こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。甲子園もいよいよ大詰めを迎えていますね。高校球児の熱い闘いを見るとこちらも胸が熱くなってきますが、見ていて面白いのが、一つのミスやナイスプレーで大きく流れが変わり、一気に得点が動いていくところです。メンタル的にまだまだ未熟な高校生ならではの、プレーの振れ幅の大きさも見る側の楽しさであり、魅力でもあります。(やっている選手は大変だと思いますが・・)テニスにおいてもメンタル面の安定がプレーの安定に繋がっていくことは以前お話ししたとおりです。今回は、前回に引き続いて「セルフコントロール力を高めよう!【思考編】」についてお話していきます。

前回は自己の「行動」をコントロールするための「ルーティーン化と習慣化」の重要性をお話ししました。今回は「思考」のコントロールで大切な「認知」についてです。

「認知」とは心理学用語で、人間が外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり、解釈したりする過程とされています。つまり、自分に対して起こったある事柄に対してどのように捉え、考えるかということです。具体的にお話しします。私は昨年度まで電車通勤をしていました。そこでよく起きたのが人身事故等による列車の遅延でした。その際、AとBの認知があったとしたら、セルフコントロールの観点から言うとどちらを選ぶべきでしょうか。

A・・列車が遅延したことに対して、会社への到着が遅れるので最悪だと思う

B・・列車が遅延したことに対して、時間ができて、読書ができるのでラッキーだと思う

正解は・・もちろんBですね。列車が遅延したという事実は変わりません。変わるのは事実に対しての自己の認知です。少し極端な例でしたが、事実に対しての認知の仕方によってメンタルへいい影響もあれば、悪い影響もあるということです。冷静さを失えば、メンタルのエネルギーを無駄にロスし正しい判断ができなくなり、間違った行動をとることもあります。

もう一つ自分が「認知」に関することで、心がけていることがあります。それは・・

ある事象が、自分でコントロール可能か否かということです。コントロール可能であれば、どのようにすれば、それが自分の望むような形で実現できるのかを考えます。コントロールが不可能(アウトオブコントロール)な場合は、自分がコントロールできる部分(範囲)で最大限の努力をしようと考えます。

日常生活では、家庭内や職場でもアウトオブコントロールな出来事が多く発生します。その際、メンタルのエネルギーをロスしないような認知をするよう、「トレーニング」しています。先日もある出来事がありました。

妻の実家に帰省する前にガソリンスタンドに行ったのですが、たくさんの車が給油待ちをしていました。私もある車の後ろで給油待ちをしており、その車が給油を終え、私の方向に向かって車を出そうとしていたので、車をバックして、進路を作りました。その車が出ていったので、前進して給油口に向かおうとしたその瞬間に私の前方からきた車が割り込み、給油口に車を停車しました。私は車から降りて「自分が先に給油待ちをしていたので、先に給油をさせてください」と言いました。しかし、その方は非を認めず譲ろうとしませんでした。正直かなり腹立たしかったのですが、自分ではアウトオブコントロールの状況であると認知し、譲ることにしました。またここでさらに口論して時間とメンタルエネルギーをロスしたくなかったのです。「あと、5分待てばいい。5分待ったところで自分の人生は何も変わらない。」と考えました。おそらくその方も引くに引けなかったのだと思います。給油を終え、そそくさとその場を去って行かれました。ただ、車に戻った時、助手席に座っていた妻は、激高して完全に冷静さを失っていましたが・・(笑)

テニスにおいても天候やコート状態、試合の待ち時間、対戦相手のナイスショットやミスジャッジ、マナーの悪い応援などアウトオブコントロールの状況といつも隣りあわせです。しかし、そういったことに惑わされることなく自分のメンタルをコントロールし、適切に行動することが求められます。そのためには、普段から自分の「思考」を適切に管理する「トレーニング」が必要なのです。

さて、次回はテニスの試合で活かせるメンタルタフネスについてお話しします。キーワードは前回と今回でお話しした「ルーティーン化と習慣化」そして「認知」です。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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