こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。今回は「一般大会にもエントリーし続けること」ということについてシェアしていきます。
私は今年で48歳になるテニスプレーヤーとしては完全にベテランの域に入っている選手です。ベテランのカテゴリーは、現在は35歳から5歳刻みで85歳まで区分されていて、私の年齢では45歳以上というカテゴリーに分類されます。
主戦場としては、ベテランのカテゴリーの大会ということになりますが、現在も国体や全日本選手権の県予選をはじめ、市民大会や草トーナメントなど自分よりも1回りはもちろんのこと、時には2回り以上も若い選手とも対戦することも珍しくない大会にも積極的にエントリーしています。
私と対戦する選手は、私のことを知っている人も多く、リスペクトしていただくこともありますが、コートに入れば、全力で私を倒しに来ます。
私も記念試合でエントリーしているつもりはなく、出るからには優勝を目指していますので、いつも若い選手と白熱した試合になります。
ベテラン選手でも35歳以上のカテゴリーならまだ一般大会にエントリーしている選手も珍しくないですが、さすがに45歳以上のカテゴリーで出場している選手は、私以外にはほぼ見かけることがありません。
それでは、なぜ私がこの年齢になっても一般大会にエントリーしているかということについてお話しますが、それには明確な理由が３つあります。
①若い選手の早い展開のテニスに慣れることで、カウンター技術を磨きたいから
②競り合いのゲームを多く経験することで身体的なタフさを身につけたいから
③苦しい試合や負け試合を経験することで、自己の課題を明確にしたり、精神的タフさを身につけるため
一つ目は技術的な要素です。ベテランと一般では、テニスの質が全く違います。簡単に言うと、一般はスピードとパワー、ベテランはテクニックと言えると思います。
一般選手は一つ一つのショットにスピードと力強さがあり、積極的にエースやフォーストエラーを狙ってきますが、ベテラン選手は安定性とプレースメント重視で相手のミスを狙う展開をしてくる選手が割合としては圧倒的に多いです。
そのようなベテラン選手とは全く質の違う一般選手と試合をすることで、それぞれの選手に対応することが求められるので、否応なしに技術の幅が広がっていきます。
特に若い選手のボールは非常にスピーディで力強さもあるので、自身のカウンターショットや攻撃的なショットの技術が磨かれていきます。
私の理想は積極的に攻撃的に展開していくテニスですので、展開の遅いベテランテニスに馴染んでしまわないように、普段から意識的に若い選手と練習するようにしています。
二つ目は、体力的な要素です。ベテラン選手と比べ体力的に優れている一般選手との試合はベテラン選手との試合と比べて競り合うことが多くなってきます。
ベテラン選手なら簡単に決まっているショットも若い選手なら普通に返ってくるため、何球も多く打つ必要がありますし、ショットのクオリティが低いと簡単にエースを取られるので、1球1球しっかり打っていく必要もあります。
これには身体的タフさがベテラン選手との試合に比べて何倍も求められますし、このハードな試合に耐えうるためには普段から質の高いトレーニングやコンディショニングを意識的に取り入れていくことも必要不可欠となってきます。
ただ、このおかげで身体的には、同年代の選手と比べ圧倒的に優れた状態をキープできていますし、試合の最後までショットのクオリティが落ちることもなくなりました。
最後に精神的な要素です。これが一番の理由と言ってもいいかもしれません。私は国内ベテランJOP大会（全日本ベテラン含む）において、過去1年半以上負けていません。フルセットになった試合も全日本ベテランの決勝戦を含め2試合しかありません。
この結果はもちろん自信に繋がっていますが、反面過信に繋がったり、自身の課題が見えなくなったりという危うさも同居しています。
一般大会に出て、負けるあるいは劣勢の場面を多く経験することによって、苦しい展開の中で自身の精神状態を維持すること、諦めず最後まで戦うこと、負けた後に勝者をたたえ敗者らしい振る舞いをすることなどベテラン大会では中々経験できないことを経験できています。
もちろん大の負けず嫌いの私にとって負けることは、ストレスフルなことですが、この経験が自分自身を人間的にも大きくしてくれています。
このように今の私にとって一般大会にエントリーすることについては意義がありますが、いつまで一般大会にチャレンジし続けるのかということも大きなテーマとなっています。
自分の体と心が持つ限りチャレンジしていきたいですが、そこは常に自身の体と心をモニターしていきつつやっていきたいと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします！
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