こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。全日本ベテランから早いもので1か月ほどの時間が過ぎました。

試合を終えてからしばらくの間は優勝という美酒に酔いしれていましたが、その一方で、大会終了後直ぐに練習を再開し、少し気が早いですが、「全日本ベテラン2連覇」に向けて動きだしています。

スポーツにおいてもビジネスにおいてもある結果に対しての総括を経て、次の目標に向かっていくことはとても大切な過程だと考えています。

今回は優勝という最高の結果ではありましたが、今一度、メンタル面、体力面、技術面、戦術面、モティベーションなどの観点から大会の総括をしていきたいと思います。

1 メンタル面

今回の優勝はメンタル面の強さが大きな要因として挙げられます。それは、ゲームの局面局面での、考え方や向き合い方ということもありますし、大会期間中のメンタルコントロールや試合で最大のパフォーマンスを発揮できるようにするための決められたルーティーンの遂行などもあります。

とにかく最大限の結果を出すために、その時々のベストの選択をし続けられたということが言えると思います。

メンタル面の強さは一朝一夕に身につけられるものではありませんが、一度身につけてしまえば、テニスだけでなく、仕事で成果を上げたり、日常生活をより充実したりすることに寄与してくれます。

それではどのようにして、私自身がメンタルの強化を図っているかというと、「小さなことでも自分で決めたことをきちんとやり切る」ということを日々積み重ねているということです。

私たちは日々選択と行動の連続です。正しい選択と行動をすれば、よい結果が得られ、間違った選択と行動をすれば悪い結果が得られるというごくごく当たり前でシンプルな事実です。

例えば、「明日は早朝(6時半)に練習して、その後トレーニングをする。午後からは温泉施設にリカバリーに行く。」という予定があれば、前日の夜からその予定を遂行できるように「正しい選択と行動」を行います。

具体的には、前日の夜に練習やトレーニングの用具や着替え、朝食の準備などをして、午後10時までには就寝する。朝は5時前に起床し、身支度や朝食を済ませ、6時ごろには出発する。到着したら準備運動やテーピングをしてコートに入る。

そこで質の高い練習をして、午後からは疲れた体を癒すための温泉施設に行く準備をして、時間になれば出発してしっかりリカバリーする。そして、栄養価の高い食事を取って十分な睡眠をとる・・。

当たり前のようなことですが、一つ一つの正しい選択と行動ができなければ、質の高い練習やトレーニング、リカバリーを行うことができませんし、その小さな積み重ねが大きな差となって結果として表れていきます。

また、「自分の決めたことをやり切る」という日々の小さな成功体験を積み重ねることで、試合中の困難な場面でも自分を信じて、「正しい選択と行動」をとり続けることができると考えています。

この取り組みは、これからも変わらず続けていきたいと思います。

2 体力面

質の高いボールを打ち続けるためには、体力的な裏付けが必要です。それは、全身持久力ということもありますし、筋持久力ということもあります。

全日本ベテランで一番長かった試合は、決勝戦での約3時間でしたが、途中で息が切れたり、足が動かなくなったり、ボールが飛ばなくなったりすることはありませんでしたので、トーナメントを勝ち切るだけの体力は有していたことになります。

また、大会の半年くらい前からバランスボールを使って体幹を中心としたトレーニングを継続的に行ってきたおかげで、体のブレが少なくなり、ショットの安定感や球際の強さが向上しました。

現在も体幹トレーニングは継続していますが、明らかにショットの質の向上を実感していますので、これからも続けていきたいです。

このように体力に関してはトレーニングの成果を実感できましたが、2回戦では、マッチポイントで両足に痙攣を起こしてしまい、あわや途中棄権というところまできてしまいましたので、痙攣対策は今後もしていなかなければいけないと考えています。

3 技術面

ベテラン大会ではスローテンポの展開を得意とする選手が相対的に多くいます。それは全日本ベテランも例外ではありません。その中で、勝ち上がるには彼らの得意とする展開ではなく、苦手な展開で勝負する必要があります。

具体的に彼らの得意とする展開は、ベースライン後方から比較的ゆっくりとしたラリー戦で、逆に苦手とする展開は、早いテンポで積極的に攻撃を仕掛けられる展開です。

私は体力的に自信がないわけではありませんが、連戦を戦っていく上で、早いラウンドではいかに簡単に勝ち上がり体力を温存していくかということも大切なマネジメントだと考えています。

そのために、必要な技術がダウンザラインショット、ショートクロスショット、サービス、ネットプレーなどになります。

これらのショットがあれば、試合のリズムを変えられますし、コートを広く使って相手を揺さぶることができます。また、相手もこれらのショットの対策を考える必要があり、ミスも多くなります。

2年前の全日本ベテランで負けてから、守備的なテニスから攻撃的なテニスへ志向し直して、これらのショットに磨きをかけてきました。

本番でこれらのショットが扱えるようになるには相当の練習と実戦でのチャレンジが必要ですが、マッチ練習や実戦で、たくさんトライしてきた成果が出て、自信をもって打つことができました。

特にネットプレーは、決勝戦をはじめ、窮地で何度も自分を救ってくれました。精度の部分ではまだまだなところもありますので、これからもしっかり練習し、もっともっと使える技術にしていきたいです。

4 戦術面

技術面のところでも触れましたが、これまでのストローク力だけで相手のミスを誘う守備的な展開だけでなく、サーブやネットプレーなども織り交ぜながら攻撃的な展開も随所に見せられたと思います。

特に決勝戦で対戦した弓田選手は、同年代ではトップレベルの守備力と体力を兼ね備えた選手でしたので、従来の守備的な展開だけではおそらく勝てなかったと思います。

また、決勝戦だけでなく、初戦から様々なタイプの選手と対戦しましたが、そのタイプに応じて、自分のプレースタイルを柔軟に、使い分けてうまくゲームをコントロールできました。

戦術面の幅を広げるためには、まずは様々な技術を身につけ、それがある程度身についたら今度はマッチ練習でテーマをもって試していく。そして、マッチ練習で自信をもって打てるようになれば、本番の試合でチャレンジしていくということの繰り返しだと思います。

とにかくマッチ練習でたくさんの実践練習をすること。そうすることで、戦術眼にも磨きがかかり、どの場面で、どのようなプレーをすれば流れを引き寄せられるかということが、分かってくるようになってきます。

私は年間に本番の試合も含め350~400マッチほどこなしていますが、この圧倒的なマッチ数が、戦術眼やここという時の勝負強さに繋がっているのだと思います。

5 モティベーション

全日本ベテランを終えて、一番心配していたのが、モティベーションの部分でした。大目標としている大会を終え、一時的にも燃え尽き症候群のような状態になってしまうのではないかと思っていましたが、杞憂に終わりました。

全日本ベテランが終わった次の週の水曜日からは通常通りの練習を始めましたが、純粋にボールを打つことが楽しかったですし、「もっとうまくなりたい。」という気持ちを持ちながら練習をやり切ることができました。

これはどこから来ているんだろうと自分なりに考えてみましたが、それは「もう一度、表彰台からの景色を見て感動したい。」これが源泉であると感じました。

それほど、決勝戦の激戦を終えた後の表彰台から見えた景色は私にとって感動的であり、もう一度戻ってきたいと強く感じさせてくれる場所でもありました。

「もう一度あの景色を見る!」それが今の自分自身への合言葉となり、テニスコートに向かう大きなモティベーションになっています。

最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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