こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。本当に毎日暑い日が続いていますが、歯を食いしばって練習やトレーニングに励んでいます。

今月半ばには日本スポーツマスターズ、その週末には姫路市民大会(一般シングルス)、そして休む間もなく全日本ベテランと重要な大会が続いていくハードスケジュールですが、コンディションを整えていい内容のゲームをしていきたいと思います。

今回は「動画の活用方法」についてシェアしていきたいと思います。

前回でもお伝えした通り、加齢に伴ってコンディション作りが難しくなっていくベテラン選手にとっては、長時間のオンコートでのトレーニングはケガやモティベーション低下のリスクを招きます。

ただ、成果をあげるためには、いかにテニスの時間を確保していくかということも同時に考えなくてはいけません。その一つとして、私は動画をうまく活用しています。

「動画の活用」には主に2種類あって、1つは、YouTubeにアップロードされている試合動画やレッスン動画を視聴すること、もう1つは自身の練習の様子を動画撮影し、練習後に見返すことです。

それぞれでの活用のポイントをお伝えします。

YouTubeでアップロードされている試合動画を視聴する際のポイントをまずは考えていきます。トッププロをはじめとするレベルの高い選手のゲームを純粋に見て楽しむということが一般的であると思いますが、私の場合は少し違っています。

それは、その選手がどうしてそのようなショットを打てているのか(技術的な側面)、どうしてそこに打つのか(戦術的側面)、どうしてこの場面でそのようなショット選択をするのか(精神的側面)など、自身のプレーと重ね合わせて見ることを意識しています。

そのような視点で見ることで、新たな気づきを得られることや次の練習のモティベーションにつなげていくこともできます。

次にレッスン動画を視聴する際のポイントについてです。私の場合は試合動画に比べて、レッスン動画は視聴する頻度は少ないのですが、あるショットがうまくいっていないとき、あるいは感覚がいいが、理屈として自身の中に落とし込めていないときなどに考えながら視聴しています。

もちろん、各ショットにおいてグリップから打点の位置、フォロースルーの方向まで個人によって千差万別ですので、絶対的な正解はないのですが、自分自身にとっての正解を見つけるヒントにはなりえると考えています。

少し話がズレますが、好不調の波が激しい人やオンコートに立っている時間のわりに上達が遅い人にありがちなのが、有名なテニスユーチューバーのアドバイスを鵜吞みにして、思考停止に陥っているケースがあります。

私は上達にとって一番大切な要素は自分自身の感覚を育てていくこと、つまり自分自身の状態を客観視していくことだと思っていますので、他人の感覚で進められるYouTubeのレッスン動画はあくまでも補完的な役割だと割り切っています。

次に自身の動画を撮影し、練習後に振り返ることについてです。

こちらの方が、自身の上達に直接関われる方法だと考えています。その大きな理由の一つとして自身のプレーを完全に自身で客観視できるということにあります。

よく他の選手から「調子よさそうね。」とか「サーブよくなったんじゃない?」と言われることがありますが、それはあくまでも他人から見た状態(評価)であり、自身の感覚や実際のプレーとは必ずしも=ではないこともあります。

ただ、自身のプレーを動画撮影し、見返してみることで、外から見た他人の評価だけでなく、実際の自分自身の評価とも一致させることができます。(もちろん一致しない場合もあります。)

具体的に話を進めます。練習が始まるとスマートフォンで動画撮影を行っていきますが、基本練習では自分自身のテーマとしてるショットを主に撮影していきます。

私のプレーの中心はストロークですので、ストローク練習を撮影していることが多いのですが、ストロークでは、しっかり姿勢を低くして打つこと、ラケットヘッドをしっかり立ててテークバックすること、適切な打点(一番力の入るところ)で打つこと、スムーズにフォロースルーを行うことなどを意識していますが、それがしっかりできているかは動画撮影を通して客観視しないと見えてこないところでもあります。

特に姿勢に関しては自分自身が思っている以上に高い場合が多く、姿勢が高いとボールに最大限の力を伝えられずボールが浅くなったり、ミスショットに繋がっていたりします。

そういう気づきがあれば、素振りや基本練習でさらに意識して取り組むことで改善される場合がありますし、なぜ改善されたかということも明確になってきます。

次にマッチ練習についてです。基本練習が終わるとマッチ練習(シングルス)を行っていきますが、その様子も必ず動画撮影しています。

マッチ練習の動画は練習後、テニスデータというアプリを使い、ポイントの取得数をはじめ、サーブの確率やエースやエラー(アンフォースト・フォースト)の本数を入力していき、スタッツを表示し、ゲーム全体としてどのようなプレーをしたのか振り返るようにしています。

このようにすることで、「サーブがよかった」という感覚的なことがサーブの確率やサーブからのポイント取得率などの客観的データと合わせることで、より具体的に見えてくるようになります。

また、「今日のゲーム内容はあまりよくなかった。」という感覚があった場合に、動画を見てみるとそれほど悪いプレーをしているわけでないということも分かり、感覚が悪い中でも一定以上のプレーができているという自信に繋げることもできています。

最後に動画撮影する際の必要な機器の情報をお伝えします。(あくまでも私の使っているものになります。)一番大切なスマホは解像度が高く、キレイに撮れるもの、そして撮影時間を気にせずできる容量が必要となります。

前使っていたモデルの容量が64GBしかなく、長い試合になると途中で切れてしまうことがよくありました。また、解像度も低くテレビやパソコンに映し出したときに映像が荒く見にくいこともネックしたので、現在は容量が256GBで解像度の高い「ナッシングフォン3a」というモデルを購入しました。

次にスマホを固定するための三脚ですが、私はスリック SLIKの「スマホ三脚 GX-S 6400」を使っています。三脚自体が丈夫で持ち運びもしやすく(多少重量は感じます)しっかり固定されるので、画面がぶれたりすることもありません。

最後に撮影した動画の保存についてです。撮影した動画はグーグルフォトに保存されていきますが、当然容量の関係で多くを保存することはできません。それを非公開のYouTube(自分しか見れないYouTube動画)にアップロード、保存し、保存ができれば、スマホ内の動画を削除していくという方法にしています。

これでいくと半永久的に保存ができ、過去のものでも見返すことができ、現在との違いも確認することができます。

これらの動画は練習後やオンコートでの練習をしない日に何度も見返して、自分の感覚とのすり合わせを行っています。

最後にこれをすることでの私が実感しているメリットをお伝えします。

・なぜ入るのか(入らないのか)ということを感覚ではなく、理屈で理解できるようになる。

・自身のプレーの傾向がより理解できるようになる。

・好不調の波が少なくなり、速やかに修正ができるようになる。

・次回の練習時の課題が明確になる。

・過去と比べて自身の成長(課題)が見える。

・イメージトレーニングに非常に役立つ。

などです。是非参考にしていただき、デジタルの力も借りて実力をアップさせてください!

最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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