こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。6月1日(土)~6日(木)の日程で、ベテランJOPのBグレード大会である関西オープンテニス選手権大会に出場しました。
関西オープンは、昨年一昨年と40歳以上の部で優勝しており、今年から本来の年齢である45歳に出場しましたが、記念すべき100回大会という節目に3連覇を目指していました。
いつも言及していますが、大会に出場するにあたっては、仕事との両立を図る必要がありますので、悪天候による大会日程の延期が一番の心配事でしたが、今大会も期間中天候に恵まれ、最終日まで予定通り消化できました。大会中の細かいトラブル(少し困ったこと)もありましたが、それはまた後程述べたいと思います。
結果
※関西テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。
1 回 戦 BYE
2 回 戦 6-1 6-1 坂本 幸平(アジア化⼯)
3 回 戦 6-1 6-2 花渕 雅揮 (メガロス⼋王⼦)
準々決勝 W.O 廣瀬 正志 (ノアインドアステージ)
準 決 勝 6-2 6-0 國友 将史( 泉⼤津ロイヤルTC)
決 勝 6-3 6-2 中島 伸吾 (タカミ)
※3年連続3回目の優勝
結果はすべてストレート勝ちで優勝し、3連覇を達成することができました。優勝そして3連覇という結果については、本当に嬉しいですし、やり切った感があって充実感にも満たされていますが、正直ほっとしたという気持ちのほうが大きいような気がします。
というのも今大会に向けては、非常に難しいコンディションで臨んでいたという事情がありました。
関西オープンの大会期間は、土曜日からでしたが、私は2回戦からで日曜日スタートのため、土曜日は兵庫県の国体予選にエントリーしていました。
国体予選ですので、出場選手は大学生を含めた20代前半の若手選手が中心で、非常にレベルの高い大会でしたし、土曜日は8ゲームマッチを4試合こなさないといけないというハードスケジュールでした。
土曜日に無理をしすぎて、ケガや疲労困憊の中で、関西オープンに臨むことは絶対に避けなければいけませんが、かと言って力を抜いてできるレベルの大会でもありませんし、そもそも力を抜いて試合をするくらいなら大会に出場する意味もなくなってしまいます。そういう意味でどちらの大会に照準を合わせて調整していくのかということが非常に難しかったです。
もちろんメインは主戦場であるベテラン大会の関西オープンではありましたが、今年で47歳という年齢ながら、普段は20代の選手と練習し、それなりに自分のテニスが通用しているという実感もありましたので、国体予選を突破することと、関西オープンを優勝することの二つを目標にコンディション調整を行うことにしました。
結果的に土曜日の国体予選は、残念ながら突破することはできませんでしたが、力のある若い選手に対してあと一歩まで迫った試合もありましたし、得るものが多かった大会になりました。
それに加え、8ゲームを4試合行いましたが、思ったよりも疲労感も少なく、日曜日からの関西オープンに向けてもベストコンディションではないものの、それなりの状態で臨むことができました。
さて、前置きが長くなりましたが今大会のテーマについて話していきます。
今回のテーマについてですが
①大会後半に向けて徐々にコンディションを上げていく
②オープンコートに先に展開していく
③脱力してストロークを打っていく
テーマ設定の理由について
①大会後半に向けて徐々にコンディションを上げていく
先に申し上げた通り、土曜日にハードな4試合こなしていますので、初戦からエンジン全開で行くことは難しいコンディションでした。そのため、早いラウンドでは、無理をせずに、できるだけ省エネで勝ち上がり、後半のラウンドに向けてコンディションを上げていくことをテーマにしました。
②オープンコートに先に展開していく
最近ある日本のトップ選手の動画を見ていて感じたことがありました。その選手は体もそれほど大きくなく、ビッグショットがあるわけでもないのですが、数ある国内のオープン大会を総なめにしていました。
その選手のプレーをよく見てみると、先に先にオープンコートへストロークを展開し、相手にミスをさせて試合全体をコントロールしていました。
私自身も一本でエースが取れるようなショットを持ち合わせているわけではなく、基本的にはストロークの出し入れでポイントを取っていくプレースタイルですので、彼のプレーは非常に参考にしていました。今大会では、いつも以上にオープンコートへショットを散らし、相手にプレッシャーをかけること意識してプレーすることを目標としました。
③ 脱力してストロークを打っていく
最後に脱力してストロークを打っていくということですが、土曜日の国体予選の第1試合で感じたことをそのまま実践することにしました。その日の第1試合は4試合するにあたって、必ず勝利が必要な試合でした。
ただ、1試合目で体力を使ってしまうと残りの3試合がきつくなってしまうので、できるだけ脱力して、省エネのプレーを心掛けました。結果的に非常にいい感覚でプレーでき、ここ最近ではベストゲームに近い内容で勝利しました。このプレーが安定してできるようになれば、ゲームにさらに安定感ができるのではないかと考えて、今大会のテーマとしました。
それでは各試合を振り返っていきます。
2 回 戦 6-1 6-1 坂本 幸平(アジア化⼯)
前日に8ゲームマッチを4試合したこともあり、多少の疲れもあったので、できるだけ体力を消耗させないように、ある意味割り切ってプレーすることを第一に考えました。
相手選手もファーストゲームから積極的にネットに出てくるなど、攻撃的なテニスを展開し、受け身になる場面もありましたが、とにかく相手コートに返球することと、テーマの一つであるオープンコートに先に展開していくことを考えてプレーしました。
早い段階でブレークし、流れを掴んで1セット目を6-1で取ると2セット目も落ち着いてプレーすることができ、同じく6-1で取って勝利することができました。ただ、リターンのアウトミスが度々出てしまっていたので、次戦の課題となりました。
3 回 戦 6-1 6-2 花渕 雅揮 (メガロス⼋王⼦)
次の相手選手も初顔合わせでプレースタイルも全く分からない状態でしたので、序盤はできるだけストロークをゆっくりとつなげて様子を見ることにしました。プレースタイルは昨日の相手と似通っていて、しっかりとしたサーブにフラット系のストロークが持ち味で、ネットプレーも非常に上手でした。
準々決勝までは甲子園テニスクラブという隣に甲子園球場がある会場でしたが、甲子園球場でも名物である「浜風」が常時吹いており、追い風と向かい風を計算しながらのプレーを余儀なくされました。
1セット目は1-1から5ゲーム連取し、6-1で簡単に取りましたが、2セット幸先よく第1ゲームをブレークしたにもかかわらず第2ゲームの自身のサービスゲームで30-0からミスが続いて、ブレークされると第3ゲームもキープされ、相手に流れを渡してしまいました。
第4ゲームの自身のサービスゲームも40-40までもつれ、何とかキープし、2-2としましたが、ブレークされていたら相手の勢いも増してきていたので、2セット目はどうなっていたか分からない展開でした。
その後は再び、ペースを取り戻し、4ゲームを連取し、6-2で取って、勝利しましたが、第2セット目の第1ゲームでブレークした後のサービスゲームで30-0から自身のミスでブレークされ、流れを持っていかれたことは大いに反省すべき点でした。
取るべきゲームでやってはいけないプレー(主に自身のミス)でゲームを落とすと簡単なゲームが難しいゲームになってしまうことを身に染みて感じた試合でした。
準々決勝 W.O 廣瀬 正志 (ノアインドアステージ)
準々決勝の相手は先月の山梨のITFの初戦でも対戦し、過去に(とは言っても10年近く前ですが・・)負けた経験もある非常にテクニックのある選手でした。ただ、先月のITFで対戦した際も第1セット終了後に体調不良で棄権されていて、現在も万全の状態ではなかった様子でした。
しかも昨日はファイナルセットの試合をされていて、体調には不安の残る様子でしたので、どうなるかと思っていたところ、ご本人から夜遅くに棄権の連絡があり、労せず準決勝に進みました。
実は、私自身も先週の試合の疲れが抜けきっていないことと、月曜日から試合終了後に職場に戻って夜遅くまで仕事をしないといけないという事情もあって、コンディション的には非常にきつかったですので、正直なところ相手選手が棄権してくれたことは本当にありがたかったです。そのおかげで、火曜日に仕事はありましたが、ある程度ゆっくり過ごすことができ、準決勝に向けて体力も回復できました。
準 決 勝 6-2 6-0 國友 将史( 泉⼤津ロイヤルTC)
準決勝の相手は今回が初対戦であまり情報がなかったのですが、昨年の全日本ベテランにも出場されており、今大会も上位シード選手を倒して準決勝まで勝ち上がってきている力のある選手でした。
準決勝から昨日までの甲子園会場から芦屋会場に変わったのですが、そこで想定外のトラブルがありました。それが駐車場問題でした。いつも通り入念な準備の上で試合に臨むためにNB11:00の1時間以上前には会場に到着したのですが、会場はもとより周辺のコインパーキングもすべていっぱいで駐車することができず、1時間近く空きの駐車場を探しまくっていました。
幸い、会場から1キロほど離れたコインパーキングに空きがあり、無事駐車をして、会場に戻ったのですが、到着したのは試合開始の10分ほど前でした。そんな状況の中での試合でしたので、序盤の入りをいつも以上に丁寧にボールをコントロールすることを重視してプレーすることにしました。
相手サーブから始まった第1ゲームはとにかくリターンをセンター中心に返球し、そのあとのラリー戦につなげていくことを考えてプレーし、うまくブレークし、ゲームの流れをつかむことができました。
その後、第2ゲームを簡単にキープすると、第3ゲームも再びブレークし、第4ゲームもキープし、4-0となりました。第5ゲームはキープされ、4-1となり、第6ゲームのサービスゲームはキープし、5-1となりましたが、第7ゲームを簡単にキープされ、5-2となりました。
対戦相手の選手も序盤こそはミスが多く、簡単にポイントを取れていましたが、その後は、フラット系のフォアハンドがコーナーに決まりだし、ストローク戦でも押される展開が続いていました。
第8ゲームも相手の流れでポイントが進み、40-40までもつれ込みましたが、何とか踏ん張ってキープし、6-2で第1セットを先取しました。
このゲームをキープしたことで、流れを再び取り戻し、第2セットは、より先に左右に振っていくこと、相手のフラットストロークに対して、下がらずに前でとらえていくことを意識してプレーした結果、完全にゲームをコントロールし、6ゲームを連取し、6-0で取って勝利しました。
決 勝 6-3 6-2 中島 伸吾 (タカミ)
決勝の相手は、高知県出身の同級生で、私自身、高知県の大学に通っていたこともあり、大学からよく知っている選手でした。彼もベテランに入ってから急激に力をつけた選手で、今大会の第1シード、そして45歳以上の部で、日本ランキング1位の経験もあり、昨年の本大会でも優勝していました。
プレースタイルは、ストロークをベースにしたオールラウンドプレーヤーで、今大会でダブルスも優勝しているようにネットプレーも非常に上手な選手でした。これまで対戦した相手とはストロークの安定感や引き出しの多さは比べ物にならず、かなりハードな試合になることを予想していました。
戦術としては、それほど強くない相手のサービスをしっかり攻撃していくこと、ゆっくりとしたテンポのラリーに付き合わず、先に攻撃をしかけていくこと、アンフォーストエラーをできるだけ少なくしていくこと、バック側にエッグボールを配球していくこと、積極的にネットにつくことなどを考えていました。
私のサーブから始まった第1ゲームは、少し堅さもあり、40-40からブレークされ、0-1。第2ゲームは逆に40-40からうまくロブのパスが通ってブレークし、1-1となりましたが、第3ゲームで再びブレークされ、1-2となりました。第4ゲームも40-40となりましたが、ドロップショットがうまく決まって何とかブレークし、2-2となりました。
ここまでの4ゲームは完全に相手選手の流れの中で、試合が進んでいて、0-4または1-3でも全くおかしくない内容でした。ストローク戦では、先に振られてミスをさせられ、安定感も相手選手のほうが勝っていました。ただ、この4ゲームを2-2で乗り切れたことが、後のゲームの流れを掴む大きな要因となりました。
第5ゲームでこの試合初めてキープし、3-2となり、第6ゲームはキープされ、3-3となりましたが、第7ゲームは簡単にキープし、4-3となりました。第8ゲームでは、15-40から2本とられ、40-40となりましたが、落ち着いてストローク戦を展開し、ミスをさせてブレークし、5-3となり、第9ゲームはラブゲームでキープし、1セットを6-3で先取しました。
第1セットの中盤から後半にかけて、相手選手の体力の消耗が手に取るようにわかりましたし、ストロークにも勢いや安定感がなくなってきていましたので、ある程度、余裕をもってゲームを進めることができました。
第2セットも幸先よくブレークしたものの、第2ゲームでブレークされ1-1となりました。セットが変わるとボールも新しくなり、ゲームそのものの流れが大きく変わることもあって、ブレークされても焦ることなく、とにかく我慢してプレーすることを心掛けました。
その後3ゲーム目をブレークすると第4ゲームをキープし、第5ゲームもブレークし、4-1となりました。このままキープしていけばよかったのですが、第6ゲームを2本のダブルフォルトを含め、ミスが続きブレークされ4-2となり、相手選手に少し勇気を与えてしまったのが、反省点でした。
ただ、この試合でほとんどキープされていない相手のサービスゲームを再びブレークし5-2となり、第8ゲームはラブゲームでキープし、6-2で取って勝利し、優勝を決めました。
大会を終えての総括(成果、課題など)
成果
・万全のコンディションでないながらも大崩れすることなく、最後まで集中してプレーできた
・ショットの感覚はそれほど良くなかったが、足がよく動いて、泥臭いポイントを多く取れた
・我慢するところと思い切りいうところのメリハリのきいたプレーができた
・試合全体の要のポイントを多くとれた
・いつも以上にフォアの回り込みストレートを早めに展開できた
課題
・立ち上がりから流れを掴むまでいつも以上に時間がかかっていた
・アンフォーストエラーで、簡単なゲームを難しくしてしまう場面があった
・大事な場面で力んでしまう場面が多くあった
・ネットで出る機会が少し少なかった
今後に向けて
・オープンコートにより高精度なストロークを展開できるようにする。
・ドロップショットの精度を上げていく
・サービスの安定感を増していく
・色んなプレースタイルに対応したプレーができるようにする
最後に本大会4試合を行ったうえで、テーマに対しての自己採点からいうと平均して70点くらいだったと思います。(2回戦75点、3回戦65点、準決勝80点、決勝70点)感覚としては、コンディションの割には、いいプレーができたが、自分のミスで流れを渡してしまう試合や場面も多かったという印象です。
ただ、試合中はもちろんのこと、試合に向けての準備についても常に全力を尽くせたこと、その結果として優勝という成果を残せたことをポジティブに捉え、10月の全日本ベテランに向けて、しっかりとトレーニングを積み重ねていきたいと思います。長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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