こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。鉄人blogも60回を超えました。前回までは、自身の経験談を含め、日々の取り組みの話、戦術的な話を中心に進めてきましたが、今回よりしばらくの間「お悩み解決編」として、テニスに関する様々な疑問や悩みを、現役アスリート、元テニスコーチ、元高校教員、心理学資格保有者(公認心理師)の視点から回答する形式で本blogを進めていきたいと思います。

それでは、記念すべき第1回の今回は、私が高校で部活動の顧問をしていた時に、硬式テニス初心者のソフトテニス経験者からよく聞かれていた質問です。

お悩み

「フォアハンドをソフトテニスと同じように打つとアウトばかりして全然入らないが、どうやって打てばいいのか?」

処方箋

「今の打ち方でよいので、コートに収まる打点を見つけてみよう」

ポイント

1 ソフトテニス経験者の一番の強みはスイングスピードの鋭さ(特にフォアハンド)にあるので、それを活かす方が上達の近道となる

2 ソフトテニスはボールをまっすぐ飛ばすこと(フラット)、テニスはボールを落とすこと(トップスピン)、この違いを理解する

3 ソフトテニスと同じ打ち方であれば、打点を少し前にしてみることで、ラケットのヘッドが回りやすくなり、スピンがかかりやすくなる(つまり回転がかかってコートに入りやすくなる)

4 シングルスメインのテニスはダブルスメインのソフトテニスに比べ細かいフットワークが要求されるので、自分の一番打ちやすい(コートに収まりやすい)打点まで、丁寧に足を動かす癖をつける

5 コンパクトテークバックを意識して、打点が遅れないようにする

私が指導していた高校では、ほぼ全員が硬式テニス初心者で、その半分くらいがソフトテニス経験者でした。初心者の中でもやはりソフトテニス経験者の方が、全くの初心者よりも上達のスピードが早い者が多かったですが、逆にソフトテニスの癖が抜けきらず伸び悩むケースもありました。

両者の違いは、ソフトテニスとテニスのスイングの特性を理解しているか否かの違いだったように思います。どちらもスイングスピードの速さとショットの鋭さに相関関係があるのですが、ソフトテニスは主に「フラット系ショット」テニスは主に「スピン系ショット」であり、テニスにソフトテニスの「フラット系ショット」を多用すれば、ボールがコートに収まらず安定性を欠いてしまいます。

伸び悩む者は、ソフトテニスの「フラット系ショット」に拘り続け、伸びていく者は、ソフトテニスの鋭いスイングスピードをテニス用に「打点」や「回転量」に変換していけた者でした。

常に自分のスイングスピードを活かすことのできる「打点」と「回転量」を意識して練習していけば、テニス経験者よりも鋭いフォアハンドを打つことも十分可能です。

次回は「初心者が陥るバックハンドのお悩み解決」をお伝えします。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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