こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。昨日は、家族で自宅から車で1時間ほどある程よい田舎のキャンプ場施設に行ってきました。とは言っても目的はキャンプではなく、川遊びと森林浴です。童心に戻ったように、川で息子と一緒に生き物観察を楽しみました。自然の中で過ごすとマイナスイオン効果とも相まって脳も心もかなりリラックスできます。普段テニスコートでは、脳も心(メンタル)も酷使しているので、こういうリラックスできる機会も大切にしたいですね。さて、今回は、私が実践しているメンタルタフネスを高めるトレーニングについてお話しします。

おさらいですが、メンタルタフネスとは、「自分の持つ能力を最大限に発揮する、セルフコントロールスキルのこと」で、これらを高めるためには、体力や技術を向上させていくことと同様にトレーニングが必要です。メンタルトレーニングを地道に取り組んだおかげで、本番で自分の力を出し切れるようになり、競技成績が飛躍的に向上しました。メンタルトレーニングを行う上で私が意識しているポイントは以下の通りです。

1 練習においても本番と同じメンタルレベルで行う【習慣化】

2 試合中のしぐさや動作を一定にする【ルーティーン化】

3 結果ではなく、プロセスがどうであったかを考える【認知】

それぞれのポイントを簡単に説明していきます。

1 練習においても本番と同じメンタルレベルで行う【習慣化】

私は練習のためにテニスコートに入るとメンタルを完全に集中モードに切り替えます。具体的には「練習中はセルフトーク以外しない(他人とは話をしない)」「遊び球は一切打たない」「自分の内面や感覚に意識を集中させる」といったようなことです。これらのことは本番の試合では、目の前のポイントを取るため、すべての方が実践されているのではないでしょうか。しかし、練習中においては、しゃべりながらラリーをしたり、本番では絶対に打たないショットを練習中に打ってみたり、明らかに雑なプレーに終始したりするといったケースがないでしょうか。ショートラリーの1本目から集中モードに切り替える。それが「習慣化」できれば、本番でも1ポイント目から高いメンタルレベルで行えるようになり、質の高いプレーが実践できるようになります。

2 試合中のしぐさや動作を一定にする【ルーティーン化】

プレー中の動作のルーティーンで有名なのはナダル選手です。ポイント後やサーブ前の動作、チェンジコートの際のペットボトルの位置までもすべてルーティーン化しています。私もナダル選手ほど厳密ではないですが、練習中(特にマッチ練習)から自分しぐさやタオルの置く位置などを一定にするようにしています。そうすることで、自分の気持ちも一定の状態に保つことにいい影響を与えてくれます。

3 結果ではなく、プロセスがどうであったかを考える。【認知】

ゲームにおいては、ポイントを取った取られたという「結果」が常について回ります。では、その結果に対して、自分のメンタルの状態を保って、より強い気持ちで次のポイントに向かうためにどのように結果を「認知」をしていけばいいでしょうか。私は、そのポイントに対して、自分がどのように取り組んだのか、トライできたのかに焦点を当てて、自己にフィードバックしていきます。

例えば、あるポイントで相手のセカンドサーブをアタックしていこうと考えます。相手のセカンドサーブをアタックしたものの、それがミスになりポイントを失いました。「結果」としては、ポイントを失ったわけですから、ネガティブな状態です。しかし、セカンドサーブをアタックしようとトライし、それが実行できたわけですから「プロセス」としては、ポジティブな状態です。自己のフィードバックについても結果に焦点を当てれば「なんでミスしたんだ!」というセルフトークになりますし、プロセスに焦点を当てれば「ナイストライ!どんどん攻めていこう!」というセルフトークになるわけです。もちろん私は後者です。

なお、私は試合中はもちろんのこと、練習中においてもネガティブなセルフトークは一切しません。辛い状況でも頑張り続けてくれている自分自身を結果のみで卑下する理由など何もないのです。そのように自分自身とうまくコミュニケーションを取っていくことで、「結果」ではなく「プロセス」に集中できるようになり、メンタルタフネスが醸成されていくと考えています。

メンタルタフネスは、体力や技術と同様、一朝一夕で身につくものではありません。しかし、トレーニングをしていくことで、本番で自分の持つ能力を最大限に発揮することができる「本当の強さ」が身についていきます。メンタルタフネスや認知については、奥が深い話で、今回ですべてをお伝え出来ませんでしたので、機会があればまたお話ししたいと思います。次回は「モティベーションを保つためには」についてお話ししていきます。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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