こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。6月1日(日)~6日(金)の日程で、ベテランJOP大会Bグレードである関西オープンテニス選手権大会に出場しました。
関西オープンは3連覇中で、しかもすべての試合でストレート勝ちしている相性のいい大会であり、会場も県内で行われるため仕事との両立も図りやすくとてもお気に入りの大会です。
また、関西オープンは全日本ベテランに次ぐBグレード大会ということで、ポイントも高くいい結果を残して、10月の全日本ベテランに向かいたいという思いもありました。
ただ、あとにも述べますが、今大会は、大会期間中はもちろんのこと、大会に向かう過程においてもこれまでの大会とは違って、本当に苦労した大会でもありました。そのことも含め、今大会で得た気づきについてお話ししていきたいと思います。
結果
※関西テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。
1 回 戦 BYE
2 回 戦 2-6 6-4 6-0 安藤 博澄(テニスユニバース)
3 回 戦 6-2 6-0 江目 尚純(TIC)
準々決勝 6-4 6-3 浅倉 英雄(YCACテニスアカデミー)
準 決 勝 7-5 6-3 中島 伸吾(タカミ)
決 勝 2-6 6-2 6-3 ⼤坪 勇⼈(Jʼs club)
※4年連続4回目の優勝
最終的には優勝という結果でしたが、どの試合も苦しい展開が多く、これまでの優勝の中で一番苦労した大会でした。
今回のレビューは、各試合の振り返りというよりもトーナメント全体を振り返っての気づきを中心にシェアしていきたいと思います。
〇調子が上がらない約1か月間
4月下旬に開催された大毎オープン(優勝)から1か月ほどの期間がありましたが、GW中の大会前に腰を痛めてしまった影響などもあり、ストロークの感覚が戻らず、軽いスランプ状態に陥っていました。腰の状態がよくなった後も、以前のようにいいイメージを持ってストロークができず、マッチ練習などでもアンフォーストエラーが以前の自分では考えられないほど多くなっていました。
〇出場選手リストを見て感じたこと
4月末に出場者リストが公表されました。Bグレード大会ということもあり、大毎オープンと比べても関西だけでなく、東海や関東からの出場選手も多く、必然的にレベルも高くなっていました。
その中には過去に対戦経験のある選手も多くいて、ほとんどの選手には負けた経験はなかったのですが、一人だけ負けた経験のある選手が入っていました。
しかもその選手はポイントの関係でノーシードであったため、5月初旬に発表されるドローにおいてその選手がどの位置に入るかが一つのポイントであると見ていました。
〇想像以上に厳しいドロー
5月初旬にドローが発表され、私とは反対側(第2シード側)からドキドキしながら確認をしていきました。ドキドキの理由は、その選手がどの位置にいるかということでしたが、中々出てこないので、見落としたかなと思った瞬間、その選手がいました!なんとドロー番号4番でした。
その選手には2年前の全日本ベテランでファイナルセットのタイブレークで負けていて、この借りを返したいと思っていましたので、対戦すること自体はネガティブではなかったのですが、初戦からの対戦は驚いたのと同時に正直少しネガティブな感情があったことも事実です。
〇初日に照準を合わせて準備する
ドローが決まった後の1週間ほどは調子の上がらない自分自身の状態も含め、ネガティブな感情もありましたが、その後は初戦が決勝戦のつもりでやれる最大限の準備をしようと心に決めて、練習とトレーニングに精を出しました。
今から考えると初戦から難しい相手のとの対戦となったことで、大会までの約1か月間これまで以上に自身と向き合えた期間となり結果的にはよかったと感じています。
〇何度も負けを覚悟した初戦
大会に向けての期間はもちろんのこと、当日の朝から会場到着までもできる限りの最大限の準備をして臨んだ初戦でしたが、想像以上に難しいゲームとなりました。
初戦の緊張感や力みなどから少しずつショットに乱れが出てポイントを失い、逆に相手選手の厳しいショットが私のコートに突き刺さりました。加えて、想像以上に足元が滑り、逆を取られるとボールに追いつけないことが度々あり、リズムが全くつかめず第1セットは2-6で簡単に落としました。
第2セットも流れは変わらず1-0から3ゲーム連取され、1-3となりこの時点では、完全に負けを覚悟していましたが、そこから粘り強くボールに食らいつき、3-3とすると0-40の4本のブレークポイントをセーブし、4-3とリードしました。
その後も一進一退のゲーム展開でしたが、5-4のノーアドバンテージで難しいスマッシュを決めて、第2セットを6-4で取り返すとそのままの勢いでファイナルセットは6-0で取って勝利を掴みました。
ファイナルセットは6-0でしたが、ノーアドバンテージも多く、全く楽な展開ではありませんでした。今から考えても本当によく勝ったなと思っています。
この難しい初戦を勝って次のラウンドに進めたことは、よかったですが、次戦からは平日開催のため仕事との両立をしながらの試合となり、自身の中では「1年間で1番きつい1週間」と捉えていました。
〇苦しんだ勝ち上がり
3Rこそは6-2 6-0とスコア的には楽に勝ち上がりましたが、準々決勝は、第1セットは2ブレークの1-4ダウンからの6-4、第2セットも5-3の40-40から何とか取って6-3で勝利しました。
準決勝も第1セットは5-2から5-5に追いつかれる苦しい展開の中、7-5で先取。第2セットも前半はリードを奪われる中で何とか逆転し、6-3で取って勝ちました。
決勝も初戦と同じような展開で第1セットを2-6で落とし、第2セットも前半はリードを奪われる苦しい展開でした。
1-2から5ゲーム連取し、6-2で取り返したもののファイナルセットも中々リズムをつかめず前半は2-3とリードを奪われましたが、そこから4ゲーム連取し、6-3で取って優勝を決めました。
実は決勝戦も含め準々決勝からは4月の大毎オープンとラウンドも含め同じ相手でした。その時との比較になりますが、(QF6-2 6-1、SF6-0 6-4、F6-1 6-4)全く違った展開となり、すべてにおいて非常に苦しい試合でした。
相手がより攻撃的に向かってきたことやしっかりと対策をしてきていたことは事実ですが、いつもなら中盤から後半にかけてペースとリズムを掴んで一気に突き放すいつもの展開があまり取れなかったこと、ダブルフォルトを含めアンフォーストエラーが非常に多かったことなど内容として悔しさが残っています。
テニスの内容として点数をつけるなら100点満点中40点くらいだと思います。
ただ、自身の状態、厳しいドロー、仕事との両立などの難しい状況の中、優勝という最高の結果で乗り切れたことは、本当に嬉しかったですし、自信になりました。
4回目の優勝でしたが、これまでで一番価値のある優勝だと思っています。
〇改めて優勝できた理由を考えてみる
今回の試合を改めて振り返ってみても本当によく優勝できたなと感じています。初戦から決勝まで「あのゲーム、あのポイントを落としていたら確実に負けていた(さらに苦しい展開になっていた)」場面が幾度となく訪れました。しかし、そのギリギリのところで踏ん張り、泥臭くポイントをもぎ取り逆転につなげていきました。
改めて優勝できた理由を考えてみたとき一言でいうと「積み重ねてきたものからくる粘り強いメンタル」が他の選手よりも勝っていたからだと思います。
前述のとおり、技術的にはいい感覚でない状態で試合を行っていましたので、技術で圧倒することはできませんでしたが、競り合った場面での最後のポイントやゲームをクローズするための戦術やメンタルの部分では、他の選手が持っていないものを私が持っていたのでしょう。
この見えない力(技術)をどうやって身につけるのかというとこれは一朝一夕に身につくものではありません。
普段からの練習、トレーニング、コンディショニング、正しい生活習慣(食事・睡眠)を「自分の弱さや甘さに打ち勝ってやり切るという経験を積み重ねていくこと」で身についていくものだと思います。
この1か月間、調子の上がらない自分自身と徹底的に向き合い、これまで以上に妥協せずに真摯にテニスに取り組んできました。それを見てくれていたテニスの神様が「優勝」という最高のプレゼントを自分に与えてくれたのかなと思っています。
この関西オープンをもって全日本ベテラン前の最後のベテラン大会を終え、昨年は第2シードでの出場だった全日本ベテランに今年は第1シードでの出場となります。
例年、どの年齢でも第1シード以外の選手が優勝することが多く、全ての選手からマークされる第1シードの選手にとって全日本ベテランはある意味「鬼門」となっています。
私自身も過去2度、第1シードで出場し、2回とも負けていますので、第1シードで優勝することの難しさは理解しているつもりです。
今年こそは第1シードで優勝し、過去2回の悔しさを晴らすとともに自分にとっての最高のテニスを福岡県で披露したいと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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