こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。未明から始まったフェデラー選手のラストマッチであるレバー・カップが例年以上の盛り上がりを見せていますね。フェデラー選手は往年のライバルであるナダル選手とのダブルスに出場するとのことで、その勝敗以上にレジェンド二人のペアリングに全世界が注目しています。(惜しくも敗退してしまいましたね)
ビッグ4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレー)の集合写真がメディアにアップされていましたが、この4人がプレーヤーとして同時に相まみえることは、もうないでしょうが、彼らのプレーをライブで見させてもらったこの時代に感謝ですね。さて、47回は「対戦相手別攻略法【ストローカータイプ編(後編)】」をお伝えします。これを理解すればストローカーは怖くない!?
1 ラリー戦が続くことを前もって覚悟しておく
2 相手と同じテンポで打たずに自分のリズムやタイミングでラリーをする
3 リターンで主導権を握る
4 相手のフォア側へのダウンザラインショットを有効に使う
5 積極的にネットについてプレッシャーをかける
前回は2番までお話ししましたので、3番からいきますね!
3 リターンで主導権を握る
得てしてこのタイプの選手はサービスがあまり速くありません。なぜならサーブからの3本目攻撃などの速い展開ではなく、その後のストローク戦でリズムをつかんでいきたいので、サービスを絶対的な武器だと考えていません。
サーブはスピン系で確率重視、主にバックハンド中心に配球し、返ってきたリターンをフォアに回り込んで、ラリー戦に持ち込んでいきます。相手はとにかくサーブからの3本目においてリズムよくストローク戦に持っていきたいと考えているので、そうさせないために、弱点であるサーブを攻撃していくことが重要です。
ファーストサーブでは、ボールの後ろ側から入ってしっかりリターンすることを考えます。コースはクロスまたは正面でOKです。そこからエースを取られることはまずありません。セカンドサーブでは、できる限りフォアハンドに回り込む、あるいは、コートの中に入って速いテンポでリターンするなどプレッシャーをかけます。
リターンミスをしてもそれは、相手の得点パターンではなく、あくまでもこちらからの攻撃パターンでのことなので過度に気にすることはありません。むしろゲーム全体のマネジメントを考えると、そのミスが相手のプレッシャーとなっていきポジティブな要素になります。リターンでどんどん攻撃を仕掛け、プレッシャーをかけていきましょう!
4 相手のフォア側へのダウンザラインショットを有効に使う
ストローカータイプの選手はフォアハンドの回り込みが大好きです。つまりフォアハンドの回り込みが一番自信のあるショットで、それをベースにゲームを組み立てていきます。私も昔はコートの70%以上はフォアハンドに回り込んでラリーをしていましたが、その時にされて嫌だったことは、フォア側に配球されることでした。
フォアハンドに回り込むということは自分のフォア側にスペースができます。回り込まれるからといって、バックハンドを打たせようとバック側を狙うとミスに繋がったり、より回り込みにより角度のあるボールを打たれたり、ストレートに攻撃されたりします。そうならないよう、あえてフォア側にボールを集めて、相手のストロークリズムを崩していきます。
バックハンドでダウンザライン(相手が左利きの場合はフォア側)を狙う、スライスをストレートに打ってひっかけさせる、ストレート側にドロップショットを打って長い距離を走らせるなどです。1本でエースを取っていくというよりもストロークのリズムを変えるということに主眼を置きます。得てしてストローカータイプの選手は回り込みの時は、下半身をしっかり使って打てていても、ストレートに配球されると手打ちになってしまい、ボールが浅くなる傾向があります。そこを狙って攻撃を仕掛けていくというのが、一つの有効な戦術となっていきます。チャンスがあればどんどん相手のフォア側にボールを配球していきましょう!
5 積極的にネットについてプレッシャーをかける
ストローカーにとっての一番安心できるシチュエーションとしては、双方がベースラインに張り付き、そこから展開される長いラリー戦ということは、既にお伝えした通りです。では、逆にストローカーが安心できないシチュエーションとはどういうものでしょうか。
その一つに相手から積極的に攻撃を仕掛けられること、その中でもネットに出てこられることを最も嫌がります。なぜなら、ゆっくりとした展開が身上であるストローカーにとって、瞬時の判断でネット前にいる相手に対処しないといけない速い展開は苦手だからです。
有名な話として、錦織選手のコーチであるマイケルチャンさんが史上最年少で全仏オープンに優勝した後に、ストローカーのチャンさんの対策としてたくさんの選手がネットプレー戦術を取り入れた結果、彼はしばらくの間、極度のスランプに陥った時期があったそうです。パスやトップスピンロブなどネットプレーに対してあらゆる対処技術を持っているチャンさんを持っても、スランプに陥ってしまうほど、ネットプレーはストローカーにとって有効な対策と言えます。積極的にネットプレーにトライしていきましょう!
1~5番でストローカータイプの攻略法についてお伝えしてきましたが、私自身がストローカー対応であるので、私自身がされて困ったこと、対処困難だったことですので、多くのストローカーに対して有効であると自負しています。
ただ、このタイプに対処するためには、自分自身もネットプレーやダウンザラインショットなどの幅広いスキルが求められるので、自分の苦手なストローカーをイメージしながら日々の練習に取り組んでみてください。それでは、次回は「ハードヒットタイプ攻略法」をお伝えします。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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