こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。ここ関西(神戸)でも朝から雨風が強くなってきています。九州では特別警報が発令されていますし、こちらも暴風警報等が発令されています。日本海側の北側を横断するように進んでいくようで、この進路をいく台風は被害が大きくなる傾向がありますので、十分な備えをして、被害を最小限に食い止めたいですね。私も自宅に置いてある自転車を倒したり、植木を中に入れたりと対策を行いました。
さて、42回の今回は「サーフェース別攻略法【ハードコート攻略編PRAT2】」をお話ししていきます。
1 下半身のダイナミックストレッチ等を中心に他のコート以上にアップを入念に行う
2 バウンドが高く弾むので、待って打つのではなく、できるだけ打点を前にして打つ
3 相手の打点を遅らせるため、エッグボールを有効に使う
4 積極的にネットプレーにトライするなど、先に先に攻撃していく意識でプレーしていく
5 イレギュラーバウンドが皆無のコートであるため、カウンターショットやライジングショットを積極的に打っていく
前回は2番までお話ししましたので、3番から説明していきます!
3 相手の打点を遅らせるため、エッグボールを有効に使う
「自分がされて嫌なことを相手にどんどんしていこう!」これを一般社会で行うと総スカンを食らってしまいますが、もちろんこれはテニスの試合中のことになります。自分がされて嫌な事は2番目の項目でもお話ししましたが「バックハンドの高い打点などの力の入らない打点で打たされる」ということでした。
ハードコートはコートの特性の1つとして、ボールが高く跳ねあがりますので、これをうまく利用できる、「エッグボール」が非常に有効なショットとなります。エッグボールとはスピンショットの中でもムーンボールと呼ばれる遅い山なりの軌道をしたスピンではなく、速さと高さのあるスピンショットです。ムーンボールも高く跳ねさせることはできますが、ショットスピードがないため、ライジングで打たれたり、フォアハンドで回り込まれて、逆にバックハンドを狙われたりします。エッグボールの打ち方についてはYouTubeで「エッグボール 打ち方」などと検索していただければ、いい動画がたくさんアップされていますので、そちらを参考にしてください。
エッグボールを打つことで、相手は力の入らないところで打たされるので、返ってくるショットは甘くなりがちです。それをアプローチショットやドロップショットなどで2次攻撃を仕掛けていけます。ハードコート以外のサーフェースでももちろん使えますが、ハードコートでは特に有効ですので、ぜひ「エッグボール」をマスターしてください!
4 積極的にネットプレーにトライするなど、先に先に攻撃していく意識でプレーしていく。
ハードコートはオムニコートと比較して「跳ねる」以外にも「速い」という特性も持ち合わせていますので、オムニコートで有効な粘り強くラリーを続ける「守備的戦術」が通用しにくい側面があります。つまり、ハードコートにおいて求められる基本戦術として攻められる前に攻める「攻撃的戦術」が必要となってきます。
具体的には、エッグボールを打って相手のボールが短くなったところをアプローチショットでネットにつく、サーブ&ボレーをいつも以上に取り入れてみる、3本目攻撃(サーブ→リターン→次のショットで攻撃)を積極的に取り入れるなどです。もちろんこれらを実践するためにはある程度の技術的要素が必要ですが、相手に対してはかなりのプレッシャーを与えることができますので、積極的にトライしてみましょう!
5 イレギュラーバウンドが皆無のコートであるため、カウンターショットやライジングショットを積極的に打っていく
私が前回の投稿の冒頭で、昔はハードコートが苦手だったということをお話ししましたが、その大きな理由として、カウンターショットやライジングショットが苦手だったということがありました。昔の私がそうであったようにカウンターショットやライジングショットが苦手な人は「テークバックが大きすぎる」という特徴があります。テークバックが大きいとどうしても打点が遅れてしまい、ボールを抑えることができず、ボール詰まってうまく飛んで行かなかったり、アウトしてしまったりします。
2番の項目でもお伝えしましたが、できるだけコンパクトなテークバックを心掛けてください。コンパクトにテークバックができるようになると、カウンターショットやライジングショットも上手く使いこなせることができます。これが上手く打てるようになると攻撃面ではもちろんですが、守備面でも相手からのムーンボールやエッグボールに対して下がらずに前でとらえられるので、リズムを変えていくことができます。
カウンターショットやライジングショットは技術的に難しい部類に入りますが、普段のラリー練習においても自分の打ったボールが深く入って、相手の返球が短くなった時にその場で待って打つのではなく、一歩中に入って早いタイミングで打つ練習を繰り返していくとコツがつかめてきます。これはもちろんハードコートではなく、オムニコートでも実践可能です。繰り返し練習していきましょう!
1~5番で私自身のハードコート攻略法についてお伝えしてきましたが、ハードコートにおいては、オムニコートやクレーコートと比べ、攻撃的なショットの有効性が高いコートです。その分求められる技術も高度にはなってきますが、習得すると自分のプレーの幅が大きく広がり、大会での勝率も大幅にアップします。
私自身も攻撃的なプレーを積極的に練習してきた結果、ベテランでは日本ランキングNo1になることができ、そして一般大会でも好成績があげられるようになりました。ぜひ参考にしていただけると幸いです。それでは、次回は「クレーコート攻略法」をお伝えします。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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