こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。全米オープンの男女決勝の顔合わせが決まりました。男子はアルカラス選手とルード選手、女子がシフィオンテク選手とジャバー選手となりました。準決勝のベストマッチと言えば、やはりアルカラス選手とティアフォー選手のフルセットマッチでしょうか。試合後のインタビューでのアルカラス選手の相手をたたえるスピーチとティアフォー選手の涙には心打たれました。いよいよ決勝戦です。男女ともどちらが勝っても全米オープン初優勝となります。素晴らしい試合を心から期待しています。

さて、33回の今回は「大会に向けての準備【前日編PRAT1】」についてお話していきます。前回では、大会直前までの主に技術的な部分の調整についてお話してきました。ここまででオンコートでやるべき技術的な調整は終了しているのですが、試合前日や当日の準備という行動で、精神的な状態を少しずつ上げていくことになります。しかし、前回も伝えましたが、過度に試合のことを考えすぎると、脳が興奮してしまい、睡眠や食事に影響が出て、当日ベストコンディションで臨めないということが起こりかねません。あくまでもいつも通りに生活し、自然に訪れる緊張感を緩やかに受け入れるといった感じでしょうか。さて、少し前置きが長くなりましたが、試合前日に行う準備についてお伝えします!

1 試合に必要なものを準備、確認する

2 明日の起床時間、朝食時間、出発時間、行程を確認する

3 テニスノートを見返す

4 グリップテープを巻きなおす

5 いつもより少し(15分程度)早めに就寝できるように準備する

これらの行動は、明日の試合に向けて自分の中の不安要素を一つずつ解消していくという作業になります。朝起きた後に当日の準備についてあれこれ考えることは、脳の思考エネルギーを消耗してしまうことになるので、準備は必ず前日にすべて終えるようにします。もちろんそのエネルギーは試合のためにとっておかなければならないものになります。1つずつ簡単に説明していきます。

1 試合に必要なものを準備、確認する

・ラケット(最低3本)

・着替え(ポロシャツ、インナーシャツ、ズボン、下着、靴下など)

・シューズ(2足)

・帽子

・タオル(バスタオル、フェイスタオル)

・試合球(2球)

・飲み物(スポーツドリンク、水)

・テーピングテープとキネシオテープ

・グリップテープ

・漢方薬(痙攣防止のため芍薬甘草湯という漢方を服用することがあります)

・食べ物(弁当、バナナ、エネルギーゼリー)

・アウトドアチェア

などが必ず持っていくもので、それ以外にも待ち時間が長そうな場合は、仕事用のパソコンや本数冊、試合後に仕事に行く場合は仕事着や仕事用のカバンなどです。これらを一つ一つ時間をかけて確認しながら準備し、準備ができると玄関に置いておくか車のトランクに入れてしまいます。この準備が終わると精神的にかなり落ち着きを感じることができます。

2 明日の起床時間、朝食時間、出発時間、行程を確認する

試合に必要なものの準備ができたら次は、次の日の行動についてシミュレーションしていきます。明日は何時に起きて、何時に朝食をとって、何時に出発して、どの行程で会場までに行くのか、会場には何時ごろ到着するのか、試合前の練習はどうするのかなど、ある程度細かく計画を立てていきます。具体的には、6月の関西オープンで例を上げると、会場は神戸総合運動公園(自宅から30分)NB10:00の場合では下記のように計画を立てました。

4:45 起床、基本的な家事(洗濯物整理、風呂洗い等)

5:15 朝食の準備

5:30 朝食

6:00 片付け、朝練習の準備

6:15 出発

6:30 コート到着、練習開始

7:15 練習終了

7:30 自宅到着、シャワー等

8:15 出発

8:45 会場到着

といった感じで、ほぼ、このように、計画通りに行動しています。そうすることによって、自分自身に安心感を与えることに加え、行動を自分でコントロールできていることへの自信となり、試合においても行動をコントロールできることへと繋がっていきます。会場に到着してから試合まで何をするのかについては、次回以降にお伝えします。

それでは少し長くなってきましたので、残りはPART2でお話しします。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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