こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。8月16日(金)付で全日本ベテラン前の最終ランキングが発表されました。先月より一つランキングを下げましたが、2位で全日本ベテランに向かうことになりました。
大会まで1カ月半となりましたので、しっかりと調整して、国内ベテラン大会の最高峰である全日本ベテランに臨みたいと思います。さて、今回はベテランテニス界で勝ち続ける秘訣 PART7としてコンディション調整編についてお話していきます。
早速ですが、コンディション調整には大きく2つの考え方があると思います。一つはオンとオフをはっきり分けてと調整と行っていく方法と、もう一つはオンとオフを明確に分けずに調整していく方法です。
プロ野球やJリーグなどでは、通常、完全なオフの期間が年間で2カ月ほどあり、テニスの場合は年間を通じてツアーが行われているため、トップ選手になると数週間のオフしかない場合もあります。
これはプロの世界に限らず、アマチュアの世界でも年間を通じて、ある程度試合が集中している時期とそうでない時期というのが存在し、その期間をどのように過ごすのか、ということが競技成績に大きく影響します。
それでは次に調整法の考え方についてです。オンとオフとはっきり分けて調整を行う代表的な競技としては野球やサッカーなどの団体競技です。
野球は10月中にシーズンが終了し、秋季キャンプを経て約2カ月のオフ期間に入ります。サッカーはカップ戦や国際大会などの出場の有無によって、オフ期間は変化しますが、多くの選手がオフ期間中は、シーズン中の調整法からいったん離れて心身のリフレッシュ期間に入ります。
シーズンが始まる前に各チームが必ず春季(冬季)キャンプを行いますが、多くの選手が前年のシーズン中と比べてコンディションを落とした状態で参加していることがほとんどで、キャンプのトレーニングを通じて徐々にコンディションを上げていくということが通常であると思います。
中には体重が数キロ以上も増加した状態の選手もいて、キャンプで体を絞ってコンディションを上げていくという選手も少なくないように感じます。
一方オンオフを極端に分けずに行う競技としては、テニスや陸上競技などの個人競技に多いような気がします。
理由は様々あると思いますが、前にも述べたようにテニスにおいては、年間を通じてツアーが行われていますし、まとまったオフが取れないということと、個人競技であるためコンディションの良し悪しが、競技成績にもろに反映してしまい、勝ち続けるためにはある一定水準のコンディションを常に維持しておく必要があるからだと思います。
それでは次にそれぞれの調整法の長所と短所を考えていきたいと思います。
〇オンオフを分ける
長所
・オンとオフを分けることによって、心身のメリハリをつけやすい
・ある程度のオフ期間が確保できるので、オンの期間に追い込んで競技に取り組める
・コンディションを急ピッチで上げやすい
短所
・オフの期間にコンディション(体重など)を急激に落としやすい
・オンに入る際の心身の負担が大きくなり、ケガのリスクも増加する
・加齢に伴ってコンディションを上げにくくなる
〇オンとオフを(明確に)分けない
長所
・一定のコンディションを安定して維持できるため好不調の波が起きにくい
・練習やトレーニングなどを一定のルーティーンにはめて行いやすい
・日々の体調の変化に気づきやすくなる
短所
・メリハリをつけにくくなり、モティベーションを維持するのが困難になる
・オンの期間でもある程度セーブしながら練習やトレーニングを行う必要がある
・好不調の波が少なくなる一方で爆発的にコンディションを上げていくことが難しくなる
それでは、私はどちらの調整を行っているかというと完全に後者のオンとオフを分けない方法で行っています。理由は性格的なこともあると思いますが、私は現在練習やトレーニング、そして食事や睡眠などの休養も完全にルーティーン化していて、こちらの方が自分にとって取り組みやすいからです。
例えば、自転車を乗ることを考えても、最初に漕ぎだす時が最も大変でパワーが要りますが、スピードが乗ってくると簡単に維持することができます。
オンとオフを分けるということは、何度も自転車を止めては、動き出しということを繰り返すことになり、止めているときは楽ですが、もう一度漕ぎ出す時に多くのエネルギーが必要となります。
また、以前動き出していたスピードと同じような速度で走ることも止まらずに動いている時に比べて難しくなります。
私の実体験として、約1年前に新型コロナウイルスに感染し、1週間ほどルーティーンから外れた生活を送らざるを得ない時期がありましたが、もう一度元のルーティーンに戻すのに、以前よりも何倍ものエネルギーが必要と感じました。
そういったことからも、私はオンオフを分けずに年間を通じて、決められたルーティーンを粛々とこなしていくことを考えて生活しています。考えてというよりも、自然と体のそのルーティーン通りに動くようになります。
参考に私の1週間のトレーニングルーティーンをお伝えします。(これを試合期間を除いて年間を通じて行っています。)
月・・基本的はオフの日(出勤前にジムで15分程度ウォーキングした後に全身のストレッチ)
火・・バランスボールを使った体幹トレーニングとバランストレーニング、ランニング、素振りを1時間程度
水・・オンコートで2時間練習、1時間程度のウエイトトレーニング
木・・基本的はオフの日(出勤前にジムで15分程度ウォーキングした後に全身のストレッチ)
金・・オンコートでの1時間程度の練習かバランスボールを使った体幹トレーニングとバランストレーニング、ランニング、素振りを1時間程度
土・・AMオンコートで3時間練習
PMバランスボールを使った体幹トレーニングとバランストレーニング、プールでの水中歩行45分
日・・AMオンコートで3時間練習、1時間程度のウエイトトレーニング
PMバランスボールを使った体幹トレーニングとバランストレーニング、温泉施設で1時間半ほどのリカバリー
詳細は記しませんが、食事やサプリメント(プロテイン等)についても完全にルーティーン化して適切なタイミングで必要量を摂取しています。
ベテランの選手同士で話をしていると年間を通じて、安定した成績を残せている選手は、オンとオフをあまり分けない選手が多いような気がします。私自身も以前の回でお話しした通り、この2年半でベテラン大会での通算成績は70勝4敗で勝率は約95%です。
安定した競技成績の裏には、年間を通じて、コンディションを一定にさせるための取り組みがあって、それをできる選手とできない選手で競技成績の差となって現れてくると感じています。
特にベテラン選手においては、コンディションの良し悪し、もっと言えば、フィットネスのコンディションが勝敗に直結してきますので、相手選手よりもフィットネスが勝っていると感じられれば、精神的にも余裕をもって試合に臨むことができます。
ただ、この調整法にも課題を感じているところもあります。それは、短所でも述べていますが、爆発的にコンディションを上げることが難しいことです。
私が2年半で負けた4試合のうち2試合が全日本ベテランですが、負けた相手選手と私の力量を客観的に見たときに、トータルとしては勝っていたように思いますが、一発勝負の全日本ベテランにおいて、彼らの方が上でした。
ベテラン最高峰の全日本ベテランは全てのベテラン選手の目標とする大会であり、この大会に合わせて、最高のコンディションで臨んでくる選手が多くおり、他のどの大会よりも勝ち上がるのが難しいと感じています。
ただ、自分の強みである安定したプレースタイルとメンタルは他の選手にはない特徴でありますし、より高いレベルでそれらを維持できれば、十分に対応可能だと考えています。
また、今大会に向けては、例年とは少し違った方法での調整も行っているので、大会終了後に結果報告と合わせてその調整法の成果や課題などもお話しできたらと思っています。
兎にも角にも、「練習でトライしてきたことを本番の試合でしっかり表現する」ということが一番大切なことだと思いますので、それに向けて1日1日大切に準備を行っていきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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