こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。今朝は随分と涼しくなりました。毎週水曜日は早朝(6時~8時)練習しているのですが、今日は本当に気持ち良かったです。テニスはもちろんのこと、スポーツをするにはいい季節になってきました。私が出場する全日本ベテランも今日でちょうど2週間後に迫ってきました。これから本番に向けてしっかりと調整していきたいと思います。さて、44回の今回はサーフェース別攻略法【クレーコート攻略編PRAT2】をお伝えします。

1 イレギュラーバウンドを想定し、丁寧に足を動かして、打点を一定させることを意識する

2 ボールを最後まで見て引き付けて打つことを意識する

3 ラリーが長くなることを想定し、粘り強くプレーすることを心掛ける

4 エッグボール中心にラリーを組み立てていくことを考える

5 ドロップショット、ショートクロス、意表を突いたネットプレーなど多種多様なショットを展開する

前回は2番までお話ししましたので、3番から説明していきます!

3 ラリーが長くなることを想定し、粘り強くプレーすることを心掛ける

精神論的な話になってしまいますが、クレーコートで試合をする時には「ラリーが非常に長くなる」「イレギュラーバウンドが多く、リズムがつかみくい」「我慢強くプレーしなければならない場面が多くなる」など事前に自分にとってネガティブな状況を含め、きちんと想定しておくことが大切です。

極端な例を上げますが、歯医者に虫歯の治療に行った時に、何の心の準備もなく、いきなりドリルで虫歯を削られると心臓が飛び出るくらいの痛みと苦しみを味わうでしょうが、ある程度、その痛みを想定し、治療に向かうと痛みはなくならないかもしれませんが、少なくともその痛みに耐えることはできると思います。

クレーコートで試合をする際も同じで、事前に心の準備をしておくことで試合中に起こるいろんなアクシデントに対して精神的な負担を和らげることができます。もう少しポジティブに考えると、そういった状況を楽しめるメンタリティを持つことができれば、苦しい場面でも状況を好転させることも可能になるでしょう。

4 エッグボール中心にラリーを組み立てていくことを考える

クレーコートはイレギュラーバウンドが多い、バウンド後のボールスピードが落ちるなどのことは、何度もお伝えしてきました。このコートは相手の力を利用して打つ、カウンターショットやライジングショットとの相性があまりよくありません。それではこれらのショットが使いにくいのであれば、どういったショットを主体にゲームを作っていけばいいのでしょうか。

それはずばり「エッグボール」となります。エッグボールとは、前回のハードコート攻略法の中でもお伝えしましたが、速くて高いスピンボールのことです。エッグボールは相手の力を利用して打つショットというよりも、しっかりとボールを引き付けて、自分の力で打つショットとなりますので、クレーコートとの相性も悪くありません。

打点を落としすぎないようにしつつ、しっかりボールを引き付けて下半身と体幹の力を使ってネットの1.5m~2m当たりのところを通すことを意識しながら、相手のバック側に配球していきます。そうすることで、相手をコートの後方に下げることができ、ラリーの主導権を握ることができます。これが打つことができれば、ゲーム全体をコントロールしやすくなるためクレーコートではぜひマスターしたいショットになります。

5 ドロップショット、ショートクロス、意表を突いたネットプレーなど多種多様なショットを展開する

4で説明しましたエッグボールで主導権を握ったとしても相手がある程度のレベルになれば、それだけで勝ち切ることは難しいでしょう。主導権を握ったラリーからポイントに結び付け、ゲーム全体の流れをしっかりと自分のものにするためには次なる展開が必要です。

それが、エッグボールで主導権を握ったラリーの中で、浅くなったショットをアプローチショットからネットにつくショートクロスやドロップショットで相手を揺さぶっていくなどの多彩なショット展開になります。クレーコートでの「泥仕合」でよくあるのが、双方ともにベースラインのかなり後方から相手のバックめがけてエッグボールを打ち合い、どちらかが、ミスをするまでそれを続けるといった展開があります。

私もクレーコートの試合でその「泥」にはまり、なかなか抜け出せず、体力をかなり消耗した経験があります。そういう展開になると、途中からリズムを変えていくのが非常に難しくなり、技術勝負というより、体力勝負、忍耐力勝負となってしまい、自分よりも下位の選手にも勝つチャンスを与えてしまいます。そうなる前の序盤からこちらから仕掛けて、相手に考えさせてプレーさせるということがとても大切です。

1~5番で私自身のクレーコート攻略法についてお伝えしてきましたが、私自身ベテラン大会(ITF大会)で今シーズンの唯一の負け試合が、クレーコートでの試合でした。相手選手は、35以上の部の全日本チャンピオンで、当然厳しい相手でありましたが、上記の対策をうまくとられて、自分のテニスをさせてもらえませんでした。いつかリベンジしたいと思い、その悔しさを胸に練習に励んでいます。

クレーコートは世界的にはハードコートに次いでとてもメジャーなコートです。その理由は、テニスがフットワークを主体とするスポーツで、その楽しさや難しさを体現しているコートだからではないかと思います。クレーコートで練習することで、日本で最もメジャーなオムニコートでも必要な技術が身につき、オムニコートだけで練習するより、遥かにレベルアップできますので、ぜひクレーコートでも練習や試合を行ってみてください。それでは、次回は「対戦相手別攻略法」をお伝えします。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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