こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。6月に入り、4日(日)からいよいよ関西オープンがスタートします。4月の大毎オープンが終了してから約1か月ちょっとの期間、5月出場予定だった関西ハードコートベテラン大会をスキップして、しっかり練習とトレーニングを積み重ねてきました。
関西オープンは全日本ベテランに次ぐグレードの大会で出場選手のレベルも非常に高いですので、初戦から全く気を抜けない試合が続きますが、練習でトライしたことしっかりテニスコートで表現できるよう頑張っていきたいと思います。後日、関西オープンのレビューも本ブログでお伝えしたいと思いますので、よろしくお願いします。
さて、今回はメンタルタフネスのすすめの最終回である【テニスコート編】についてお話ししていきます。これまで日常生活や仕事の中でのメンタルタフネスを高める取り組みについてお話ししてきましたが、テニスコートの中でのメンタルは日常生活や仕事のメンタルと比べてもさらにシビアで重要なものになってきます。なぜならテニスではメンタルの状態が試合での勝敗に直結することが大いにあるからです。今回はいよいよ練習中に心がけているメンタルタフネスについてお話をします。結論から申し上げますと一番いいメンタルの状態は
過去や未来のことを考えずに今現在のことだけに意識が向いている精神状態
ということが言えると思います。言葉でいうのは非常に簡単ですが、本番のゲームでこの精神状態を維持するのは至難の業です。試合中に、自分の犯したアンフォーストエラーのことを引きずってプレーしたり(過去への意識)、まだ試合が終わっていないのに、もう勝ったと思ってプレーの質を落としたり(未来への意識)して、負けてしまった経験はないでしょうか。
もちろん私もこのような失敗をこれまでたくさんしてきました。それでは、それとは逆に今現在のことだけに意識が向いている状態とは、次のポイントをどのようにプレーすべきか、ラリー中であれば、次のショットをどのように組み立てて攻撃(守備)をしていけばいいのかということに意識が向いている状態です。
つまりは「今現在自分がすべきことに集中している精神状態」と言えます。この精神状態を本番のゲーム中で常に発揮できるようにすることが、練習中に行うべきメンタルタフネスのトレーニングになります。
私自身も昨年以降ベテラン、一般大会問わず、実力を発揮できるようになり、競技成績が向上したのは、このスキルを身につけたことが大きな要因です。では、このスキルが身についたことでの私自身が実感している効果についてお伝えします。
1 試合の入りがよくなり、自分のリズムでゲームを進めやすくなった
2 試合全体を客観視できるようになり、冷静な試合運びができるようになった
3 感情のアップダウンが少なくなり、プレーの安定感が高まった
4 競り合いに強くなり、逆転勝ちが多くなった
5 勝っても負けても満足できる内容の試合が多くなった
それでは、早速メンタルスキルを身につけるための練習中に意識していることをお伝えします。
・テニスコートでの練習が始まるまでに本番と同じように体や心の準備をしっかりする
・ショートラリーの1本目から体のバランス、打点、スイングに意識を向ける
・基本練習では1本1本のショットに対するフィードバックを瞬時に行う
・マッチ練習においては、課題を明確にして、その課題に対しての取り組み状況について都度評価する
・本番の試合と同じようなメンタルのテンション、ルーティーンを徹底して行う
以上になりますが、ポイントは2点あります。それは
➀今現在のショットにフォーカスする意識を常に持って練習する
⓶練習=本番にできるだけ近い精神状態で練習する
私は練習の時も試合の時と同じようなテンション、メンタリティを持って臨みます。私にとって1回1回の練習が真剣勝負で、もっと言うなら1球たりとも無駄球を打たないこと意識して取り組んでいます。無駄球とはそのショットに何の意図もなく、「ただ単に相手のコートに打ち返しているだけのボール」ということになります。
このような無駄球を打たないように1球1球意図したボールを打っているとミスは0には出来なくてもいいショットとそうでないショットの違いが感覚ではなく、理屈として理解できるようになります。これはかなりの集中力とメンタルパワーを要しますので、これをやり続けることで、メンタルを鍛えることができます。
ただ、以前のブログでも長時間の練習はしないことをお伝えしましたが、このように1球1球の質を高める練習をしていると、そもそも人間の集中力の限界から、長時間の練習はできないのです。週末で、ある程度長時間の練習できる時でも2時間~3時間程度で練習を終えるのは、そのような理由からです。このメンタルに負荷をかける練習を継続して行うことで、練習におけるメンタルタフネスが醸成されていき、本番での勝負強さに繋がっていきます。
結局のところ、メンタルタフネスも技術の向上と同様に一朝一夕に身につくものではなく、練習の中で自分自身と向き合い、苦しい場面でも逃げずに乗り越えていくという体験の積み重ねにかかっているのだと思います。
最初は短時間でもいいですので、1球1球の質を高める意識を持って練習することを続けていくようにしてみてください。そうすれば、少しずつ、今、現在の状態に意識が向けられるようになり、瞬間瞬間の集中力の向上を実感できるようになり、ここ一番での勝負強さに繋がっていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回は大会レビュー編【関西オープンテニス選手権大会<ベテランの部>】をお話ししていきたいと思います。次回もよろしくお願いします!
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