こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。今回のブログも前回に続いてジョコビッチ選手に関する話題でお話ししていこうと思っています。すでにYouTubeでご覧いただいた方もおられると思いますが、先月、東京で杉村太蔵さんと練習した様子がテニス365さんのチャンネルで配信されました。その中で杉村さんが私のことを「ジョコビッチのようなテニス」と表現されたことで、動画のサムネイルに「和製ジョコビッチ大﨑浩」と紹介されていました。
私の最も尊敬する世界最強のテニスプレーヤーであるジョコビッチ選手のようなと表現していただけることは、恐れ多いことですが、大変光栄で嬉しく思いました。というのも私はジョコビッチ選手のプレーや生活面などの多くを参考にさせていただき、実際に成果を上げているという実感があるからです。今回はそのことについて紹介していきます。
まずはジョコビッチ選手を参考にしている理由からお話しします。主に2つありますが、それは・・
・テニス選手としてはベテランの域に入っても、衰えを感じさせないプレーを続けていること
・自分の理想とするプレースタイル(ベースライン中心のオールラウンドプレーヤー)であること
になります。特に最初の年齢を重ねても衰えを感じさせないプレーをし続けている点については、今年で46歳になった私にとっては、非常に興味深いことであります。私自身40歳を過ぎてから本格的に練習を再開し、年々プレーはよくなっていると実感はしているものの、1年1年、確実に体力は衰えていく中で、今後もテニスプレーヤーであり続けるために「加齢とパフォーマンスの維持・向上」という大きなテーマと向き合って生活していることにあります。それでは、前回もお話ししたジョコビッチ選手の強みについておさらいしたいと思います。
〇私が考えるジョコビッチの強さ
①テニス選手として理想的な体型
②怪我の少ない体
③抜群のバランス感覚
④好不調少ないプレースタイル
⑤強靭なメンタル
上記のことは、前回のブログでもお話ししましたが、ジョコビッチ選手の強さの全てではありませんが、大きな要素となっていることは間違いありません。ここで私は、ジョコビッチ選手がトップレベルを維持するために実践している取り組みを参考に、自分の生活や練習場面などで活かしていこうということを考えました。
①テニス選手として理想的な体型
私は現在169㎝で57~58㎏ですが、大学や実業団でプレーしていた20代の時は65㎏ほどありました。その時の比べ、7~8㎏ほど軽くなっているのですが、それには理由があります。
一つ目の理由は体重が軽い方が純粋に速く動け、エネルギーのロスも少ないと考えたからです。私はパワーで押していく(エースを取る)というより、軽快なフットワークで、ストローク戦を展開し、ポイントを重ねていくプレースタイルを志向していますので、ある程度スタミナも必要になります。パワー不足はラケットやガットの特性で補うようにしています。
二つ目の理由が現在の体重の方が体型を維持しやすいと考えたからです。20代は筋肉もつきやすく、基礎代謝も多いので、摂取カロリーが多くても脂肪がつきにくいですが、40歳を超えると何もしなければ年単位で1%ずつ筋肉が落ちていくと言われていますので、40代で20代と同じ筋量を維持するのは至難の業で、しかも20代と同じ体重なら筋肉より脂肪の方の割合が高くなり、間違いなく動きが悪くなり、怪我のリスクも高まることになります。現在の体重はそういう意味ではベストではないかと考えています。
②怪我の少ない体
私が練習する上で一番大切にしているしていることは「絶対に怪我をしない」ということです。怪我をするとその部位にもよりますが、相当の期間練習を休まなければいけませんし、パフォーマンスを以前の状態に戻すのも困難になります。私が40歳から練習を再開した数か月間は練習しては怪我の繰り返しで度々テニスを中断せざるを得ない状況でした。今はほとんどケガをしないようになりましたが、そのために意識していることがあります。
・長時間のオンコートの練習はしない(長くても1日3時間まで)
・適性体重を保つ
・体に負担(特に肘や手首)のかかる打ち方をしない
・練習と同じくらいリカバリー(ストレッチやマッサージ、温冷浴など)に時間をかける
・体の微妙な痛みや違和感に敏感になる
・疲労回復に必要なたんぱく質を毎食しっかり摂る
・1日最低7時間以上の睡眠をとる
上記のことは当たり前のことばかりかもしれませんが、怪我をしない体づくりのために愚直に続けています。怪我をしないということは競技パフォーマンスを落とさないということは当然として、大好きなテニスを思う存分楽しめるということもありますので、これからも続けていくつもりです。
③抜群のバランス感覚
ジョコビッチ選手はバランス感覚の向上やケガのリスク予防のためウエイトトレーニングをしないと前回お話ししましたが、私は定期的(週2回)にウエイトトレーニングを行っています。ただ、筋肉を太く、大きくするような高重量を低回数で行うものではなく、低重量を高回数行い、俊敏性や持久力の向上を目的としたトレーニングを行っています。
あくまでもウエイトトレーニングは年々衰えていく筋力を維持・向上していくこと、体のキレを増すこと、怪我をしない体を作ることなどが目的です。また、ジョコビッチに倣ってバランスボールを使ったトレーニングやストレッチなども積極的に行っています。他にも、練習後に必ず軽くラリー練習をしたり、鏡の前で素振りを行ったり、体のバランスのズレを調整することも意識的に取り入れています。
④好不調少ないプレースタイル
好不調の少ないプレーをするというのは、私の中でも大きなテーマではありますが、それは狭義では1試合の中でアップダウンが少ないということになりますし、広義では年間を通じて安定した成績を残せるということになります。その最たるものが言わずもがなジョコビッチ選手ということになりますが、その理由の一つが徹底したルーティーン化にあると考えています。
ジョコビッチ選手は練習、トレーニング、食事、睡眠、日常生活の全てが完璧にルーティーン化されているため、自ずと体調も安定し、好不調の波も少なく、圧倒的な競技成績を残すことができるのだと思います。野球やサッカーなどは1年の中でオンとオフの期間がはっきりしていて、オフの期間にオンシーズンのルーティーンが崩れ、明らかに体形が変わりパフォーマンスを落としてしまう選手が見受けられますが、ジョコビッチ選手に限ってそんなことは絶対にありません。
私もジョコビッチ選手ほど完璧ではないにしろ、1週間の生活や練習、トレーニング、リカバリーや食事にかかるルーティーンをほぼ年間を通じて変えずに行っています。そのお陰で、年間を通じて、常にいいコンディションで生活できていますし、体調やパフォーマンスについてもアップダウンが非常に小さい状態を続けることができています。それが日本ランキング1位や多くの大会で常に上位進出に繋がっていると考えています。
⑤強靭なメンタル
最後はメンタルになります。メンタルの強さは一朝一夕には身につけることはできません。それは世界ナンバーワンのジョコビッチ選手でも同じことだと思います。それでは強靭なメンタルを形作るために必要なことは何でしょうか。ジョコビッチ選手を見て感じることは、たくさんの場数を踏んでいること(経験)プレースタイルが確立していること(自信)にあります。
この経験と自信の両輪が強靭なメンタルを形作ると考え、私自身も定期的な練習に加えたくさんのマッチ練習や大会参加をこなしていきました。その結果、少しずつ経験と自信が積み重なっていき、私自身が自身の一番の強みであると考えているメンタルの強さが醸成されていきました。
メンタルの強さが身につくと、競り合いに強くなる、要所でも落ち着いてプレーができる、逆転勝ちが多くなるなどのことが多くできるようになり、それに伴って競技成績も飛躍的に向上しました。
上記のように自分が目指すスタイルのプレーヤーを参考に、それらを自身の練習や日常生活に取り入れることによって上達に繋げることができます。もちろん、私がどれだけジョコビッチ選手のプレーを真似してもジョコビッチ選手にはなれませんが、ジョコビッチ選手の取組を真似て自身のレベルアップに役立てることはできます。是非、モデルプレーヤーを見つけてその選手のプレーや取組を参考にレベルアップを図ってください。「学ぶは真似ぶです!」
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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