こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。今回は全国テニス選手権県大会最後の大会レビュー編になります。初戦(2回戦)、準々決勝と前半でリードされるも中盤から後半にかけてペースを取り戻し、逆転勝ちに繋げました。
準決勝は昨年まで関西の強豪大学でプレーしていたさらに若い選手との対戦で、予想通り難しい試合となりました。結果は既にお伝えした通り、4-8で敗退しましたが、これまでの試合と同様後半は互角以上の戦いをすることができました。その内容について、前回と同様に全12ゲームを4ゲームごとに序盤、中盤、終盤に分けて戦況、戦術、メンタル面に分けて詳しくお話ししていきます。
〇準決勝:4-8
対戦相手:藤林 亮太(大阪)
特 徴:
ストロークプレーヤー
・近畿大学を卒業した20代前半の若い選手
・フォアハンドストロークは厚い当たりでベースライン付近からでもエースが取れる爆発力がある
・バックハンドストロークはスライスとトップスピンを状況に合わせてうまく打ってくる
・サーブはエースが取れる威力とスピードがある。
・ガッツがあり、ファイティングスピリットを前面に出してプレーしてくる
序盤【1~4ゲーム】
〇戦況
トスで勝った相手がリターンを選択し、サービスから始まった。第1ゲームからお互い様子見のストローク戦となったがキープして1-0。第2ゲームは相手のいいサーブからの3本目攻撃でキープされ、1-1。第3ゲームは、相手のいいリターンからの展開やナイスショットもあり、ブレークされ1-2。第4ゲームはそのままの流れで、キープされ1-3となった。
〇戦術(技術面)※準々決勝と同様
・序盤は相手とのストロークの力関係を確認するためにクロス中心にラリーを組み立てた
・自分のリズムでラリーをするために少しのテンポを落として長くラリーするようにした
・サービスである程度押し込んでいけるように、ファーストサーブをしっかり打っていった
・リターンゲームでは、ベースラインの少し後ろ目に構えて、ミスをしないことを第一に考えた
〇感じていたこと(メンタル面)
・フォアハンドに力があるので、できるだけバックハンドを打たせたい
・相手のバックのスライスを引っかけてミスしないこと、バックのクロスラリーで勝負していく
・相手のサーブ力があるので、ベースラインの後ろに下がってエースを取られないようにする
・相手のサービスがいいので、自分のサービスゲームをキープしてついていきたい
中盤【5~8ゲーム】
〇戦況
第5ゲームのサービスゲームも相手のストロークの勢いに押されて、何度かブレークポイントを握られるも、何とかキープして2-3。第6ゲームはほぼノーチャンスでキープされ、2-4。何とかキープしたい第7ゲームはいいポイントの形を作るも、相手の素晴らしいパッシングショットなどもあり、ブレークされ、2-5。第8ゲームは、相手のショットにミスが出始め、この試合初めてブレークし3-5となる。
〇戦術(技術面)
・長いラリーは、相手のリズムなので、少しずつ早いテンポで攻撃するようにした
・セカンドサーブになると苦しくなるので、ファーストサーブの確率を上げていくようにした
・リターンはとにかく返すことと、セカンドサーブは少し無理してでも強く返球するようにした
・ベースラインだけでは、流れがつかめないので、積極的にネットプレーにチャレンジするようにした
・アンフォーストエラーをとにかく減らすことを意識した
〇感じていたこと(メンタル面)
・相手の流れでゲームが進んでいるので、ミスを減らし、我慢強くポイントを拾っていこう
・相手に勢いがあるが、少しプレーが雑になっているところもあるので、チャンスは必ず来る
・6ゲームではなく8ゲームなので、先に5ゲームを取られても挽回のチャンスはある
・第8ゲームでブレークして流れ少し引き寄せられたので、第9ゲームをキープしてプレッシャーをかけていこう
終盤【9~12ゲーム】
〇戦況
ブレーク直後の大切な第9ゲームのサービスゲームは、最初のポイントをいい形で取って15-0にしたものの、そこからダブルフォルトやボレーミス、相手のナイスショットなどで4ポイント連取され、3-6となった。
第10ゲームも2ポイント連取し、0-30となったが、サービスエース、リターンミス、相手のナイスショットで4ポイント連取され、3-7となった。後がない11ゲームでは、3本目攻撃からのボレーポイントやサービスポイントなどでラブゲームキープし、4-7となった。
第12ゲームの相手のサービスゲームではファーストポイントで長いラリーからネットにつめてボレーでポイントを取って、0-15となり、次のポイントもいい流れのラリーとなったものの、ミスで15-15。その後、相手のナイスサーブで2ポイント連取され、40-15でマッチポイント。その後1ポイントは返すものの、40-30からの長いラリー戦でポイントを失い、4-8で試合終了となった。
〇戦術(技術面)
・サービスゲームはファーストサーブをしっかり入れて、ストロークで主導権を握っていくようにした
・相手のボールの勢いが少し落ち着いてきたので、コートの中に入って早いテンポで攻撃した
・リターンゲームではファーストサーブはコートの真ん中に、セカンドサーブは回り込んで相手のバック側に強いリターンを返していくようにした
・ストローク戦ではバックのクロスラリーを多くしてチャンスがあれば、フォアに回り込んで圧力をかけていくようにした
・ストローク戦では互角以上にラリーができるようになってきたので、我慢してラリーをつなげて、最終的にはネットに出て、ポイントしていくようにした
〇感じていたこと(メンタル面)
・連続してゲームは取れていないが、こちらのいいプレーや相手のミスも多くなってきていて、流れが確実にこちらに来ている
・終盤はリターンさえ返してラリー戦になれば、有利に進めていけているので、粘り強く返していこう
・アンフォーストエラーだけとにかく減らして、相手にプレッシャーをかけていこう
・チャンスは必ず来るので、最後まで絶対あきらめずプレーしよう
・第12ゲームをブレークできれば逆転のチャンスは十分ある
〇試合全体を振りかえって
序盤、中盤は完全に相手のサーブやストロークに後手を踏んでペースを握られましたが、終盤はゲームの流れを掴みかけていましたので、逆転のチャンスが十分にあったと思います。しかし、この試合ではそのまま押し切られて負けてしまいました。逆転できなかった、こちらに完全に流れを引き寄せられなかった原因がいくつかありますので、振り返っていきたいと思います。
一つ目の理由は純粋に相手選手の実力が私よりも上回っていたということです。ゲームの中でこちらが欲しい要所でのポイントで、いいサービスであったり、いいストロークショットだったり、がこれまでの対戦相手ではなかったようなショットが入ってきていたと感じました。タイプ的には準々決勝で対戦した相手とよく似ていましたが、決定的に違ったのはサービス力でした。
準々決勝では、終盤に相手のサービスの弱点を突くような攻撃が仕掛けられましたが、今回はそれがうまくできませんでした。やはりサービス力はゲームを抑えていく上で非常に重要なファクターであり、特に終盤のゲームにおいてはその一本でポイントを決めてしまうことができるので、その効果は絶大でした。
もう一つは自分自身のプレーでの要因ですが、それは流れを掴みかけている場面でのアンフォーストエラーでした。この試合で言うと、2-5から相手サービスをブレークし3-5となった第9ゲームの自身のサービスゲームの2ポイント目のダブルフォルト、3ポイント目のストロークミス、4ポイント目のボレーミスなどがそれにあたります。また、4-7となった相手のサービスゲームでの2ポイント目のストロークミスも自身の流れを止めてしまうミスになりました。
そのポイントも相手の見えないプレッシャーがあったと言ってしまえばそれまでですが、その場面でしっかりと自分のプレーができていれば流れを引き寄せ、逆転勝利ができていた可能性もあったので、残念でした。ただ、負けはしましたが、自分よりも二回りも若い選手と同じ土俵で互角の勝負ができたこと、そしてこのように新たな課題が見つけられたことは非常にポジティブに捉えています。
自分のテニスはまだまだよくなる、敗退した準決勝も含めそのように感じさせてくれた大会でした。来年の大会はまた県予選から勝ち上がっていかなければいけませんが、またこの舞台に戻ってこられるようにチャレンジしていきたいと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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