こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。11月に入り、まさしくスポーツの秋と言わんばかりの爽やかな日が続いていて、朝の練習が本当に気持ちのいい季節になりました。この季節は雨も少なく、いつも練習を行っている早朝の時間帯はとても涼しいので、非常に質の高い練習ができています。来月の新体連の全国大会に向けていい調整ができていますが、今練習の中で考えていることは、全日本ベテランの結果や内容を踏まえ、これからの自分のテニススタイルをどのように構築していくかということです。つまり自分のプレーの中で「変えていくこと、変わらずに続けていくこと」をテーマとして取り組んでいます。今回はその取り組みについてお話ししていきます。

1 戦略

 今一度、全日本ベテランでは勝つ(優勝する)ために立てた戦略についてお話しします。

それは以下の通りです。

①7割ストロークをベースに安定した試合運びを行う

②前半はある程度競り合いを想定し、後半で突き放す

③デュースあり形式なので、ゲームが長くなることも想定し、攻守のメリハリをつけたプレーをする

④競り合いになったとしても自身の強みであるメンタルやフィジカルで勝負する

昨年の全日本ベテランでは、できるだけ早いテンポで攻撃的にいくことをテーマに準備して臨みましたが、実際のゲームでは、初出場の大会の初戦の緊張感や大会の雰囲気などで上手く試合に入っていけず、気持ちだけが焦って攻撃的なテニスが不発に終わり、初戦で敗退しました。その反省もあり、今年は安定したストロークをベースにしっかりと試合を作り、徐々に攻撃的な展開に持っていき、突き放すという戦略を立て、周到に準備をして大会に臨みました。こちらの方が、安定した試合運びができる上、自分のよさが十分に出せると考えていました。

2 誤算

大会初戦(2回戦)はまさしくこのプラン通りに試合を展開し、6-0,6-0の完勝でした。結果もそうですが、内容もほぼパーフェクトで、自分の思い描いた通りのテニスができました。最小ゲーム数で試合を終わらせられたことも次戦に向けて体力的にも十分な状態で臨むことができました。

準々決勝の相手は今年の関西オープンの決勝で対戦した選手で、関西オープン以外でも毎日オープンや昨年の全日本ベテランでも決勝まで進出している実力者でした。関西オープンも6-3,6-3のストレート勝ちでしたが、各ゲームの内容は競りあっており全く油断できない相手でした。ただ、これまで対戦の中で、プレースタイルを熟知していることや過去2連勝していることもあり、それほど大きな不安もなく、自分のプレーに徹することだけを考えてコートに入りました。

前半ペースを掴んだのは相手選手で、2ブレークダウンの1-4までリードされましたが、昨年とは違いその後は落ち着いてプレーし、1セットは4-6で落としたものの徐々に流れを掴み2セットは6-3で取り返し、ファイナルセットもこちらの流れで進んでいました。相手選手のプレーの質が非常に高かったことは、若干想定外でしたが、流れを掴んでからは、ファイナルセットで勝ち切る勝算を十分に持ち合わせてプレーしていました。しかし、ここで大きな誤算がありました。それが「両足の痙攣」でした。

ファイナルセット1-1の相手のサーブの15-40でネット前のチャンスボールを決めにいった瞬間に両足が痙攣し、そのゲームは全く動けなくなりました。実は、私は痙攣を起こしやすい体質なので、痙攣に対しては、トレーニングや当日の準備を含め、様々な対策を行ってきましたが、残念ながら一番大切な試合でそれが起こってしまいました。その後は、以前のブログでもお話しした通り、痙攣する足を引きずりながら最後までプレーしましたが、ファイナルセットは6-7(1)で取られ、敗退しました。

3 成果と課題

 成果としては安定した試合運びが以前よりも自信を持って行えるようになったこと、リードされていても落ち着いてプレーできるようになったこと、ストロークの力強さが以前よりも増していることなど技術的にも精神的も昨年よりも確実によくなっていましたが、体力的な部分、もっと言えば自身の痙攣対策をもっとしっかり行っておくことが一番の課題となりました。持久力については、普段の食事管理やトレーニングの成果で、全く問題はなかったので、今後は、痙攣を起こさないような体づくりや、痙攣を起こさないようなプレースタイルの構築などを考えていくことになりました。

4 新たなプレースタイルの構築

全日本ベテランで痙攣を起こした理由は二つあって、一つは痙攣を起こさないまたは起きかけてもリカバリーできるようなドリンクやクリーム等の準備が足りなかったこと、もう一つは1ポイント1ポイントのラリーが非常に長く、筋肉に負担がかかっていたことであると考えています。最初の理由の準備については、いろんな選手からのアドバイスも受け、痙攣対策のグッズを教えてもらったので次回は準備物をもう少し加えて、痙攣対策を万全にして臨みたいと思います。もう一つの筋肉の負担を減らすことについては、よりスピーディーで攻撃的なスタイルを構築することで、ポイント間のラリーを減らしていくことを目指すことにしました。

5 現状

全日本ベテランを終えてからもうすぐ1か月が経とうとしていますが、現状、テニスの調子(感覚)は非常によく、安定的なストロークはベースにしつつも、全体的にスピードとテンポを上げてプレーできています。いつも練習するテニス仲間からもより攻撃的になって、テニスの質が向上しているとの評価を得ていますので、現在取り組んでいる方向性に間違いないのだと思います。

ただ、まだまだミスも多いですし、以前のような安定したプレーができていませんので、取り組みは継続しつつ、どのようなシチュエーションでも自信を持ってプレーできるようにしていきたいです。今月には新体連の全国大会が全日本ベテランと同じ会場である東山公園テニスセンターで行われます。もう終わったことをいちいち振り返りたくはないですが、おそらく会場に到着するといろんな思いがこみ上げてくると思います。ただ、勝っても負けても最後まで全力を尽くし、全日本ベテランで感じた悔しさを少しでも晴らせるよう頑張ってきたいと思います。

6 変えていくこと、変えずに続けていくこと

先にお話しした通り、全日本ベテランを終え、自分のテニスを再構築すべく、プレースタイルも安定重視から攻撃重視に躊躇なく「変えていく」ことに取り組んでいます。しかし、全日本ベテランを闘ってみて変えてはいけないものがあることも気づきました。それは、「チャレンジ精神」です。

全日本ベテランでは、安定的なテニスを前面に押し出して勝つことを戦略として臨み、ある程度の成果も得ることもできましたが、負けた試合はどちらかというと特に前半は「受けて立つ」「相手の様子をうかがう」という精神状態で、相手に隙を当てえてしまったという反省点が残りました。これまでの大会では、勝つことよりも、練習してきた成果を試合の中で表現することを第一に考えて、プレーしてきましたが、全日本ベテランでは、勝ちたいという気持ちが勝ってしまったことで精神的に受け身に立ってしまったのだと思います。

精神的に受け身に立つとプレーまで守備的になってしまい、それが試合全体を通じて影響を与えてしまいます。これから年齢を重ねるにしたがってプレースタイルが変わっていくことがあったとしても「チャレンジ精神」はいつまでも変わらず持ち続けていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

※ブログの感想やご意見ご質問などを下記のコメント欄にいただけると嬉しいです。多少お時間をいただく場合はありますが、必ず返信させていただきます。

テニス人気ブログランキングに参加中です。よろしければワンクリックをお願いします!

テニスランキング
テニスランキング 人気ブログランキングでフォロー