こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。3月になり、寒さも少し和らいで、早朝の練習でも、少し動けば汗ばんでくる季節になりました。
1月のITF兵庫から今月出場予定の山陽オープンベテラン大会まで2か月ほどの期間があり、その間十分にトレーニングや練習をすることができています。
3月1日(日)に山陽オープン大会前のリハーサルも兼ねて今年も姫路市の団体戦に出場してきました。
市民大会の団体戦とはいえ、出場選手の多くは20代~30代の元体育会のテニス部で活躍していた選手が中心で中にはインカレ出場経験の選手もいるかなりハイレベルな団体戦になります。
私はシングルス中心に出場しましたが、初戦の対戦相手の選手は関西の大学のインカレに出場経験のある20代の選手で決勝の相手も20代の元体育会の選手でした。(準決勝は出場なし)
二人の詳しい年齢は分からないのですが、25歳だった場合、今年で49歳になる私と比べて、実に二回りも若い選手になります。
結果は初戦が5-7,決勝戦が2-1(途中打ち切り)でしたが、2試合とも互角以上のゲームができたと感じています。
今回は、自分よりかなり年下の相手に対して、同じ土俵に立って勝負するために必要な要素について、体力的、技術的、戦術的、メンタル面の各方面から私の考えや取組をお伝えします。
〇体力面
元も子もないですが、これがある一定以上のレベルでないと同じ土俵には立てません。
私が考えるテニスに必要な体力とは瞬発力と筋持久力そして心肺持久力です。ちなみに筋力(パワー)は用具や技術である程度カバーできますので、そこまで重要視していません。
これらを数値でお伝えすることは難しいので、感覚的な表現にはなりますが、それぞれについてお伝えします。
瞬発力・・相手のストロークやサーブ(エース級以外)について、しっかり反応できること
筋持久力・・試合の開始から終了まで動きの速さやショットの力強さが大幅に低下しないこと
心肺持久力・・ポイント間で息が落ち着く(心拍数が落ち着く)こと
ちなみに、私の体年齢と血管年齢は実年齢-15~20歳でおおよそ30歳前後の状態です。
この状態をどのように作るのかは、ブログの別の項を見ていただけたらと思いますが、「定期的なトレーニングと食事」です。
これまでも、体力的な問題が原因で負けてしまうことはほとんどなかったので、一般的な同年代と比べ圧倒的に体の状態は優れているように思います。
〇技術面
今の若い選手は、ハードヒッターや打ちしこり型が多く、早い展開でエースを取ったり、体力勝負に持ち込んで相手にミスをさせたりするストローク中心の選手が多いです。
今回の対戦相手1試合目はハードヒッター型で2試合目は打ちしこり型の選手でした。
これらの選手に対峙していくための方法は2つあります。一つ目は、彼らの技術(ストローク)を凌駕する技術を持ち合わせること、もう一つは彼らよりも幅広い技術を持ち合わせることです。
1つ目の若い選手を凌駕する技術としてビッグサーブやテクニックボレーがあります。この代表的なベテラン選手は、スタテニのメインパーソナリティーである鈴木貴男選手です。
彼はショートゲームとはいえ、現役のプロ選手相手に互角以上の勝負を展開していますが、それは彼のサーブとボレーの力があってこそだと思います。
他には私の一つ年下で韓国代表選手にもなったクォン・オヒという選手がいましたが、彼も40歳を過ぎても日本リーグで1回り以上の若い選手にも互角以上の試合をしていましたが、別の人が彼に話を聞くと
「バーンとサーブを打ってネットに出てキープして、あとは相手のサーブを1回ブレークしたら勝てるよ。」
と涼しい顔で言っていたそうです。
実際にベテランになっても若い選手と互角以上に戦えている彼らのプレーは参考になるでしょうが、残念ながら再現性はありません。
鈴木選手もクォン選手も現役時代全日本のトップ選手でしたし、その技術の中心はサービスとボレーで、普通のベテラン選手はもちろん、現役のプロ選手にも到底真似のできない非常に高いレベルの技術を持ち合わせていました。
2つ目は、幅広い技術を持ち合わせることです。これは1つ目に比べても再現性があります。
具体的には、コントロールサーブ、ブロックリターン、ネットプレー、ドロップショット、ダウンザラインショット、緩急を織り交ぜたストロークなどです。
これらを使いこなすことができれば、ストローク勝負だけでは太刀打ちできない若い選手に対しても、十分に同じ土俵で戦うことができます。
若い選手はパワーがある分、ストローク一本槍でプレーしてくることが多いので、多彩なショットで、彼らのリズムを崩すことができれば、結構簡単にミスをしてくれ、こちらのペースに引き込むこともできます。
それでは、これらのショットをどのように身につけるかというと、その答えは「場数をこなすしかない」としか言えません。
この「場数」とは、単にそれらのショットを個別に練習することだけでなく、それらを実際に活かす場、つまりマッチ練習を数多くこなす必要があります。
以前にも話をしましたが、私は年間、本番の試合も含めて300~350セットはこなしており、その中で、何度も何度も失敗しながらそれらのショットにチャレンジしています。
基本練習でできてもマッチ練習で同じシチュエーションで同じようにすることは難しく、本番の試合では、ならなおさら難易度は上がります。
その緊張した場面でどれだけトライできたかで、技術の習得の速度が変わります。
私もお世辞にも器用なプレーヤーではないですが、何度も何度もトライしていくうちにこれまで打てなかったショットが打てるようになり、以前なら全く歯の立たなかった若い相手に対しても十分勝負ができるようになりました。「継続は力なり」です。
〇戦術面
次に戦術面です。若い選手と対戦する時に一番避けなければいけない状況が、ラリーの早い段階で、ボールが浅くなり、相手の強烈なストロークに対して守勢に回ることです。
これが続けば、サンドバック状態になり、勝ち目は全くなくなります。これを避けるための基本戦術としてのサービスとリターンの精度を上げることです。
サービスは1stサービスの確率が最低でも60%以上で、1stサービスが入れば、こちらのリズムで次の展開が持ち込めるくらいに相手のリターンを押し込めるだけのスピードとコースが必要です。
リターンもできるだけフリーポイントは与えず、コートの真ん中に深く力強いボールを返球することが必要です。
若い選手はサーブもリターンも強力ですが、サービスでコースを散らしたり、リターンを深く返球したりすることで、その次のラリーで自分のリズムでスタートすることができます。
その次の戦術として、能動的にプレーしていくということです。
これは簡単に言うと「ミス待ち」のプレーではなく、「ミスをさせていく」プレーをしていくということです。
若い選手と違ってパワーで劣る分、ベースラインの後ろからエースを量産していくことはできないので、上手く相手を動かして、ミスをさせたり、ボールが浅くなるところをアタックしてネットに出たりしながらポイントを奪っていきます。
兎に角相手の土俵、つまりストロークの真っ向勝負や長いラリーの体力勝負は避け、コートを広く使って揺さぶっていくことが本丸の戦術となります。
これが嵌ると相手に力みが出て、ミスを連発し、ゲームの流れを完全に掴むことができます。このように相手を嵌めるためにも先に述べた「技術の幅」が必要不可欠となります。
〇メンタル面
最後にメンタル面です。上記の戦術を駆使しながらゲームを離されないように食らいついていき、最後競り合った状況を作り、メンタル勝負に持ち込みます。
若い時は競り合いの場面が本当に苦手で、そういう場面になるとアグレッシブにプレーできず勝ち切れなかったことが多くありました。
それをメンタル面の弱さと言ってしまえばそれまでですが、今から考えるとそのメンタル面は経験によって強化されていき、最後までブレずにプレーできる源となります。
今では、そういう場面になるとより集中力が増し、その場面での正しい判断に基づき、適切にプレーできるようになりました。
半面、若い選手はそういう経験が少なく、力みが強くなったり、逆に丁寧にいき過ぎたりして力が発揮できない状況になることが多いように思います。
そのため、そのような状況になると勝てる可能性が高まります。ただ、これもこのような緊張場面での場数がものをいうので、年をとれば自然に身につくものではありません。
これも積み重ねのなせる業で、真剣勝負のマッチ練習や本番の試合をたくさんこなすことで身につけてきました。
このメンタルの力は単に試合の勝ちに繋がるというだけでなく、勝敗にかかわらず試合後の満足感を高めることもできます。
今回の団体戦の1回目の対戦で惜しくも5-7で負けましたが、5-5からの2ゲームはノーアドバンテージで、それぞれのゲームのノーアドポイントも私が、攻勢をかけて最後のウイニングショットのボールが僅かにアウトになったというもので、ポイントを取られて、負けた後も後悔の念は微塵もありませんでした。
負け惜しみのようになりますが、私が出場したシングルス1の試合の前に既にチームとしての勝敗が決しており、私たちの試合結果がチームの勝敗に関係ない形で行われました。
もし、ポイントのかかる状況での試合であれば、もう少し相手にプレッシャーをかけながらメンタル勝負に持ち込めたのかなと思います。
チームとしても決勝で負けましたが、決勝も仲間が奮闘してくれて、もう少しのところまで行きました。
残念ながら、私の試合中に勝敗が決し、最後まで試合をすることができませんでしたが、個人としてもチームとしても充実した試合内容となりました。
自分が20代中ごろに、実業団選手を引退し、一線から退いて、たまに出場した試合でこれまで負けるはずのなかった選手に勝てなくなり、力の衰えを感じ、やはり年には勝てないなと痛感していたことを昨日のことのように思いだされます。
それから四半世紀近くの年月が経過し、50歳近くなった自分が20代の選手相手に同じ土俵で戦えていることに、正直今でも信じられない気持ちになることがありますが、同時に人間の可能性を感じています。
まだまだこれからもっとよくなる。そんな思いを持ちながら、次のテニスコートでの練習を心待ちにしています。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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