『勝てるテニスから、もっと強いテニスへ』
こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。
前回のブログでは、全日本ベテラン2連覇を達成した昨年のテニスを振り返りながら、「このままでは、もう一段上には行けない」と感じたことについて書きました。
2年前は、攻めて勝った。1年前は、守って勝った。
結果だけを見れば、どちらも優勝です。しかし、自分自身がやりたいテニスという意味では、大きな違いがありました。
だから今年は、テニスを変える。
今回は、全日本ベテラン3連覇に向けて、私が具体的に何を変えようとしているのかを書いてみたいと思います。
まず、技術面で一番変えたいのが、バックハンドです。
両手バックを打つ自分としては、攻撃するときは両手バック、守備やペースを変えるときはスライスとして使い分けたいと考えています。
ところが、昨年の全日本では、スライスの割合がかなり多くなっていました。これは単純に技術的な問題だけではなく、精神的にも守りに入っていたからだと思っています。
相手の攻撃を受けて、それをスライスなどで凌ぐ。昨年の全日本で、相手の攻撃を受け続けるテニスになってしまった一番の要因は、ここにあったと考えています。
そこで今年は、最低でも昨年の2倍は攻撃的なバックハンドを打ちたい。そこから、目標を「スピン率60%以上」としました。
もちろん、すべてのボールを両手バックで攻撃すればいいわけではありません。守備やペースを変えるためのスライスも、自分にとっては必要なショットです。
ただ、昨年よりも明確に「攻めるバックハンド」を増やしたい。現在、練習では8割以上のボールをしっかり振り切って打てています。
あとは、それをどこまで本番の全日本のコートで表現できるか。ここが今年の大きなポイントだと思っています。
そして、今の私がストロークで特に意識しているのが、「引き込んで打つ」ということです。
テンポを早くして、急いでスイングするというよりも、最後までボールを見て、ゆっくりスイングしていく。
感覚的には、まずストリングにボールを乗せる。そこから、体幹の力を使って押していく。そんな感覚です。
無理にエースを取りにいこうとすると、どうしても急いで振りにいってしまいます。そうではなく、ボールの勢いを利用しながら、こちらから押し込んでいく。そして、相手にミスをさせていく。
焦らず、じっくり打つ。これが、今の私のテニスでは非常に大切になっています。
一見すると、「攻撃的なテニス」とは少し違うように感じるかもしれません。でも、自分の中ではそうではありません。
速く振ることや、一発でエースを取ることだけが攻撃ではない。自分のボールを重くして、相手を少しずつ押していく。そして、ラリーの中で相手の体勢を崩し、チャンスが来たところで攻める。そういう攻撃的なテニスを目指しています。
これはサーブでも同じです。
以前は、サーブの確率が良くないと、「いいサーブを打たなければ」と思ってしまい、スピードのあるサーブを打とうとしていました。
そうすると、テークバックの早い段階から力みが生じてしまう。球離れも早くなり、回転もかからない。結果的にフォルトが増えてしまう。
そこで今は、フォロースルーがスムーズに抜けていくくらい、リラックスして振り切ることを意識しています。感覚としては7~8割くらいです。ところが、実際にはそのくらい脱力して振った方が、スピードも出るし、スピンもしっかりかかる。そして、確率も良くなっています。
「力を入れた方が速いボールが打てる」と思いがちですが、今の自分には、むしろ逆なのかもしれません。だから、ストロークもサーブも、今の練習ではとにかく意識的にゆっくりスイングすることを大切にしています。
ただし、ここで勘違いしてはいけないのが、準備までゆっくりするわけではないということです。
「準備は早く、スイングはゆっくり。」
十分な体勢を早く作り、その状態からスムーズにスイング動作に入る。上半身に力みが生じると、体幹から下半身の動きを効率的に使うことができなくなります。だからこそ、下半身と体幹をしっかり使える状態を作ることが重要になります。
「引き込んで打つ」という今のテニスを成立させるためにも、フィジカルは欠かせません。
現在は、体幹トレーニング、プール、基本練習などを曜日に分けて、必ず行うようにしています。
これらを継続している理由は、すべて今の自分のテニスにつながっているからです。
しっかりボールを引き込んで振るためには、安定した下半身と体幹の力が必要です。そして、その正しい動きを自動化するためには、基本練習も必要です。
ただ何となく練習するのではなく、今の自分が目指しているテニスに必要なものを、一つひとつ積み上げていく。それが、今の私の練習です。
そして、戦術面でも大きく考え方を変えています。
今年は、「何が何でも先制攻撃」ではなく、じっくりラリーをする中で自分のリズムをつかみ、徐々にペースを上げていくことを意識しています。
エースを取りにいかない。焦って無理に打ちにいかない。まずは自分のリズムを作る。
そのためにも、ファーストサーブの確率は最低でも6割、できれば7割を目標にしています。そして、リターンでは1本目をしっかり振り切って返し、そこからラリーを組み立てていきます。
もちろん、チャンスがあれば攻める。攻守の切り替えをしっかり判断して、チャンスが来ればネットにも出る。相手に対して、精神的なプレッシャーをどんどん与えていきたいと思っています。
つまり、「守って相手のミスを待つ」のではなく、「じっくりラリーをしながら、自分から相手を追い込んでいく」ということです。
そのためには、技術だけでも、戦術だけでも足りません。フィジカル、技術、戦術。すべてがつながって、今の自分のテニスが成立しています。
そして、最後にメンタルです。ここについては、大きく何かを変える必要はないと思っています。
今年、特に意識しているのは、「いい準備をして、いい内容のゲームをする」ということです。
相手が誰であろうと、相手がどんなテニスをしてこようと、結局は自分がやるか、やらないか。自分がやるべきことを、しっかりやり切れるかどうかだと思っています。
相手のことを考えすぎるのではなく、自分が準備してきたことをコートの中で表現する。そして、それをやり切った後に結果がついてくる。私はそう考えています。
だから今年の全日本では、単純に「3連覇する」という結果だけを追いかけるのではなく、まずは自分がやるべきことをやり切ることを大切にしたいと思っています。
2連覇したから変える必要がない。私は、そうは思いません。むしろ、2連覇した今だからこそ、もう一段上に進むために変える必要がある。
「もっと強くなりたい」
その気持ちがある限り、今の自分に満足することはありません。
「勝てるテニス」から、「もっと強いテニス」へ。
そして、自分の満足するテニスをやり切って、その結果として3連覇する。これが、今年の私が全日本ベテランに向けて取り組んでいることです。
全日本という大会を通じて、自分のテニスをさらに進化させたい。今年の全日本ベテランは、その挑戦でもあります。
これからまた、よろしくお願いします!最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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