こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。4月21日(日)~25日(木)の日程で、今年度初戦となるベテランJOP大会である毎日オープンテニス選手権大会に出場しました。
当初、大会後半の日程では雨の予報でしたが、結果的に雨天での順延がなく、大会日程を予定通り消化することができました。大会日程と仕事との折り合いをつけながら出場しているサラリーマンプレーヤーとしては、ありがたいことでした。
今年は、例年出場していた3月の山陽オープンを仕事の関係で出場できず、前年度の優勝ポイントが消滅し、3月末時点でのJOPランキングも1位から陥落していましたので、今大会で優勝し、来月以降にランキング1位の復帰につなげたいと考えていました。
ただ、結果ももちろん大事ですが、いつも大会出場時に考えている「練習でトライしていることを試合でしっかり表現する」というテーマも同時に達成したいと考えていましたので、結果と内容の両方を追い求める大会という位置づけで臨みました。そのことも含め、今大会で得た成果と課題についてお話ししていきたいと思います。
結果
※関西テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。
1 回 戦 BYE
2 回 戦 6-0 6-0 堀⽥ 英嗣(ウィルホールディングス)
3 回 戦 6-0 6-0 三宅 俊幹(パブリック宝ヶ池)
準々決勝 6-3 6-4 井⼭ 浩⼆(ルーセントテニスクラブ豊中)
準 決 勝 6-3 4-6 6-1 ⾼橋 広⾏(ARROWS.T.S)
決 勝 6-4 4-0ret 柳澤 浩⼀(メットライフ⽣命保険株式会社)
※2年連続3回目の優勝
結果は準決勝以外ストレート勝ちでの優勝でした。優勝という結果については、素直に嬉しいですし、自分自身でも大いに評価すべきことだと思いますが、課題も多く見られた試合もありましたので、しっかりと内容についても振り返りをしていきたいと思います。
まずは、今回のテーマについてですが
・試合全体を通じて自分のリズムで進めていけるようにする
・早いテンポで攻撃を仕掛けていく
・コートを広く使って攻撃していく
テーマ設定の理由について
昨年の全日本ベテラン後から、より攻撃的でテンポの早いテニスができるように練習を続けてきました。具体的には、サーブとボレーの強化、フォアハンド・バックハンドともにダンウザラインショットの強化、ドロップショットの強化などです。
それに加えて、マッチ練習では、目の前の1ポイントを取ることに拘らずゲーム全体のマネジメントを考えてプレーすることを意識してきました。これらを意識することで、練習の中ではある程度しっかりできるようになりました。これができるようになったことで・・
・サービスウイナーやボレーエースが多くなり、省エネでプレーできるようになった
・早いテンポで攻撃することを意識してきたことで、打点を落として打つことが少なくなった
・ダウンザラインやドロップショットを打つことで、コートをより広く使えるようになった
・自分のリズム感でゲームを進められるようになって試合中の安心感が増した
これらのことを本番の試合でも練習時と同様にできるかどうかということが大きな目標でした。それでは、1回戦から振り返っていきたいと思います。
2 回 戦 6-0 6-0 堀⽥ 英嗣(ウィルホールディングス)
小雨が降りしきる中での初戦でしたが、ファーストゲームから、しっかり自分のリズムで攻撃することができ、結果はもちろんのこと内容についてもほぼ100点満点の試合でした。初戦は相手のレベルに関係なく、自分自身にとって非常に難しいゲームになることが多いですが、アンフォーストエラーもほとんどなく、今まで経験してきた初戦においては間違いなくベストゲームでした。
3 回 戦 6-0 6-0 三宅 俊幹(パブリック宝ヶ池)
次の相手は昨年の本大会でも対戦経験のあるサウスポーの選手でした。ストロークがしっかりしており、時折、回り込んで早いタイミングでエースをねらいに来るプレースタイルで、昨年は立ち上がりのゲームでブレークされるなど、慌てさせられた相手でもありました。
昨年のこともあってなのか、相手がトスに勝ってリターンを選択しましたが、今回はラブゲームでキープし、課題の立ち上がりをうまく乗り切ると、次のゲームで相手のサービスをブレークし、ゲームの流れを掴みました。その後も2回ほどあった40-40も取り切り、6-0、6-0で完勝しました。この試合も相手のストロークのリズムに合わせるのでなく、積極的に攻撃を仕掛けていき、相手のミスを誘うことができました。
準々決勝 6-3 6-4 井⼭ 浩⼆(ルーセントテニスクラブ豊中)
準々決勝の相手は今回の対戦で5回目になり、過去の対戦では全勝ですが、長身から繰り出されるサーブ&ボレー、力強いストロークにいつも苦戦させられており、全く油断できない相手でした。
この試合も2回戦、3回戦と同様にファーストゲームからいい立ち上がりができるように集中したおかげで、開始から14ポイント連続で取って流れを掴みました。ただ、3-0 0-30から4ポイント連取されてキープされるとその後は一進一退の展開となり、なんとか自身のサービスゲームを全てキープし、6-3でファーストセットを先取しました。
セカンドセットに入ってもその流れは変わらず、中々ブレークができない我慢の展開をなりましたが、2-2からの第5ゲーム、6ゲーム目にブレークバックされた直後の第7ゲームを再びブレークし、4-3とリードすると第8ゲームの40-40を何とか取り切って5-3としました。
第9ゲームはキープされましたが、第10ゲームはラブゲームでキープし、セカンドセットも6-4で取って、勝利することができました。特にセカンドセットは相手選手のサーブやボレーが素晴らしくブレークが難しく、どちらが取ってもおかしくない展開でしたが、4-3からの自身のサービスゲームのノーアドバンテージポイントが取れたことが本当に大きかったと思います。
準 決 勝 6-3 4-6 6-1 ⾼橋 広⾏(ARROWS.T.S)
準決勝の相手は今回が初対戦であまり情報がなかったのですが、試合前の練習でフォアハンドがかなり強力な選手だということはわかりました。事実、相手から始まったサービスゲームでは、全くラリーをさせてもらえず、ストロークエースを連続で決められて、簡単にキープされました。このファーストゲームの取られ方が、この試合で中々リズムを掴めない要因となりました。
第2ゲームは何とかキープし、1-1となりましたが、第3ゲームをキープされると第4ゲームをラブゲームでブレークされ、1-3となり、非常に苦しい立ち上がりとなりました。続く第5ゲームもリードを許す展開の中40-40のノーアドバンテージポイントとなり、そこを取られると1-4ダウンというかなり苦しい展開となるところでしたが、相手のミスに助けられ、2-3となりました。
2-3となったことで少し落ち着きを取り戻してプレーすることができ、第6ゲームはキープし、3-3となりましたが、流れを完全に取り戻すことはできずその後の3ゲームは全てノーアドバンテージポイントとなる薄氷を踏む展開となりました。
本当に運よく、3ゲームを取りきることができ6-3でファーストセットを取りましたが、取ったポイントも相手のミスに助けられたものが多く、自分のリズムでゲームが進めている展開ではありませんでした。
とは言っても、セットを先取できた上に、セカンドセットは自身のサービスゲームからで、しかもニューボールで始められるということもあって、しっかりキープして、流れを掴んでいこうと考えていました。
しかし、その考えとは裏腹に、本当にうまくいかないセカンドセットになりました。その大きな要因がサービスの不出来でした。今大会に向けて、サービスの強化を行ってきたおかげで、サービスエースを含めたサービスポイントが多く取れるようになり、今大会でもそれが続いていましたが、この試合においてはサービスが絶不調で、特にセカンドセットはこのセットだけで10本近くダブルフォルトをするなど、考えられない状況でした。
このような状態であったため、このセットは全くサービスキープができず、ブレークしてもキープできない展開が続き、お互いオールブレークで迎えた4-4の自身のサービスゲームのノーアドバンテージポイントでダブルフォルトでブレークされると第10ゲームはあっさりとキープされ、4-6でセカンドセットを落としました。
しかし、セカンドセットを落としたことで逆に落ち着きを取り戻した自分がいたことが分かりました。第3セットは自身のサービスゲームから始まりましたが、ラブゲームでキープし、流れを取り戻すと第2ゲームをブレーク。第3ゲームもキープすると第4ゲームをブレークして、4-0となりました。第5ゲームはブレークされたものの、その後2ゲームを連取し、6-1でファイナルセットを取って勝利しました。
実はセカンドセットの途中からあまりにもリズムの悪いので、セカンドセットを無理に取りにいくよりも、このセットを落としてファイナルセットで流れを変えて、気持ちを切り替えたほうがいいと考えていました。
その判断が結果的に落ち着きを取り戻し、いい形でファイナルセットを取りきれたことに繋がりました。ちなみにファイナルセットでのダブルフォルトは1本もありませんでした。本当にリズムの大切さを痛感させられた試合になりました。
決 勝 6-4 4-0ret 柳澤 浩⼀(メットライフ⽣命保険株式会社)
決勝の相手は、2年前に1度対戦があり、その時はストレート勝ち(セカンドセットでの途中棄権)していましたが、私が苦労して何とか勝ち上がった準決勝とは違い、相手選手は準決勝で昨年度の本大会(45歳以上)で優勝している選手をストレートで破って勝ち上がっていました。
いいサービスとボレー、そしてエースの取れるフォアハンドを持っている手ごわい相手でしたので、準決勝の立ち上がりのまずさから流れを掴めなかった反省を活かすべく、ファーストゲームの入りをいつも以上に集中することを考えました。
自身のサービスから始まったファーストゲームは全てのファーストサービスを入れてリズムよくラリーを展開し、ラブゲームでキープしました。昨日の悪い流れのゲームのことがあったので、ファーストゲームがいい入りができたので、その後も落ち着いてゲームが進められました。
ただ、相手も昨日の勢いそのままに、素晴らしいショットを打ち込んで簡単にはポイント与えてくれず、ブレークしてもすぐにブレークバックされる展開が続きました。5-4となり、相手のサービスゲームで簡単に2ポイントを取られ、5-5となる展開を考えていましたが、そこから2本連続のダブルフォルトを含み3ポイントを連取し、30-40となりました。
1本はナイスサーブで40-40となりましたが、ノーアドバンテージポイントでまたしても相手のミスが出て、運よく6-4でファーストセットを先取することができました。
ファーストセットは相手選手の勢いもあり、5-5になっていたらその後の展開が全く読めない状況でした。(前日の準決勝でも相手選手は4-5から7-5でファーストセットを先取し、セカンドセットもその勢いで6-1で取って勝っていました。)そのためどちらかと言うと相手の選手のミスによってもらった第10ゲームは、自分に勢いを与え、逆に相手を意気消沈させるのには大きすぎるものでした。
セカンドセットに入ると完全に流れを掴んで、一気に4ゲームを連取し、相手選手のサービスゲームで0-30となったところで、相手選手からリタイヤの申し出があり、優勝が決まりました。
大会を終えての総括
まずは、本大会5試合を行ったうえで、テーマに対しての自己採点からいうと平均して70点くらいだったと思います。(2回戦100点、3回戦90点、準々決勝75点、準決勝40点、決勝75点)感覚としては、概ね練習通りにできたが、うまくいかなかった試合や場面も多かった。という感じです。
具体的には、いい立ち上がりで早くいいリズムを掴むことができれば、その後の試合展開がある程度予測でき、落ち着いて試合を進めることができるということです。
つまり評価が高かった試合はそれができて、低い試合はそれができなかったということになります。特に準決勝では、相手のストロークのリズムに翻弄されてしまった内容であったため、今後に向けて反省点が多かったともに勝ちはしたものの、内容的には今でも非常に悔しい思いを抱えています。ただ、状況が悪い中でも諦めずプレーし、結果として優勝できたことはポジティブに捉え、次に進んでいきたいと思っています。
次は5月の初旬に開催されるITF山梨大会に出場する予定です。今年度は全日本ベテラン優勝とともに世界選手権(団体戦)出場の目標も掲げているため、今回の大毎オープン以上に結果と内容両方が求められる大会になります。
出場選手もベテランのトップ選手の多くに加え、海外の世界トップランカーの選手も出場する予定になっているようですので、今から非常に楽しみです。自分の全てを出し切り満足のいく大会にできるよう、最高の準備をして臨みたいと思います。長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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