こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。先週、今年最初のベテランJOP大会である山陽オープンに参加してきました。

山陽オープンは3年ぶりの出場でしたが、大会期間中は全日程、気持ちのいい小春日和で、テニスをするには最高の気候でした。

今大会は、後ほど詳しくお話ししますが、トーナメント全体としては過去最高の内容だったと思います。その要因を技術的、戦術的、そしてメンタル的な見地から分析していきたいと思います。

結果

※中国テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。

1 回 戦  Bye

2 回 戦 6-0 6-1 柳澤 浩一(ネットライフ生命)

3 回 戦    6-0 6-0 原 直樹(T.C大原野)

準 決 勝 6-1 6-0 古川 直隆 (Club ACTAS)

決   勝 6-0 6-0 中島 伸吾(タカミ)

※3年ぶり3回目の優勝

見ての通り、自分でもびっくりするくらいの結果でした。全てストレート勝ちというだけでなく、失ゲームが全試合でたったの2ゲームというこれ以上ない結果での優勝でした。

しかも、対戦相手は3回戦を除いて、昨年の全日本ベテランの本戦出場選手であり、決してレベルの低い相手でもありませんでした。

その相手に対してこのような圧倒的な結果で勝てたことについて、少し冷静になって分析を進めたいと思います。

〇山陽オープンの2つの特殊性

まずは、山陽オープンの二つある特殊性についてお話していきます。1つ目が同じ会場のオムニコートでも張り替えているコートとそうでないコートがあり、バウンドやコートの滑り具合が全く違うこと。

2つ目がプリンスという普段ほとんど使用しないボールが試合球となっていたことでした。そのあたりの対応がトーナメントで勝ち抜くための一つの大きなポイントであると考えていました。

この2点は過去に本大会に出場した際も同じように感じていたことでしたので、ある程度の心の準備はできていましたが、3年ぶりの出場ということもあり、不安が全くなかったわけでもありませんでした。

〇大会に向けての準備

大会に向けては、本当は試合コートで練習できるのがいいのですが、県外のコートであり現実的ではなかったので、同じサーフェース(オムニコート)で大会使用球(プリンス)を使って、2回ほど練習しました。

感覚としては、「このボールは自分のプレースタイルに合っているかも?」ということでした。

具体的には、しっかりラケットを振っても過度に飛んでいくことなく、ストリングに食いついてコートに収まってくれる感覚がありました。

前回出場した3年前は、最後までボールに完全に順応したとはいえず、最後まで苦労した記憶がありましたので、一瞬これは試合球とは違うボールなのかと思ったほどでした。

〇試合を振り返って

初戦の相手は過去に本大会の優勝経験も含め、ベテラン大会でも上位進出の常連である強者でした。ただ、大会に向けての準備の中で、ボールに対してのいい感覚もありましたし、試合のコートも普段練習しているコートと同じような質のコートでしたので、すんなりと試合に入っていけました。

サーブとネットプレー、ストロークの強打が持ち味の選手でしたが、丁寧なプレーを心掛け、最初2ゲームのノーアドバンテージを連取してペースを掴むと1ゲームも落とさず1セットを先取し、2セット目もペースを落とさず、6-1で取って勝利しました。

サーブの確率がよく、アンフォースドエラーも少なく、初戦としてはほぼパーフェクトな内容でした。

3回戦(準々決勝)の相手は、1本1本のストロークに力があり、しっかり動けるタイプの選手でした。受け身になると攻撃的な相手のストロークに対して、後手を踏む可能性がありましたので、先に相手を動かしていくことを考えてプレーしました。

試合時間は1時間足らずで1ゲームも与えず完勝でしたが、2セット目の1ゲーム目の自身のサービスゲームで、0―40となり、そのゲームをブレークされていれば2セット目は違う展開になっていた可能性がありました。そのゲームをキープできたことで、その後も落ち着いてゲームを進められました。

準決勝の相手は、3回戦の相手とは正反対のプレースタイルで、フォアバックともにスライスをメインに、ネットプレーやドロップショットを織り交ぜて攻撃を組み立てる選手でした。

初対戦ということや今大会でもプレーを見られなかったので、試合が始まって少し面食らったところはありましたが、低い滑るスライスボールを引っかけてミスをしないように丁寧にストロークをすることを心掛けました。

想像以上にフォアバックともに安定したスライスで、ストローク戦に付き合っていると相手のペースに引きずりこまれそうでしたので、1セットの1-1から多少強引にでもネットに出て勝負しようと考え、積極的にネットを取りました。

そこからは、完全に私のペースで試合が進み、11ゲームを連取し、6-1,6-0で勝利しました。

決勝戦の相手は昨年の全日本ベテランの準決勝で対戦した同い年の選手で、しっかりとしたストロークをベースにしたオールラウンドプレーヤーでした。

昨年の全日本ベテラン以外でも大毎オープン、関西オープンでも準決勝で対戦していて、常にトーナメントの上位に勝ち上がってくる手強い選手でした。

彼には一度も負けたことはなかったのですが、どの試合もスコア以上に競り合った長い試合になることが多く、全く気の抜けない相手でした。

今回も長い試合になることを覚悟してコートに入ったのですが、自分でも想像しないようなゲーム展開になりました。

いつもの試合と違ったことは、第1ゲームから彼のストロークに対して余裕をもって返球ができていたことで、このテンポのラリーであれば、ほとんどミスはしないだろうと思いながらプレーできていました。

案の定、1セットは30分足らずで6-0で取り、第2セットも数度あったノーアドを取り切ることができ、相手に1ゲームも与えずに勝ち切ることができました。

〇完勝できた要因

先にもお話しした通り、全試合を通して失ゲーム数が僅かに「2」と、自分自身でも信じられない結果でしたが、その要因を以下にあると考えました。

①高確率の1stサーブ

②極端に少なかったアンフォースドエラー

③対戦相手のタイプに応じた戦術の選択

④終始安定していたメンタル状態

次にこれらを生み出すために自身が意識していたことをお伝えします。

①高確率の1stサーブ

今大会を通じて、サーブの安定感はこれまでの自分にはないことでした。確かにこれまでも、サーブが良かった試合もありましたが、それが大会を通じて続いていくということはほとんどなく、その日のサービスの出来がその日の試合の出来と直結していたため、常に懸念材料の一つでした。

今大会ではそういった懸念がなく、サービスをコントロールできていましたが、それはあることを意識し続けたからでした。そのあることとは「サービスのネットフォルトをしない」ということでした。

もっと言うなら「フォルトしてもいい。でもネットは超そう」ということを自分に言い聞かせながらサービスの構えに入り、スイングを続けました。

私は基本的にスピンサーブなので、ネットしなければ、サービスの入る確率は上がります。その当たり前のことを常に意識し続けたことが、いいサーブからいいストローク、いい試合展開に繋がったのだと思います。

②極端に少なかったアンフォースドエラー

私はスピン系のストローカーで基本的にミスを連発するタイプではないのですが、今回はいつも以上にストロークの安定感がありました。

例えば、決勝戦の映像からテニスデータというアプリを使ってデータを確認したのですが、2セットでアンフォースドエラーは僅かに6本で、フォースドエラーを含めてもミスの数が15本に満たない数でした。(対戦相手はアンフォースドエラー14本、フォースドエラー11本)

それにも意識し続けたことがありました。それは「ボールを最後まで引きつけて打つ」でした。

これも当たり前と言えば当たり前のことではあるのですが、「ボールを最後まで引きつけて打つ」ためにはいくつかの技術的要素があります。

ボールを引きつけて安定したボールを打ち続けるためには、体幹の強さや粘り、ボールと体との距離感を図るための動体視力、そして、引きつけたボールをしっかり前に押していくラケットワークなどが必要となります。

普段の練習から常に意識しながら取り組んでいたので、本番でもしっかりできたと思います。

また、比較的球足の遅いコートと反発力がそれほどないボールが私の使用しているラケット(バボラピュアドライブ)とストリング(バボラRPMブラスト)との相性が抜群良く、安心して振り切ってコートに収めることができたこともミスのないプレーの大きな要因だったと感じています。

③対戦相手のタイプに応じた戦術の選択

今大会では4試合行いましたが、それぞれ全く違うプレースタイルでした。初戦はサービス&ボレーヤー、3回戦はハードヒッター、準決勝はスライサー、決勝はオールラウンドプレーヤーで、それぞれの対戦相手のスタイルによって戦術も柔軟に変えながらプレーできました。

特に変化を加えたのは、ストロークのテンポとスピード、そしてネットプレーでした。

安定したストロークをベースに相手の嫌がるプレーをし続けられたことで、相手に流れを渡さず快勝できたのだと思います。

④終始安定していたメンタル状態

今大会は初戦から非常に落ち着いてコートに入れました。もちろん多少の緊張感はありましたが、第1ゲームの第1ポイントから足が動いて、しっかりとラケットが振れていました。

理由は3つあって、

1つ目は、これはいつものことですが、試合に向けての準備が完璧にできていたこと、2つ目は、私のプレーの中心のショットであるグラウンドストロークの感覚が非常に良かったこと、そして3つ目が、そのプレーをコートで表現することを自分自身が非常に楽しみにしていたことなどからでした。

〇大会を終えて今感じていること

これまでもたくさんの大会で優勝してきましたが、今大会ほど完勝で終えた大会はありませんでした。

優勝するにしてもどこかのラウンドで、あのポイントを落としていたら負けていたか、かなり苦しくなっていたと感じる試合が必ずありましたが、今回については皆無でした。

ただ、この完勝して優勝したという事実以上にこの年齢になってもまだまだ自分のテニスが向上しているんだと感じられたことが、嬉しかったです。

昨年の4月に、ある試合の1ポイントのミスショットからバックハンドの打ち方が分からなくなり、長い長いスランプに陥り、苦しい時間を過ごしました。

それから試行錯誤しながら調子を取り戻し、今またこうやって自身の成長を感じられるようになった今、あの時諦めずに自分と向き合ってよかったと本当にそう思います。

最高の内容で優勝できたという結果には自信を持ちつつ、さらなる高みを目指して謙虚にこれからもしっかりトレーニングに励んでいきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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