こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。前回のPRAT1では、センコーカップにエントリーするまでの私自身の葛藤についてお話しさせていただきました。
無事センコーカップに出場することができるようになって、試合に向けて調整をしていくわけですが、PART2では、私自身の調整法や試合に向けての準備についてお話ししていきたいと思います。
私自身これまでのブログでも何度かお話しさせていただいたこともありますが、試合に向けての準備や調整法は自分なりのやり方でここ数年は成果を出し続けています。私自身が考える成果とは「勝つこと」であるとか、「優勝する」であるなどの分かりやすい客観的な結果ではなく、「その試合において自分の実力を100%出し切ることができたか。」という主観的な部分になります。
その私が考える成果を出せれば、自ずと結果はついてきていますし、もし負けてしまったとしても納得感もあり、自己の課題も明確になりやすいで、試合後もモティベーションを落とすことなく、練習に向かうことができます。
ちなみに私が一番嫌いなもの、自分の成長を妨げると考えるものは試合後の「言い訳」や「負け惜しみ」です。もちろん試合後に「もう少しこうすればもっと楽な試合展開になった。」「このショット判断がまずかった。」などと振り返ることは当然ありますが、これらは基本的に未来志向で、次に自分がさらに良くなるためにどうすべきかということを考えることですので、「言い訳」や「負け惜しみ」とは一線を介するものになります。
これからお話しする準備や調整は、自分自身に「言い訳」や「負け惜しみ」を言わせないようにするための行為になります。前置きが長くなりましたが、センコーカップに向けた調整や準備として、1練習(トレーニング等を含む)2用具 3行程 4会場での最終調整に分けてお話していきます。
1 練習(トレーニング等を含む)
それでは実際のセンコーカップ(5月5日)までの約1週間の練習スケジュールをお伝えします。
4月27日(土)6:30~8:00(オムニコート)
4月28日(日)OFF(軽いジョギング、素振りのみ)
4月29日(月)9:00~11:00(オムニコート)
4月30日(火)OFF(軽いジョギング、素振りのみ)
5月1日 (水)8:00~10:00(オムニコート)
5月2日 (木)9:00~11:00(ハードコート)筋力トレーニング
5月3日 (金)OFF(軽いジョギング、素振りのみ)
5月4日 (土)6:00~9:00(ハードコート)
5月5日 (日)センコーカップ初戦(2回戦)
練習時間が長いか短いかと言われれば、短い部類に入ると思います。ただ、時間の長短とは関係なく、試合に向けて意識しているポイントがあります。それは以下のとおりです。
① 基本練習(ストローク、ボレーなど)は、いつも以上に丁寧に打点に入ることを意識する。
② マッチ練習では、本番の試合をイメージし、ゲーム全体をマネジメントすることを意識する。
③ けが防止のため、無理にボールを追わない。
④ 可能な限り同じコート、同じボールで練習する。(今回はコート確保の関係で3日前からハードコートで練習しました。)
⑤ 練習後の振り返り(映像確認、テニスノートなど)を丁寧に行う。
⑥ 筋力トレーニングは試合3日前までとし、リカバリーをいつも以上に丁寧に行う。
①~⑤のすべてで意識していることは、「本番のシミュレーションを繰り返し行う」ことです。これを行うことによって、本番のあらゆる状況を想定し、事前に対応することができるので、安心して試合に入ることができるようになります。
トレーニング(筋トレ、プールトレーニング)は3日前までは通常通り行うものの、試合に向けて負荷や回数を概ね8割程度にしつつ、リカバリーもより丁寧に行い、体力の回復を重視していきます。
2 用具
遠征を伴う用具についても、かなり拘りを持っているほうだと思います。そのため、遠征用具を車に詰め込むとトランクがいっぱいになってしまいます(笑)それでは遠征用具を公開します!
① ラケット3本(52p2本、54p1本)
② ロールガット、グリップテープ(5本)
③ テニスシューズ2足、ウォーキングシューズ1足、サンダル1足、スニーカー1足
④ アミノバイタルゼリー、アミノバイタルゴールド(粉末)、プロテイン、ピンクイオン(粉末)、芍薬甘草湯
⑤ 着替え(シャツ、ズボン、インナー、靴下、下着など)
⑥ リカバリーウェア(パジャマ兼用)
⑦ 枕
⑧ マッサージマット
⑨ パソコン
⑩ 食器類(お箸、お椀、タッパー)
⑪ 食材(作り置き食材、鯖缶、インスタント味噌汁)
⑫ その他(書籍、折りたたみいす)
大体こんな感じです。簡単に説明しますと
①今大会は標高1000mの高地にコートがあって、ボールが平地よりもかなり飛んでいくので、通常(50p)よりもテンションの高いラケットを用意しました。
②必要であれば現地でストリングをお願いできるようにロールを持参します。グリップテープは2~3試合ごとに巻きなおします。
③今回は室内ハードでしたが、万が一のことを考えクレーコート用のシューズも用意しました。その他は用途ごとに使い分けています。
④試合中、または試合後に飲むものになります。ちなみに芍薬甘草湯は、痙攣が起きそうなときに飲む漢方です。
⑤各4着ほど持っていきます。ホテルにはランドリーもあるので、2日ごとに洗濯します。
⑥ホテルに帰ってリカバリー(温冷交代浴やサウナ)をした後は、着替えて心身ともにリフレッシュします。
⑦普段使っている枕です。ホテルの枕は高さや硬さが合わないことがあって、熟睡できない可能性があるので、遠征の時には必ず持参します。
⑧弱電流が流れるフランスベッド社のマッサージマットです。寝る前にこの上でストレッチをします。
⑨時間があれば、リモートで仕事をしたり、動画を見たりして楽しみます。
⑩ホテルの自室で食事をする際に使うものです。
⑪ホテルには冷蔵庫が常備されていますので、自宅から作り置きできる食材を持参し、保存し夕食で食べます。次の日の試合のためにできるだけ普段から食べている食材を口にしたいとの理由からです。
⑫就寝前の読書、会場での居場所づくりのための折りたたみいすです。
ちなみにホテルについては、リカバリーできる温泉、水風呂、サウナがあること、和食の朝食がついていること、Wi-Fi環境が整っていること、冷蔵後が完備していること、ランドリーがあることなどを必要条件で選ぶようにしています。
3 行程
前回のブログでお伝えした通り、日曜日当日のNB13:30という開始時間になりましたので、その時間に合わせて、移動することになりました。自宅から会場までおおよそ470km、ナビで検索すると到着まで約5時間半という道のりでしたので、念のため2時間前(11:30)に到着する6:00に出発することにしました。幸いGW後半3日目ということもあり、大幅な混雑もなく、途中でも事故渋滞等もなく、予定通り、11:30に会場に到着しました。
4 会場での最終調整
会場に到着して最初にしたことは、試合コートの進行の確認でした。私のラウンドは5ラウンド目でしたが、11:30の到着時には3ラウンド目の試合の途中でしたので、予定通り13:30ごろに試合が入る見通しを立てました。それでは到着から試合開始までの動きをお伝えします。
11:30 到着、試合進行確認、エントリー
11:45 昼食
12:30 ランニング、動的ストレッチ、壁打ち
13:00 試合進行確認、着替え、グリップテープ巻き替え
13:30 コート付近で待機、テニスノート確認、瞑想、試合をイメージしながら素振り
会場に到着後に少しずつ試合モードに気持ちを切り替えていき、試合に向けての準備をしていく中で、気持ちを上げていきます。NBの時間を超えてからはいつでも試合に入れるよう完全に「戦闘モード」にスイッチを入れます。このようにして試合に向けてのメンタルの部分もしっかり作ってからコートに入るようにしています。
上記のとおり、試合に向けての入念に準備をしていくのですが、なぜここまでする必要があるのでしょうか。それは最初にも述べた通り、試合で結果を残したいということもありますが、それよりも自分の納得のいく試合をしたい、この試合で自分が強くなるための新たなヒントを得たいという強い欲求があるからです。
試合をするにあたっては技術的、メンタル的、体力的、コート状況、対戦相手などの色んな不安要素がありますが、私にとって準備とは「それらの不安要素一つずつ潰していく作業」になります。それをすべて潰したうえで、初めて本番での成果や課題が明確になると考えています。
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。次回から実際の試合の振り返りを行っていきますので、よろしくお願いします!
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