こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。8月も終わりに近づいてきました。日中はまだまだ暑いですが、昨晩は急に涼しくなり、約2か月ぶりに夜のクーラーを切って就寝しました。起床後の朝散歩も空気が少しひんやりしてとても気持ちよかったです。これから少しずつ秋に近づいて涼しくなり、テニスもやりやすくなってくるので、さらに練習に身が入りそうですね。

さて、22回の今回は前回に続いて、「最近のジュニア選手について思うこと【PART2】」についてお話ししていきたいと思います。

前回は、2番まで説明させていただきました。今回は3番から説明していきます!

強みについて

1 1本1本のショットに力強さがある

2 すべてのストローク(グラウンドストローク、ネットプレー、サーブなど)が満遍なくできる

3 プレーに勢いがあるときは止められない

4 素直でまじめである

弱みについて

1 1本調子のプレーが多い(緩急をつけるのが得意ではない)

2 戦術的な展開が少ない

3 ミスが続いてしまうと、うまく修正できないことが多い

4 一度メンタルが落ちると上げてこられない

3 勢いに乗ると止められないが、ミスが続いてしまうと、うまく修正できないことが多い

 彼らと試合をしてる時、まったく手も足も出ないポイントやゲームが続くことがあります。どこに打ってもフルスイングショットがコートに深く、コーナーに鋭く突き刺さり、気持ちもどんどん乗っていき、こちらとしてはほぼ「ノーチャンス」状態になります。これがゲームの最初から最後まで続けられると勝ち目はありませんが、そういうことはほぼありません。

この状態を彼らの実力のすべてだと思ってしまうと、自分から無理に打ちにいってしまい、アンフォーストエラーが増え、一方的な展開になりますが、彼らの「ゾーンタイム」はいつか終わると信じて、粘り強く相手コートに返球していると大抵は数ゲームで流れが変わっていくことが多いです。流れが変わり、彼らのタイミングやリズムを崩せると逆に彼らのアンフォーストエラーが多くなってきます。

しかし、流れが変わっても彼ら自身がまだ「ゾーンタイム」が続いていると考えたり、あるいはそれをまた追い求めてしまったりして、プレーの修正ができず、どんどんこちらのペースになっていきます。勢いでポイントを重ねていくことができるのは、若さがなせる業で、彼らの大きな強みですので、それに加えて冷静にゲーム全体のマネジメントが行えるようになると、「鬼に金棒」となるのではないかと思っています。

4 素直でまじめであるが、一度メンタルが落ちると上げてこられない

顧問の先生のご指導や親御さんの影響もあると思いますが、最近のジュニアは真面目で礼儀正しい選手が多いように思います。彼らの練習をいつも見ているわけではないので、想像ではありますが、おそらく、与えられた練習メニューも真面目に行い、指導者のアドバイスも素直に耳を傾け、コツコツ取り組んでいる選手が多いのではないかと思います。それはもちろんポジティブな要素でもありますが、何か「ふてぶてしさ」があまり感じられずスマートにこなそうとしている感じがします。

私がジュニアだったころは、技術はないけど、気持ちだけで勝負!みたいな選手がたくさんいて、そういう選手同士が試合をすると、あまりにもお互いが熱くなりすぎて試合中にコートの中でよくケンカしていました。ただ、見ていてもお互いの「負けたくない」というメンタルとメンタルのぶつかり合いが見てとれて、とても面白かった記憶があります。

高校の時の団体戦になると、テニスの試合というよりは、ヤジの飛ばし合いで、試合をしている選手もさらに熱くなるので、違う意味で楽しいイベントでした。ちなみにその時に団体戦で出場している選手は真面目というより不真面目な選手が多く、顧問の先生が来ないことが分かるとすぐに、練習中にコートの横にあるプールに飛び込んで楽しそうに遊んでいました(笑)

話を元に戻します。今の選手は、昔の選手より圧倒的に技術的に優れているので、昔のようにメンタル面で勝負するというより、技術的なところで勝負をする選手が多いように思います。そのため、メンタル面でのレジリエンス(適応力や困難を跳ね返す力)が足りないと感じます。私自身が対戦していても、技術的な部分の勢いを止めてしまうと、そこからカムバックできず、そのまま終わってしまう選手が多い印象があります。

先日、ある大会で対戦した選手(高校生)が試合後に顧問の先生に「途中から完全に流れを持っていかれて、どうしようもありませんでした。tetujinさんには勝てないと思いました。」と結果報告をしていたそうです。それをあとからその顧問の先生から聞いたのですが、正直残念な気持ちになりました。

私は率直に、「自分の親の年齢くらいのおっさんに負けて悔しくないのか?次やったら絶対勝ちますとなぜ言えないのか?」と思いました。彼はその学校の団体メンバーで全日本ジュニアにも出場している素晴らしい選手です。もっともっとメンタル的にタフになって、強くなってほしいと心から願っています。

全体的に少し厳しめの話もしてきましたが、これは私からの彼らに対してのエールです。今のジュニアの持っているポテンシャルはこんなものではないと思います。錦織選手や西岡選手のように国内で活躍し、世界へ羽ばたいていく選手が一人でも多く見られることを心待ちにしています!

さて、次回は「オフ日の過ごし方」についてお話ししていきます。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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