こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。約3か月間諸事情により更新をお休みさせていただいておりましたが、この度再開させていただくことになりましたので、またどうぞよろしくお願いします。ブログの更新をお休みさせていただいていた間、私が参加した大会は8月の新体連の県予選(ダブルス)、同じく8月の全日本の県予選(一般シングルス)、9月の日本スポーツマスターズ(シングルス)、そして今回お話しする10月の全日本ベテラン(40歳以上シングルス)となります。
全日本ベテランまでの大会成績としては、新体連のダブルスで優勝、全日本の県予選は初戦敗退、日本スポーツマスターズは準優勝でした。新体連のダブルスは高校の後輩とペアを組み、久しぶりのダブルスを大いに楽しんだ結果、優勝することができました。全日本の県予選では、国体の少年の代表選手と対戦し、2時間近い熱戦の末敗れはしましたが、猛暑の中、自分の全てを出し切ったナイスゲームでした。9月の日本スポーツマスターズは10月の全日本ベテランのプレ大会としての位置づけで臨み、4年前のベスト4を超える準優勝という結果でした。(決勝は両足痙攣のため途中棄権)
スポーツマスターズが終了してから全日本ベテランまで約3週間の準備期間で、オンコートの練習並びにオフコートのトレーニング、体調管理やメンタルのピーキングを含めほぼ完璧に準備ができ、昨年よりも技術的、体力的、精神的すべての面でいい状態で大会に臨むことができました。目標はもちろん「優勝」の一択でしたし、それができる自信も昨年よりもありました。しかし結果は準々決勝敗退で2年連続、第1シードで臨んだ大会で今年も優勝を手にすることはできませんでした。今回のブログでは試合の振り返り、現在の心境、そして今後についてお話ししていきたいと思います。
1 全日本ベテランに向けて
本ブログでもお伝えしましたが、昨年の全日本ベテランで自分のテニスができずに負けて、本当に悔しい思いをしました。本来であれば今年で46歳になりますので、今年の全日本ベテランは45歳以上の部で出場することも考えていましたが、このままでは終われないという思いが強く、あと1年は40歳以上でトライすることを決めました。それを決めてからは「名古屋(全日本ベテラン40歳以上の部の会場)に置いてきた大きな忘れ物を取りに行く」ということを自身の大きなテーマとして1年間練習、トレーニングに取り組み、そして各大会に出場してきました。ベテランの世界での1年間は、日々衰えていく体力的な部分も含め、非常に大きなハンディとなりますが、私のまず一つの大きな目標として「日本ランキング1位の状態を維持して、同じ第1シードとして名古屋に戻ってくる」ということでした。
全日本ベテラン終了後、一時的にランキング1位から陥落しましたが、2023年の4月末のランキングから再び1位に返り咲き、全日本ベテランのシードが決定される7月末時点でも1位を維持し、昨年と同じ第1シードで名古屋に帰ってくることができました。ちなみに今年度はBグレードからFグレードそしてITF大会と出場した全ての大会で優勝し、昨年度よりも多くポイントを獲得することができました。
私の職業はテニスとは全く無関係の普通のサラリーマン(地方公務員)で、多くのトップのベテラン選手のようなテニスコーチや個人事業主ではないので、仕事の関係で出場できる大会も限られており出場大会は一戦必勝で臨みました。ポイントの高いB~Dのいずれかで負けていればランキング1位はなかったと思います。そのような厳しい環境下でありましたが、なんとか最初の大目標を達成し、名古屋に戻ってこれたことは自分自身でも大きな自信となっていました。
ドローも私のゾーンには、昨年の全日本ベテランの準優勝者や関東オープンの優勝者などの強敵はいましたが、今年度既にその二人とは対戦していて、両者ともストレート勝ちをしていましたので、自分のテニスをやり切れば十分に勝機はあると考えていました。日々高まる全日本ベテラン優勝への思いを抑えながら、日々の調整を淡々と行っていく毎日を過ごしていました。そして、前述のとおり、完璧な調整ができ、名古屋に戻ってきたのでした。
2 全日本ベテラン大会初日そして準々決勝
私にとっての大会初日は10月7日(土)2回戦でした。昨年は、初めての全日本ベテランで非常に緊張感があり、かつ相手選手の素晴らしいプレーに自分のテニスをさせてもらえず完敗しましたが、今年は昨年のような緊張感もなく、終始自分らしいプレーを展開することができ、6-0,6-0の完勝で準々決勝に進みました。準々決勝の相手は当初の予想通り今年の関西オープンの決勝戦で対戦した昨年の全日本ベテランのファイナリストの選手でした。彼のプレースタイルはカウンター主体のストローカーでミスが非常に少なく、今年も関西オープン以外でも決勝に進んでおり、全く気の抜けない相手でした。ただ、関西オープンでは今年と昨年の二年連続でストレート勝ちしており、プレースタイルも熟知していたので、大きな不安はなく、しっかりと対策を立てて試合に臨むことを考えていました。
試合が始まって1セットでは相手のプレーが想像以上によく、前半は2ブレークされて1-4となり、ブレークバックしたもののそのまま1ブレークダウンの4-6で落としました。2セットに入り、ストロークのパワーを1セットよりも加えて展開したことにより、前半からリードを奪い、4-0となり、そのリードを活かして6-3でとってファイナルセットに入りました。
ファイナルセットも第1、第2ゲームをお互いキープして、続く相手のサーブの第3ゲームで15-40のブレークポイントを握りました。このゲームをブレークすれば試合の流れ的にも有利に進められていたことは間違いありませんでしたが、ここで両足の痙攣に襲われてしまいました。
実はセカンドセットの後半からその兆候が徐々に出てきており、相手選手に気づかれないように、自分なりにケアをしていたのですが、両足が痙攣し、完全に足が動かなくなりました。そこからの4ポイントは全く動けずにゲームを落とし、足を引きづりながらやっとの思いでベンチに戻ってきました。
そこからは自身の痙攣と闘いながらの試合となりましたが、できることを精一杯しようという気持ちに切り替えてゲームを進めました。一時は6-5アップで勝利まであと1ゲームのところまでもっていくことができましたが、取り切れずにタイブレークも1-7で落とし、準々決勝での敗退となりました。
3 全日本ベテランを終えて
優勝を目指した大会で今年も勝てなかったということは、実力がなかったということになりますし、準々決勝での負けを痙攣のせいにするつもりもありません。試合を終えてから当然試合のことを何度も思い出し、その度にもう少しうまくできたはずだという思いが沸きあがってくるのですが、冷静に今大会を振り返ってみたいと思います。
昨年は初めての全日本ベテランでしかも第1シードでの出場ということもあり、プレッシャーや会場の雰囲気も含め試合にうまく入っていけず、自分の実力を発揮できずに負けてしまいましたので、試合が終わった後は失望感や空虚感が漂っていました。ただ、今大会では負けはしましたが、自分の全てを出し切れましたので、内容としては悔いはなく、その部分では満足のいくものでした。
ファイナルセットの序盤で両足を痙攣し、痙攣直後は試合はおろか歩くこともままならない状態でしたので、全日本ベテランでなければ、間違いなく途中棄権していました。しかし、1年前に自分の弱さに負けて実力を出せずに負け、その悔しさをばねに1年間頑張ってきましたので、途中棄権だけは絶対にしたくない、たとえ残りのポイントをすべて取られても最後までやりきると決めてコートに立ち続けました。
痙攣してからのゲーム内容ははっきり言って今でもあまり良く覚えていませんが、1ポイント1ポイント自分の全てを出し切ってプレーしていたことは自信を持って言えます。試合が終了して時計を見ると午後1時を指していました。4時間の試合の中で、上手くいったり、いかなかったり、絶体絶命のピンチを迎えたり、まさしく自分の人生のような時間でした。ただ、その4時間の試合で相手には勝つことはできませんでしたが、間違いなく自分の弱さには打ち勝つことができたと思います。「名古屋に置いてきた大きな忘れ物を取りに行く」そのテーマを胸に全日本ベテランに臨み、優勝という結果は残すことはできませんでしたが、自分の弱さに打ち勝ったという意味では昨年の忘れ物を持って帰ることはできたと思います。
4 今後について
大会が終わって10日ほど経ちましたが、今もまだ悔しさが残っています。というよりもこの悔しさは次の全日本ベテランが終わるまで持ち続けていると思います。ただ、終わったことをいつまでも引きずっていても仕方がないので、既に次の大会に向けて気持ちを新たに練習を再開しています。
次の大きな大会は来月の新体連の全国大会で、奇しくも会場が全日本ベテランと同じ名古屋の東山公園テニスコートで行われます。この大会は昨年優勝しており、ディフェンディングチャンピオンとして臨みますが、一般の部で出場することもあり、レベルは年齢別の全日本ベテランよりも高いですので、チャレンジャーとして若い選手に胸を借りるつもりで全力でぶつかっていきたいと思います。
さて、今年40歳の部で1年間チャレンジしてきましたが、来年は本来の年齢である45歳の部で参戦するつもりでいます。45歳と言っても今年の全日本ベテランの優勝者を含め、ベスト4のうち3人が来年は45歳に上がる予定ですので、彼らを倒さない限り全日本での優勝はありえません。来年は今年よりもさらにパワーアップして今度こそ最高の結果を得られるよう頑張っていきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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