ですが、それに加えて、1年365日ほぼ毎日同じ食事を摂り続け、体に必要のないものは一切摂らないというストイックさは他のテニス選手からも尊敬されている一面であります。

②怪我の少ない体

10数年にわたってジョコビッチ選手とともに「ビッグ4」と言われ、テニス界をけん引してきたマレー選手、ナダル選手、フェデラー選手はキャリアの晩年においてケガに悩まされ、引退、または長期離脱を強いられました。年間を通じてオフシーズンが少なく、肉体的にはかなり負担の多いこの世界のテニス界において大きな怪我や長期の離脱が少なくトップに君臨し続けるジョコビッチ選手は驚異的であります。

その要因は様々あると言われていますが、上記①にも述べたような徹底した食事管理に加え、特徴的なことが一切ウエイトトレーニングをしないという点が挙げられると思います。現代の世界のテニス界はスピード化が進み、より早く動き、より強く打つことが求められています。その潮流に対して多くの選手がウエイトトレーニングで、筋力を増強し、体を強く大きくすることで対応していますが、ジョコビッチ選手は筋力をつけることでの怪我のリスクや体のバランスが崩れることなどの理由から、行っていないと言われています。

③抜群のバランス感覚

②で述べたようにジョコビッチ選手はダンベルなどの器具を使ったウエイトトレーニングをしませんが、トレーニングをしないわけでは当然ありません。彼が主に行っているトレーニングはバランスボールやメディシンボールを使った体幹トレーニングやバランストレーニングそしてストレッチなどです。彼の代名詞であるスパイダーショット(180度開脚した状態で返球するショット)は、彼の体幹の強さ、バランス感覚、柔軟性がなせる業で、それらが抜群のフットワークやショットの安定を生み出しています。

④好不調少ないプレースタイル

最新の世界ランキングでは2位のアルカラス選手に2000ポイント以上の差をつけてぶっちぎりの1位です。今のランキングシステムにおいては特定の大会で優勝するだけでは上位ランキングを維持することはできず、年間を通じて勝ち続けなければならないので、グランドスラムやマスターズ大会において常に上位進出しているジョコビッチ選手はやはり世界ナンバーワンといえるでしょう。

それを可能にしているのが彼の安定したプレースタイルにあります。サーブ、フォアハンドストローク、バックハンドストローク、ネットプレー、フットワークなどそれぞれの技術を見たときに彼よりも優れている選手はいますし、ゲームによっては彼よりも高いパフォーマンスを発揮する選手は多くいると思いますが、トータルで見た場合は彼を超える選手は見当たりません。結局勝ち続けるための一番大切な要素は「爆発力」ではなく「安定性」であると感じさせてくれます。

⑤強靭なメンタル

世界のトッププロの試合は見た目ではほとんど差がないと言われています。しかし、圧倒的な勝率を誇っているジョコビッチ選手、彼の2023年の成績は54勝6敗で勝率はなんと9割です!なぜ、ここまでの高い勝率を誇っているかと言うと、その理由としてどんな場面でも動じない彼の強靭なメンタルの強さにあると言えます。

爆発力のある選手は、それほど要所ではないポイントにおいては、目の覚めるようなショットで相手を圧倒することが多いですが、ここ一番というポイントでは力が入ったり、逆に慎重になりすぎたりすることでポイントを取り切れないことも多いです。

しかし、ジョコビッチ選手はいかなる状況であっても、むしろ大切なポイントであればあるほど集中力を増して、ポイントを取りきる強さがあります。これは彼自身が自分のプレースタイルを熟知し、大切なポイントであればあるほど集中力が高まり、パフォーマンスレベルが向上することを分かっているのだと思います。

ですので、重要でないポイントは相手に気持ちよくプレーさせ、そして重要なポイントでは、相手とのメンタル勝負ににあえて持ち込んでいるように見えます。そして、大方の予想通り、最後は大切なポイントをきっちり取り切り、ATPファイナルズの決勝トーナメント時のように相手の戦意を喪失させていきます。

このようにジョコビッチ選手の圧倒的な強さの要因について私なりに分析させていただきましたが、いかがだったでしょうか。ここまでのお話でジョコビッチ選手の凄さについて理解していただけたと思いますが、話はこれで終わりではありません。と言うよりもここからが私がお伝えしたい内容になります。

それは、私自身がジョコビッチ選手の強さの秘訣を私自身の生活や実際のプレーでも活かしている部分がたくさんあり、そのおかげで年齢別で日本ランキング1位になることができ、今もどんどん良くなっている実感を持てているということです。それではどのようなことを活かしているのかという具体的な内容については次回お話しします。

最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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