こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。前回、ベテランテニス界で勝ち続ける秘訣として、体力にフォーカスして話をしてきました。

今回のPART2では、技術編についてお話しを進めていきますが、技術といっても各ストロークや試合中の戦術などを含めると非常に幅広い話題となってしまいますので、今回は私自身が練習中に意識しているポイントやその理由、そしてそれが勝ち続けることになぜ繋がっているのかを中心に話を進めていきます。

まずは、私の練習スタイルですが、基本練習(ストローク、ボレー、スマッシュ、サーブ)を1時間程度行った後にシングルスのマッチ練習を平日なら1試合、週末なら2~3試合こなします。その中で常に意識していることがあります。それは・・

効率よく自分の力をボールに伝えられているか

ということです。それはストロークであってもボレーであってもサーブであっても全て同じです。テニスは基本的に陣地や時間を取り合うゲームです。そのために必要な技術的要素がボールの力強さとコントロールとなります。話を分かりやすくするために試合の大部分を占めるグランドストロークについて考えてみます。

サービス(もくしはリターン)が入ってから通常はラリー戦となりますが、そこで優劣がついていくと私が考えている一番の要素はボールの力強さです。

もちろん、ボールの深さやコントロールという要素もありますが、誰しも試合の立ち上がりは、緊張感からセーフティーにボールをコントロールしていきますし、センターやクロス中心のラリーになることが多いです。

そこでのラリー戦で相手とのストロークの力関係が測られる訳ですが、ここである程度押し込んでいくことができれば、ゲーム全体として有利に運べると考えられますし、現在、ベテラン大会で勝ち続けている要因の一つとして、ストロークの力強さという観点において、私が他の選手よりも勝っているということが言えると思います。

このストロークの力強さを強化していくために練習中に常に「効率よく自分の力をボールに伝えられているか」ということを意識している訳です。そこでもう少し「効率よく自分の力をボールに伝えられているか」ということについて深掘りしていきたいと思います。それでは効率よく自分の力をボールに伝えるために意識するポイントは何でしょうか。それは・・

・一番力の伝わる打点で打てているか

・下半身の力を連動させて打てているか

・フォロースルーがスムーズであるか

・ポジションは適切であったか

・力みはないか

この中でも特に大切なポイントが上二つの「打点」と「下半身の力」です。

理由は自分の一番力の入る打点で打てれば、最も効率的にボールを飛ばすことができますし、それに加え体の約7割の筋肉が集中している下半身を連動させて打つことができればより威力のあるボールを打つことができるからです。

これらを1球1球、自分の感覚と合わせてフィードバックし、確認していくわけです。よく巷で言われていることが「グリップ」や「テークバック」をどうしているのかということですが、私は基本的にあまり深く考えていません。

もちろんベースとしてのそれらはありますが、それよりも意識を上記のことに向けています。要するにミスをした場合あるいは、上手くボールに力を伝えられなかった場合にその原因をグリップやテークバックに求めるよりもまずは、「なぜ効率よく自分の力をボールに伝えられなかったのか」というところから考え始めるようにしています。

そして「動きが遅れたのか」「構えが遅いのか」「打点が遅れたのか」「引きつけが甘いのか」「ポジションが悪いのか」「力んでいたのか」という原因にフォーカスし、次に「テークバック」「グリップ」「予測」「打点」「バランス」「フォロースルー」などの細かい技術の修正を行うようにしています。

また、テニスは同じ弾道、スピード、回転で来ることはありませんので、その状況に応じてアジャストしていかなければいけませんし、その能力が高まっていくほどショットの安定性や力強さも自ずと高まってくると考えています。

あくまでも理想論ですが、全てのボールに対して自分の力を伝えて打つことを目標に練習しています。もちろん、その域にはまだまだ到達できませんので、日々課題を持ちつつ取り組んでいます。

私は基本練習の際には、これらのことを常に意識している訳ですが、これを貫徹してやり続けるには、相当な体力(もちろん集中力も)が必要となります。疲れてくるとどうしても上体が浮いてきて、上手く力をボールに伝えられなり、少しずつボールが浅くなってきます。

そうならないためには、練習中に常に意識し続けることはもちろんのこと、下半身の力強さや持久力が必要であり、筋力トレーニング含めたフィジカルの強化が不可欠であると考えています。

結局のところ、安定したプレーや技術を支えるのはやはり充実した「体力」ということになると思いますので、勝ち続けるためには体力≧技術と考えています。

勝ち続けるための私が実践している技術的要素は、これ以外にもありますが、最も大切だと思われる「効率よく自分の力をボールに伝えられているか」ということについてお話ししました。

「効率よく自分の力をボールに伝えることができる」技術が向上すれば、体力の消耗も防げますし、威力のあるボールを強く打ち続けることができるようになります。

そうすれば、自ずと相手のボールが浅く(甘く)なり、それほどラケットワークが優れていなくても、次のショットで相手を走らせ、優位にゲームを展開していけるようになります。

是非この「効率よく自分の力をボールに伝えられているか」ということについて意識的に取り組んでみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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