こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。9月8日(日)、15日(日)、22日(日)の日程で、姫路市で開催された第77回姫路市民大会(一般)に出場してきました。

今大会は、来月開催される全日本ベテランのリハーサル大会として位置付けており、練習でトライしていることをどれだけ本番で出せるか、その上で、結果や内容を伴うことができるのかなどを確認することを目的としていました。

結果

※姫路市テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。

A級(S級の予選)

1 回 戦    6-0 久保田 文也(網干TC)

準 決 勝 6-0 川上 善弘 (県立大O B)

決   勝    6-0 門井 雄弥(ノア・姫路)

S級(本戦)

1 回 戦    8-1 澁谷 竜矢(ミッキーズ)

2 回 戦 8-5 .酒井 拓海(テニプレ)

準 決 勝 6-2 6-0 神谷 祥次(E.TIME)

決   勝    6-2 6-1 澁谷 祐樹(ミッキーズ)

※初優勝

結果は初出場ながら優勝することができました。スコアを見ると、本戦の2回戦以外は、セットでの失ゲーム数が2以下と圧倒した結果に見えますが、予選も含め、楽な試合はなかったと感じています。そのあたりを含め、振り返っていきたいと思います。

〇リハーサル大会に本大会を選んだ理由

9月に出場する大会は基本的には10月の全日本ベテランのリハーサル大会としての位置づけとしています。昨年度は福井県で開催された日本スポーツマスターズに出場しましたが、今年度はスポーツマスターズには出場せず、姫路市民大会に出場しました。その理由から述べていきます。

①全日本ベテランと同じサーフェイス(オムニコート)で行われること

②全日本ベテランと同じ使用球(ダンロップフォート)で行われること

③S級の準決勝から全日本ベテランと同じ3セットマッチで行われること

④一般S級ということで地域の実力者が出場していること

⑤長期間の遠征を伴わないこと

①②はリハーサル大会としては非常に重要な要素だと思います。昨年度出場したスポーツマスターズは、使用球こそ全日本ベテランと同じダンロップフォートでしたが、サーフェイスがハードコートでしたので、大会終了後にオムニコートへの再調整が必要となりました。

また、ハードコートとオムニコートでは、戦い方も変わってきますので、完全なリハーサル大会としては考えられませんでした。

③についても1セットマッチと3セットマッチでは戦い方が全く変わってきますので、準決勝からでも3セットマッチが用意されていることは、リハーサル大会として選ぶ大きな理由の一つになりました。

④ですが、以前ならS級の上位進出の常連だった選手が早いラウンドで負けてしまうなど、今大会も年々レベルが上がってきていて、全日本ベテランと比べてもそれほど遜色のないレベルにあると思います。

また、20代の若い選手も、35歳を超えるベテラン選手も出場しており、いろんなプレースタイルの選手と対戦できる機会も魅力的に感じました。

⑤最後に近距離の大会であったことです。昨年度は福井県に前泊も含めて5日間ほど滞在し、仕事の調整や家族に対しての影響も少なからずありました。

今大会の会場は、自宅から1時間以内に行ける場所にありましたので、試合が終われば直ぐに自宅に帰れましたし、仕事や家族への影響もほとんどありませんでした。

10月の全日本ベテランは最長で約1週間の遠征となりますので、リハーサル大会は、それらの影響を最小限にすることを考えていました。

今回のテーマについて

①ポジションを意識しながらゲームを展開していく

②立ち上がりからいいリズムでプレーできるよう意識していく

③メリハリをつけたプレーを心掛ける

テーマ設定の理由について

①ポジションを意識しながらゲームを展開していく

今一番意識して練習していることが「ポジション」です。攻撃の時、守備の時、中立の時、その時々でいかに適切なポジションでラリーしていけるかということがゲームをコントロールするうえで大切だと感じています。

また、ポジションを上下することで、タイミングに変化をつけることで、リズムを変えることもできますので、より有利な試合運びが可能になります。

②立ち上がりからいいリズムでプレーできるよう意識していく

私はプレースタイル的に、前半から飛ばしていくタイプではないのですが、理想としては、できるだけ早い段階でリズムをつかんで、ゲームをコントロールしたいと考えています。

ただ、ゲームの前半は相手が、全力で飛ばしてくることで、難しいゲームになることが多く、中盤から後半にかけて、相手の体力が落ちてきた段階でペースをつかむ展開が多いのが現状です。

前半の入りをよくして、ゲームの早い段階でペースをつかんで、突き放す展開に持っていくために、前半にアンフォースとエラーなどで簡単にポイントを落とさないように、ラリーをしっかりとつなげていくことを考えていました。

③メリハリをつけたプレーを心掛ける

9月に入っても猛暑が続き、大会期間中も35度近い気温が続くと予想され、その中で、予選では1セットマッチを3試合、本戦になると、1回戦と2回戦は8ゲームを2試合準決勝からは3セットマッチ2試合を1日でこなさなければいけませんでした。

猛暑の中で試合をするための準備(体調管理や水分補給など)は言わずもがなですが、試合展開においても、取るポイント(ゲーム)とある程度捨てるポイント(ゲーム)のメリハリをつけて、できるだけ体力の消耗をしないようにプレーすることを考えていました。

それでは各試合を振り返っていきます。

A級(S級の予選)

1 回 戦    6-0 久保田 文也(網干TC)

準 決 勝 6-0 川上 善弘 (県立大O B)

決   勝    6-0 門井 雄弥(ノア・姫路)

大会初日の初戦というのは、相手の実力の如何にかかわらず緊張感もあって非常に難しいものです。また、この日は各コートが例年以上に接戦が繰り広げられていて、私の試合も前の試合が1時間以上の試合をしていて、予定時刻よりも1時間も遅く試合が始まりました。

ここでのポイントは、早く試合が始められないことに対して心のエネルギーを消費しない(イライラしない)ことで、その状況をありのまま受け入れる姿勢が大切です。

軽く体を動かしたり、深呼吸をしたりしながら戦況を見守り、前の試合が終われば、速やかにコートに入り、ファーストポイントの入りだけ、雑にならないように意識しました。

細かい戦況は省きますが、3試合ともファーストゲームがうまく取れたことで、そのあとのゲームをうまくコントロールできました。ただ、3試合ともに40-40(ノーアドバンテージ)が数回ありましたので、スコアほど簡単なゲームではありませんでした。

3試合とも完全に圧倒したゲームではなかったものの、堅実なプレーで要所をしっかり絞められたいい内容のゲームであったと思います。

S級(本戦)

1 回 戦    8-1 澁谷 竜矢(ミッキーズ)

S級(本戦)は16ドローで前年度の大会でベスト8以上の選手8名がシード、A級(予選)優勝者の8名が抽選でドローが決められます。私は抽選で2番を引きましたので、第1シードで前年度の優勝者

との対戦になりました。

実は対戦相手の澁谷選手とは、普段からよく練習をしていて、お互いの手の内を知り尽くした相手でした。

彼は、ジュニア時代はインターハイや全日本ジュニアなどの全国大会の常連選手で、社会人になってからもテニスを続けている実力者です。基本的にはストローカーですが、そのほかのショットも平均以上にでき、間違いなく今大会の優勝候補の一人でした。

試合が始まると、いつも彼としているマッチ練習とは違った緊張感もあり、お互い探り合いのようなスローテンポのラリーが展開されていきました。ここでもポイントになったのが、どちらが前半にリズムをつかむかという点でした。

中盤以降にリズムをつかんでいく私としては、前半の4ゲームを最低でも1-3、できれば2-2でいけば、有利にゲームを運んでいけると考えていました。

私のサービスから始まったファーストゲームから長いラリーが展開されましたが、何とかキープに成功し、1-0。第2ゲームのリターンゲームも同じような展開の中、40-40(ノーアド)となりましたが、この長いラリーのポイントを取れて2-0にできたことが非常に大きかったです。

3ゲーム目はブレークされて2-1となりましたが、4ゲーム目から徐々にリズムをつかんで、簡単にブレークし3-1となりました。

5ゲーム目以降は、完全に私のリズムで試合が進んでいき、ノーアドも2回ほどありましたが、取り切ることができ、8-1で勝利しました。やはり前半の4ゲーム目までの中で我慢強くラリーができたことが勝因の一つに挙げられると思います。

2 回 戦 8-5 .酒井 拓海(テニプレ)

2回戦の相手は20代のストローカータイプの選手でした。彼も私と同じくA級から勝ち上がり、本戦の1回戦もシード選手に快勝しており、勢いもありました。

予選から少しだけ彼のプレーを見ていましたが、フォアハンドはかなり厚いグリップからスピンのきいたボールを打っていて、バックハンドは逆にライジング気味にフラット系のボールを打っていました。

若さならではの、体力とガッツがあり、相手のペースでラリーをしたくないと考えていましたので、こちらから積極的にボールを動かすこととミスショットが多いフォアハンドを中心に攻撃を組み立てていくことを考えていました。

前半の立ち上がりもよく、幸先よくファーストゲームをキープすると、第2ゲームと第6ゲームの相手のサービスゲームをブレークし、6-1とリードしました。その後お互いキープし、7-2となり、勝利まであと1ゲームとなりました。

しかし、ここから相手の粘りにあって、3ゲームを連取され、7-5まで追い詰められました。相手が取った戦術は、全てのボールを中ロブで返球し、とにかくラリーを長くして、体力勝負に持ち込むことでした。

当日は35度近い気温があり、この猛暑の中での「中ロブ」作戦は正直こたえました。ここでこちらが取る戦術は後1ゲームなので、我慢してストローク勝負に持ち込むか、テンポを変えてネットプレーなども入れながら相手の土俵でプレーしないことでした。

7-2の段階では前者の戦術でそのまま押し切ろうと考えてプレーしていたのですが、暑さから徐々に上体が浮いてしまい、ミスが多くなり、相手ペースでゲームが進んでしまったので、途中から後者の戦術でペースを変えていくことにしました。

結果的に3ゲームを連取されましたが、7-5からのサービスゲームはラブゲームでキープし、試合を終わらせられたので、よかったと思います。もう少し早い段階で、戦術を切り替えていけばもっと楽な展開であったと反省しました。

準 決 勝 6-2 6-0 神谷 祥次(E.TIME)

準決勝からは翌週の22日に行われました。準決勝からは3セットマッチとなり、準決勝に勝利すれば、決勝も当日に行われるため3セットマッチを2試合行う必要があり、体力的なマネジメントの必要性も感じていました。

準決勝の相手は、2回戦の相手と同じようなタイプの選手でした。20代と若く、体力とガッツがあり、フォアハンドもバックハンドもフルスイングで、しっかりとスピンをかけて長いラリーを得意としているようでした。

予選から勝ちあがり、1回戦、2回戦ともにシード選手に勝って準決勝に進んできており、勢いもありました。

2回戦の後半のようなゲーム展開にならないように、体力を温存させるためにも最初からできるだけ早いテンポで攻撃を仕掛け、ネットプレーにも積極的にトライしていこうと考えていました。

1セットの前半はお互いにブレークもあり、第5ゲームまで3-2とシーソーゲームになりましたが、そこから3ゲームを連取し、6-2で1セットを先取すると、2セットは前半からペースをつかんで6ゲーム連取し、6-0で取って勝利しました。

案の定、相手選手はゲームの前半から「中ロブ作戦」で出来るだけ長いラリー戦を展開し、体力勝負に持ち込んできましたが、その土俵では戦わず、ポジションを上げ下げしつつ、ドロップショットやスライスなども織り交ぜながら、ラリーのリズムに変化をつけてゲームを進めました。

結果的にそのリズムに相手選手がついてこれずに、ストロークでもミスが増えていきました。ここでの気づきとして大切なことは「全てのポイントを取りにいかない」ことです。

つまり、「取るべきポイント」と「捨てる(チャレンジする)ポイント」を分けて、捨てる(チャレンジする)ポイントでは、早いタイミングで打っていったり、少し無理をしてネットに出たりする。

そして、取るべきポイント(ノーアド40-40など)では、自身の一番得意なパターンで攻撃していくようにすることです。今回はそれがうまく嵌った試合でした。また、天候も曇り空で気温もそれほど高くなかったことも私にとって有利に働きました。

決   勝    6-2 6-1 澁谷 祐樹(ミッキーズ)

決勝戦の相手の澁谷選手は1回戦で対戦した澁谷選手の実兄で高校生の時にインターハイシングルスで優勝している兵庫県のスーパースターです。

彼とも週末に良く練習していて、お互いのプレースタイルやポイントパターンを熟知しており、どちらが自分のパターンに持ち込むかが勝敗のカギを握っていました。

普段のマッチ練習でもそれほどロングラリーにならず、どちらかというと、澁谷選手の攻撃を私がし凌ぐといった展開が多く、そこで決め切れば澁谷選手が、凌いでミスをされられれば私が有利になると考えていました。

私のサービスで試合が始まったファーストゲームでいきなりブレークポイントを握られましたが、そこをセーブしてキープしたことで、試合の流れを掴めた気がしました。

逆に第2ゲームはブレークポイントを取りながらもキープされましたが、第3ゲームをラブゲームでキープしたことで、完全にリズムをつかんで、第4ゲーム、第6ゲームをブレークし、5-1としました。

第7ゲームはブレークされたものの、第8ゲームでブレークバックし、1セットを6-2で先取しました。ここまでの試合の流れは、私の流れで、深くスピンのかかったストロークで、澁谷選手の攻撃的なテニスを封印し、ミスをさせていました。

2セットでもこの流れを失わないように、立ち上がりの4ゲームを特に集中して粘り強く、かつ攻撃的なテニスを展開していきました。前半の4ゲームを3-1で折り返すと、そこからは完全に流れに乗って3ゲームを連取し、6-1で取って勝利し、優勝を決めました。

大会を振り返って(成果)

・全日本ベテラン前の緊張感のある本番の大会で、実力を発揮することができた

・課題であった試合の入りが改善され、スコア的に圧倒するゲームを多く作れた

・どのタイプの選手に対しても自分のテニスをやり切ることができた

ポジションの上げ下げの判断がよくなってきた

成果でも書きましたが、全日本ベテランという自身にとっても最大の目標である大会に向けて、直前にこのように緊張感のある試合を数試合もこなせたことは、とても意義深いことであったと思います。

いよいよ1週間後に迫ってきた全日本ベテランですが、今考えていることは、姫路市民大会終了後も順調に調整ができているので、「画竜点睛を欠くことがないよう最後までやるべき準備をしっかりやる」ということです。

とても長くなりましたが、リハーサル大会への出場する目的や振り返りなども参考にしていただければ幸いです。次回は「全日本ベテラン」のレビューの予定です。次回もよろしくお願いします!

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