こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。7月に入ってから暑い日が続いていますね。この時期は、1年の中でも最も気温や湿度が高くテニスを行う上で非常に厳しい環境ですので、練習はもちろんのこと試合についても自分なりの考えのもと色んな計画を立てて10月の全日本ベテランに向けて調整を行っています。
今回はベテランテニス界で勝ち続ける秘訣PART4としてエントリーについてお話を進めていきます。
試合にエントリーをする目的はただ闇雲に試合がしたいからということではなく、自分なりの目的意識のもとに年間のエントリーを決めています。本番の試合は練習とは比べ物にならないほどの成長機会である一方で、何の目的意識のないまま手あたり次第エントリーしていくと、非常にコスパの悪いことにもなってしまいます。まずは今年のエントリー(予定含む)についてお話しします。
2024年のエントリーについて
1月 SENKO CUP in Hyogo ITF World Tennis Masters Tour(45歳以上の部)
4月 神戸市民大会(一般A級)
毎日オープンベテランテニス大会(45歳以上の部)
5月 SENKO CUP in Yamanashi ITF World Tennis Masters Tour(45歳以上の部)
6月 国民スポーツ大会兵庫県予選大会
関西オープンベテランテニス大会(45歳以上の部)
7月 全日本テニス選手権大会 兵庫県予選大会
9月 姫路市民大会(一般A級)
10月 全日本ベテラン(45歳以上)
11月 世界選手権(ベテラン)
12月 子午線杯(一般)
※太字は一般大会
次にエントリーの方針についてです
エントリーの方針
①ベテラン大会はグレードに関係なくエントリーする
②月に多くても2大会までとする
③ベテラン大会だけに絞らずに一般大会も含めて幅広くエントリーする
それでは一つずつ簡単に説明していきます。
①ベテラン大会はグレードに関係なくエントリーする
様々なグレードのベテラン大会に出場する目的はもちろん全日本ベテランに出場するためにポイントを得るということが大きな理由ですが、それに加えて色んなレベルの選手や試合形式で試合をすることで経験を得るということも大きな理由の一つです。
2024年はエントリーしていませんが、昨年末にはEグレードやFグレードの大会にも出場しています。
確かにEグレードやFグレードになると出場選手のレベルも上位グレードの大会に比べて落ちていきますが、試合形式が4ゲームマッチなどのショートセットということも多く、対戦相手の選手の多くが試合の序盤からどんどん攻撃を仕掛けてきます。
そのため、ちょっとしたことで流れが変わるショートセットはある意味Dグレード以上の大会で採用されている3セットマッチよりも難しい試合になることも多いです。
また、採用されるボールも普段使っているダンロップフォートなどのメジャーなボールではなく、使い慣れないボールが採用されることが多く、そこへの対応も必要となります。
そういう環境下でも自分のテニスをやりきる(実力を発揮する)ことが自分のテニスを向上させると考えています。また、上位グレードの大会も闇雲にエントリーするのではなく、しっかりとその大会で全力を出し切れるよう出場大会も絞ってエントリーするようにしています。
これもマンネリ化を防いだり「ダメだったとしても次がある・・」などの自分の言い訳を排除したりするために1大会1大会の重みをもたせるためにしています。
②月に多くても2大会までとする
今年の出場大会も通常は月1回の出場にとどめています。その理由は、①とも理由が少し重複しますが、心身のピーキングの問題があります。大会数が増えれば増えるほど、試合用の調整を余儀なくされ、通常の練習やトレーニングのルーティーンが崩れてしまいますし、モティベーションの維持も困難になります。
今年は4月と6月に2試合出場しましたが、4月に関しては同じ会場、同じ使用球で行われることもあり、1週間後のベテラン大会の調整という位置づけで出場しました。
6月に関しては、国体予選の次の日にベテラン大会が行われるというかなりイレギュラーな形でしたが、両大会とも目標にしていた大会でしたので、かなり無理をして強行出場しました。
無事にベテラン大会は優勝しましたが、心身のコンディションが回復するまでかなりの時間を要しましたので、次年度以降は、控えるべきだと考えています。
③ベテラン大会だけに絞らずに一般大会も含めて幅広くエントリーする
今年で47歳になりますが、この年齢で市民大会レベルだけでなく、国体予選や全日本予選にチャレンジしているベテラン選手は、中々いないのではないかと思います。
先日も全日本の県予選に出場してきましたが、多くが20代中心で中には10代の選手も出場していました。いつも一般大会に出場する時は少し場違いな雰囲気を感じることがありますが、心身の状態が許す限り、また、ここで得るものがあると感じる限りはチャレンジし続けたいと思っています。
二回り以上の選手と試合することも珍しくない一般大会ですが、もちろん自分なりの意義を感じています。
一つ目が「テンポの速いテニスに慣れる」ということです。一般選手はベテラン選手に比べフィジカルも強く、1球1球のボールの質が高いうえに、テンポも速く攻撃してきます。
一方ベテラン選手は、どちらかというとパワーショットよりもコントロールショットを重視する方が多く、試合もスローテンポで進むことが多いです。そのため、ベテラン大会だけに出場しているとそのスローテンポに慣れてしまい、速いテンポでの攻撃ができなくなってしまうと考えています。
自分自身それほどラケットワークに優れている選手ではないので、スローテンポでコントロール勝負には持ち込みたくないというのが実情です。ただ、一般大会に出場しているおかげで、速いテンポの攻撃が自分のテニスのベースとなっており、ベテラン大会においてもそれが十分に発揮されて成果につながっていると思います。
2つ目が、「幅広いプレースタイルを身につける」ことにあります。ベテラン同士の試合なら、単調な力勝負に持ち込めばある程度押し込めていけるのですが、一般の選手は一筋縄ではいかないことがほとんどです。
これまでは、自分のポイントパターンが封じられると手も足も出せずに負けてしまうことがありましたが、ストロークに緩急をつけたり、角度を変えたり、ネットに出たり、サービスを強化したりすることで、流れが悪い場面でも諦めずにプレーができるようになり、勝率も格段に上がりました。
この「幅広いプレースタイル」はベテラン大会でもいかんなく発揮できており、現在の成果にも当然繋がっています。
最後はメンタル的なことになりますが、「メンタルタフネスを身につける」ということです。一般大会では圧倒的に力の差がある相手(相手が上)と対戦する機会や敗色濃厚の状況下でゲームが進行していくことがあります。
そのような状況はベテラン大会ではほとんどないことですが、この経験が不足していると、実際に戦況が著しく不利になった時に冷静な判断ができなくなってしまいます。また、勝ち続ける立場にい続けると、負けている選手のメンタル状態を理解できなくなり、過信や慢心に繋がってしまうことにもなります。
そのため、負けている、もしくは圧倒的な不利な状況で試合することでそのメンタル状況を実体験し、その中でどのように突破口を見いだしていくかということを考えるトレーニングも行えると考えています。
この経験のおかげで負けている相手のメンタル状況も理解でき、ベテラン大会では最後までメンタルレベルを落とすことなく闘える大きな要因となっています。
このように自身のエントリーについてベテランテニス界で勝ち続けるための戦略的な観点から書き綴りましたが、今でも若い選手も含めあらゆる年代の選手と試合している最も大きな理由は「テニスがもっと上手くなりたい」という根源的なモティベーションにあります。
この気持ちが続く限り、何歳になろうとも現役のテニスプレーヤーであり続けられるのではないかと考えています。これからも練習や試合を含めたくさんの選手からたくさん学んでさらにテニス道を突き詰めていきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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