こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。今週は大寒波に見舞われ、主要な幹線道路の通行止めや鉄道などが運行の取りやめをするなど多大な影響が出ましたね。私は神戸市の西部に住んでいるのですが、ここではほとんど雪が降ることがなく、降ってもすぐに溶けてなくなってしまうので、降雪で困ったことはほとんどなかったのですが、今回は道路にたくさんの雪が積もり、車の運転も非常に往生しました。
最終日(決勝戦)が火曜日の午前中だったのですが、試合途中から激しく降雪があり、途中で試合を中断し、室内に移動して再開するというハプニングもありました。ただ、もう一日寒波が早く来ていたら会場にすら到着できていなかったので、不幸中の幸いだったと思います。そんな荒れた天候の中で苦労した決勝戦でしたが、本日お伝えする3R(準々決勝)は、今大会の中で最も苦戦し難しい試合になりました。詳しくは後述しますが、1セットダウン、2セットも0-2からの苦しい状況からの逆転勝利でした。それでは試合を振り返っていきたいと思います。
準々決勝 4-6 6-2 10-7
※ファイナルセットは10ポイントタイブレーク
対戦相手:井山 浩二(ルーセントテニスクラブ豊中)
事前情報:昨年のJOP大会の決勝戦で対戦経験あり
プレースタイル:
・ハードヒット型オールラウンドプレーヤー
・サービスエースが取れるサービスを持っている
・力強いフラット系のストロークを打ってくる
・ネットプレーも器用にこなす
・身長が高く手足が長い
・バックハンドはトップスピンスライス両方を器用にこなす
・力んでストロークミスをすることがある
戦 術:
①相手の強いボールに打点が遅れないようにしっかり前で捉える
②先に先に攻撃を仕掛けていき、ストローク戦では左右に振っていく
③相手にサービスウイナーを取らせないように少し後ろ目にポジションを取ってリターンする
④相手のネットプレーに対しては、ボールを最後まで引き付けてしっかり狙ってパスを打つ
戦 況:
通常の立ち上がりは、お互い相手の出方を伺うようなスローな展開になることが多く、いきなり強いショットを打ってくることはあまりないが、初回の対戦では私が快勝していること、実力的には私の方が上位にランクされていることなどの理由から相手選手が最初から思い切ったプレーをしてきた。
少しアンラッキーなポイントもあったが、相手の勢いに押され、最初のゲームをブレークされると第2ゲームもキープされ、第3ゲームもブレーク、第4ゲームもキープされて、あっという間に0-4というスコアになった。その間、ストローク戦では先に左右に厳しいショットを打たれて主導権を握られ、ネットプレーやドロップショットなども次々に決められた。
続く第5ゲームも先にブレークポイントを握られたが、何とか凌いで1-4としたものの第6ゲームにあったブレークチャンスをものにできず1-5となった。その後、第7ゲームをキープし、第8ゲームをブレークそして第9ゲームをキープし4-5まで追い上げたが、第10ゲームをキープされ1セットを4-6で落とした。
第2セットもファーストゲームをブレークされ、続く第2ゲームもキープされ0-2となったが、第3ゲームをキープすると第4ゲームをブレークし2-2となるとそこから波に乗って4ゲーム連取し、6-2で2セットを取ってファイナルセットへ突入した。
ファイナルセットは序盤からポイントを重ね4-0とすると、中盤も流れを渡さず7-2までリードを奪うが相手選手の反撃にあい、一時は2ポイント差まで迫られたが、最後は何とか振り切り10-7で勝利した。
気 づ き:
①前半の相手選手の思い切りのいいテニスに受け身になってしまい、普段あまりない力みからくるアンフォーストエラーも多かったので、相手選手の出方を予め想定しコートに入るべきで、そうすればもう少し落ち着いてゲームを進められた
②0-4という絶体絶命の状況であっても「いつか流れは変わる」「1セットを落としてもリズムさえ取り戻せば2セットで取り返せる」といった心の余裕を持ちながらプレーできたことがその後、流れを取り戻し、逆転勝ちにつながった
③いくら調子が良くても最初から最後までいいプレーは続かないので、手に負えない状況でも我慢強く自分のリズムを取り戻すプレーに徹することが大切である
④タイブレークは短期決戦なので、立ち上がりが重要で、アンフォーストエラーをしない、焦って攻め急がないなどを意識して、じっくり堅実にプレーすることが大切である
1セットダウンで2セットも0-2という絶対不利な状況下からの逆転勝ちで準決勝に進みました。おそらく周りで観戦されていた方の多くがその時点では私の負けを予想していたと思いますが、当の本人はいたって冷静に戦況を分析していました。
1セット0-4からの数ゲームの展開で流れやリズムがこちらに傾いてきているのを感じていましたし、前半から飛ばしてきていた相手選手に疲れが出てきており、前半ではなかったようなミスも増えていました。この流れのまま進めば1セットを落としても2セットは取れると自信を持っていました。この時に特に意識したことはアンフォーストエラーをしないよう、我慢強くラリー戦に持ち込むことでした。案の定2セットも最初の2ゲームは取られましたが、0-2から6ゲーム連取し、ファイナルセットに入りました。
ファイナルセットは10ポイントタイブレークという何が起こるか分からない短期決戦ですので、そこまでの自信はなかったですが、堅実にプレーすれば負けることはないと思いながらプレーしていました。
結局のところ、勝敗を分けたのは「メンタル」と「経験の差」であったような気がしました。快勝とは言えないまでも苦しい状況下であっても冷静に状況を分析し逆転勝ちにつなげられたという意味でナイスゲームであったと思います。
次戦の準決勝の対戦相手はこの大会を2連覇しており、全日本ベテランのダブルスでも優勝経験のある強敵でした。準々決勝とは違った展開にはなりましたが、準決勝もかなり苦しい試合となりました。その試合については次回お伝えします。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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