こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。前回のブログで昨年9月以来の1位に復帰したことをお伝えしましたが、私の父親も80歳以上の部で初の日本ランキング1位となり、その件で地元の新聞社(神戸新聞)から取材を受けることになり、先日親子二人で色々な話をさせていただきました。
父親が初の日本ランキング1位になったことは自分のこと以上に嬉しく、同時に励みになりました。次の目標は親子での全日本ベテラン制覇です。それに向かって親子で切磋琢磨しながら頑張っていきたいですね。
さて、今回はメンタルタフネスのすすめ【仕事編】についてお話ししていきます。仕事は1日の中で最も多くの時間を割く活動であり、普段の日常生活(プライベート)に比べてもストレスのかかり方も大きくなります。心身の不調を訴えられる方の多くが仕事の中での業務や人間関係に起因しています。健全な職業生活を送っていくにあたっても「心の持ちよう」つまり「メンタルタフネス」が大切な資質となってきます。
ちなみに私は現在県立のフリースクールに勤務していますが、元々は高等学校の保健体育の教員をしており、学校現場から教育委員会に転任した経歴を持っています。学校現場と言えば、様々な学校内外の問題から受験者数が激減しており、小学校においては過去最低の競争倍率になっていることが大きな社会問題にもなっています。大きな要因のひとつとして、教員の多忙化が上げられ、その学校現場の親方である教育委員会はそれに拍車をかけて多忙というイメージがあるかと思います。
私が大会などで、仕事の話をしていると多くの人から教育委員会に所属していると言うとかなり驚かれます。おそらくそんなところで働いている人間がまさか平日開催のJOP大会に出場しているとは思わないようです。早速ですが、そんな私が仕事上で実践しているメンタルタフネスの取組みをお伝えしていきます。
〇職場でのルーティーンを大切にする
〇自分の意見や意志をきちんと伝える
〇担当事業の事前準備(シミュレーション)を徹底する
それでは、1つずつ説明していきます。
〇職場でのルーティーンを大切にする
自分の行動をルーティーン化することは、思考やメンタルの省力化につながり、自然に自分のベストパフォーマンスを発揮する態勢を整えることができます。私も日常生活やテニスコートにおけるルーティーンと同様に仕事においてもルーティーンをとても大切にしています。
まずは朝のルーティーンですが、職場についたら給湯室で作ってあるコーヒーを入れて、自席で飲みながら、1日のやることリストと優先順位付けをしてから仕事に入っていきます。この朝のルーティーンは自分の仕事スイッチをオンにする作業で、脳が一番効率的に働くと言われる午前中を最大限有効活用するための自分のなりの儀式になります。これを行うことで、朝のスタートダッシュをスムーズに行うことができます。
次は昼のルーティーンについてです。昼はよほどのことがない限り12時(昼休みスタートの時間)きっかりに持参している自作の弁当を食べ始めます。どれだけ仕事が途中でも一度ここで、区切りをつけて休息モードに入ることで午後からの仕事の効率を高めることに繋がります。
ちなみ本庁で働いている時は、12時になるとチャイムがなって、執務室の電気が消灯されるので、全職員がお昼休みモードに入るのですが、現在勤めているフリースクールでは、チャイムそのものがないので、自分でお昼の時間を意識していないと気づいたらお昼休みが終わっていたなんてことにもなりかねません。ですので、12時になったら周りの職員がまだ事務作業をしていたとしても、自分のペースを守って昼食をとるようにしています。
昼食後は、ドリップバックのコーヒーを蒸らしながら弁当箱を洗います。そして洗い物が終わると自席に戻ってコーヒーを味わいながらリラックスします。コーヒーを飲み終えると、軽く散歩をして、晴れていれば外のベンチで、雨なら会議室などの人のいないところで、軽く目をつぶって数分間瞑想します。(そのまま軽く昼寝することもあります。)
これも理由があって、昼食後の時間は血糖値が上下動する関係で、どうしても眠気を催し、作業効率が低下するので、短時間でも脳を休めて、リフレッシュした状態で午後からの仕事に向かうようにしています。
最後に退勤時のルーティーンですが、勤務の終了時刻になると、その日に絶対に終わらせておかなければいけない業務がない限り、自席の机をきれいに片づけ、パソコンは閉じて、コップを洗って他の職員にあいさつをして速やかに帰宅するようにしています。
ここでの大切なことは必ず自席をきれいに整理整頓してから帰るということです。翌日に自席についたときに書類が雑然としていたり、机が汚れていたりすると仕事に対するモティベーションが上がらず作業効率が低下します。
また、このように整理整頓を徹底することで周りの職員に対しても自分の仕事をきちんと終えて帰宅しますよというアピールにもなります。
これが私の職場でのルーティーンになります。仕事でも練習の時のような自分のメンタルを戦闘モードに変えていくあるいは戦闘モードから休養モードへと切り替えていくそれを簡単に実行できる自分なりのルーティーンを持つことは成果を出すためにとても大切な行動であると感じています。
〇自分の意見や意志をきちんと伝える
仕事上で最も大切で汎用性のあるスキルは「コミュニケーション能力」だと言われています。コミュニケーション能力とは一般的に「対人的なやりとりにおいて、意思疎通、協調性、自己表現能力」のことで、「人との関係性を築く能力」ともいえるものです。私がこの中でも最も大切にしている、テニスにおいても必要とされるスキルは、「自己表現力」であると考えています。
仕事上での「自己表現力」とは広い意味では、自分はこういう仕事がしたい、こういうキャリアを歩みたいという思いを体現していくことになりますし、もう少し狭い意味で言うと「自分はこう思う。自分はこの方がいい。自分はこうしたい。」といった業務での意見や意志を対象者にきちんと伝えるということになると思います。これは仕事上で行うとなるとなかなか大変なことになります。
当然自分と同じ考え方をしている職員ばかりではありませんし、中には全く違う考え方をしている職員もいます。そういう職員とのやり取りは時には非常に骨の折れる作業になりますが、メンタルを鍛えられる場だと思ってポジティブに捉えるようにしています。
また、先ほどもお伝えしましたが、私は基本的には定時が来たら速やかに帰宅するようにしています。周りの雰囲気や人の目を気にしていると自分の大切な時間がどんどん失われていくので、ここでも「定時になれば速やかに帰宅する」という自分の意志をしっかり行動として示すようにしています。これらのことは間違いなくテニスコートにおいてのメンタルタフネスでも活かされていると感じています。
〇担当事業の事前準備(シミュレーション)を徹底する
最後は事前準備の大切さです。自分の担当している事業を準備していく過程は、本番の試合に向けて練習を積み重ねていく過程と酷似しています。当たり前ですが、何の準備もなくぶっつけ本番で担当事業を迎える人はいませんが、その精度には大きな差があると思います。
私自身も当日になって資料が足りない、座席が足りない、名前が間違っているなどのバタバタした状況で事業を何とか終えたという経験をこれまで幾度かしてきましたが、やはり終えた後は充実感よりも徒労感と後悔の方が大きかったように思います。
そのような失敗の後には準備やシミュレーションの大切さを身にしみて感じて、反省するばかりでした。ただ、この失敗が次の事業への成功へとつながり、メンタルも鍛えられていったと思います。
特に今でも大切にしているのは、最後の最後まであらゆる事態を想定したシミュレーションを行っていくということです。天候が晴れた場合とそうでなかった場合は当然のこととして、座席の位置や資料の配布、来賓がある場合はその動線、会議のシナリオ、会議が紛糾した時の対応など細かく確認とシミュレーションを行って何が起きても動じない、安定した仕事ができるよう心掛けています。
失敗し、怒られ、凹みながらも反省して次に向かっていく・・。この過程が間違いなくテニスにおけるメンタルタフネスに繋がっていった大きな要因だと感じ、今では本気で叱ってくれた上司に感謝しています(笑)
今年は今の職場の周年行事の責任者として事業を仕切っていく立場となっています。県知事をはじめとして県内からたくさんのVIPが来られる絶対に失敗できない事業になりますので、事前準備を徹底して素晴らしいものにしていきたいと思っています。
こうやって見ていくとテニスと仕事という全く違うステージにおいても結果を出すためにやるべきことの共通点の多さに気づかされます。ここ数年テニスで結果を出せているように仕事でも結果が出せるようになったと感じています。もちろん、テニスでも仕事でもまだまだなところはたくさんありますが、しっかり両立してこれからも双方で結果を出し続けていきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回はメンタルタフネスのすすめ【テニスコート編】について詳しくお話ししていきたいと思います。次回もよろしくお願いします!
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