こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。今日で9月も最終日となり、年度で考えると上半期が終了したことになります。4月5月は新しい職場でバタバタして、6月から急に暑くなり、真夏日の続く7~9月を乗り切って、ようやく涼しくなり「スポーツの秋」を実感できるようになってきました!来週には大きな大会(全日本ベテラン)があり、11月にも別の全国大会が控えているので、しっかり調整して自分にとって実りある「スポーツの秋」にしていきたいですね。

さて52回の今回は対戦相手別攻略法【トリッキータイプ編(前編)】についてお話しします。

今、実力、人気ともに世界トップクラスのキリオス選手は、世界では数少ない、トリッキータイプの選手に当てはまると思います。もちろん、すべてのショットが相当に高いレベルであることは間違いないことですが、突然のハードヒット、アンダーサーブ、正面からの股抜きショット、ドロップショットなど、とにかくショットバリエーションが豊富で、何をしてくるかわからないところが相手のリズムやペースを乱し、世界ランキング上位選手に対しても、かなりの勝率を残しています。

さすがにキリオス選手のような究極のトリッキー選手はいませんが、年齢層が上がるにつれてこのタイプの選手が多くなってくる印象です。年齢が上がってくると、当然、体力的な面は衰えていきますが、技術的な面は体力ほど衰えがありません。

巧みなラケットワークで、相手を翻弄し、ペースをつかませないまま、試合を終わらせてしまう。そして、負けた相手はなぜ負けたのかよく分からない消化不良の試合と感じてします。そんなトリッキータイプ選手に嵌められないよう、しっかりと対策をとっていきましょう!まずは、このタイプの特徴をおさらいしていきます。

〇スライスやドロップショット、突然ハードヒットを打つトリッキータイプ

・ラケットワークに長けており、器用にいろんなショットを操る

・自分の良さを前面に出すよりも相手の良さを潰す戦い方を好む

・ラリーのリズムが一定ではなく、緩急を使って攻撃する

・グリップは薄く、フラット系やスライス系のショットを多用する

といった感じです。では、どういった対策を取ればいいのでしょうか。

1 相手のプレースタイルを認めリスペクトしてプレーする

2 相手の土俵でテニスをしない

3 ポイントとポイントの間に時間をかける

4 攻め急がないようにじっくり攻めていく

5 自分の攻撃パターンを終始貫いていく

簡単に説明していきますね!

1 相手のプレースタイルを認めリスペクトしてプレーする

トリッキータイプの選手に対峙する際の心得として、まず心に留めておかなければならないことが「絶対に舐めてかからない」ということです。大変失礼な言い方かもしれませんが、このタイプの選手のテニスは見た目が美しくありません。

また、テニスのスタイルがそうであるように、各ショットも独特な打ち方で、どこに飛んでくるのか分からない場合が多いので、いいショットが入ってきた場合でも「まぐれ当たりだろ」と高をくくってしまいがちになりますが、実はこのタイプの選手なりの技術的な裏付けのもとで各ショットをコントロールしているのです。

そのため、連続していいショットが入ってポイントを取られていくと、「なんでこんな下手くそに苦戦しているんだ!」とフラストレーションがたまり、ミスを連発して相手の術中に嵌っていきます。そうならないためにもまずは、理にかなっていない打ち方にも関わらず、これだけ安定したショットを打てていることをリスペクトし、他のタイプの選手と試合する時と同様に全力で向かっていきましょう!

2 相手の土俵でテニスをしない

トリッキータイプの選手はサーブ&ボレー、ドロップショット、フォアのスライス、ロブ&ネット、突然のハードヒットなどいろんなショットを駆使して相手のリズムを乱し、自分のペースに引き込もうとします。

そういった予測不能なプレーでポイントを取られると心中穏やかでなくなることがありますが、間違っても同じようにトリッキーなプレーでお返ししようとしてはいけません。なぜならこういった戦術やラケットワークが必要な技術においては、トリッキータイプの選手の方が勝っていることが多いからです。

また、このタイプの選手は試合中に話しかけてきたり、観客を煽ったりしてこちらの精神的な部分にも揺さぶりをかけてくることもあります。これもこのタイプの選手の立派な戦術ですので、過度に気にしてはいけません。

話しかけてきても基本的には話に乗らない。観客を煽るなどのマナー違反があればレフリーに報告するなど冷静に対処していきましょう。とにかく、相手の土俵に乗らずに、自分のペースで試合を進めることに意識を集中しましょう!

残りは後編でお話しします。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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