こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。先週の日曜日(3月2日)に姫路市の団体戦に出場してきました。
姫路市テニス協会主催とはいえ、出場選手の中には、元インカレ選手やテニスコーチ、実業団に所属しプレーしている選手もいるなど非常にハイレベルな団体戦です。
私もいつも練習をしている友人に誘われて出場しましたが、私のメンバーも元インターハイ選手や私も含め全日本ベテラン優勝経験のある選手もいて、いい戦力で臨むことができました。
結果は惜しくも準優勝でしたが、私自身の試合も含め他の試合も接戦が多くとても楽しめました。
今日の話題はその試合の準決勝の私の試合から試合で勝つために大切な「リズムをつかむ」ことについてお伝えしていきたいと思います。
まずはこの試合のシチュエーションですが、ダブルス2本、シングルス3本で行われる団体戦で、準決勝はダブルス1-1、シングルス1-1の2勝2敗でナンバー1シングルスの私に回ってきました。
対戦相手はインカレに出場経験のある20代後半の若い選手で今日の試合では1回戦からシングルス、ダブルスも全て勝っていました。
プレースタイルはネットプレーを得意としたオールラウンドプレーヤーで、非常にアグレッシブにプレーしてくる印象がありました。
前の試合のシングルスでは、私が以前よく練習していた実業団でプレーしている選手に完勝しており、調子もよさそうでした。
それでは「リズムをつかむ」上で大切なこと、この試合で感じたことをお伝えしていきます。
本団体戦は1回戦以外、勝敗が決した時点で打ち切りとなりますので、私の試合が一番最後に入るため他のコートの試合状況が少なからずメンタルに影響を与えます。そこで、まず試合前の心得として大切なことは他の試合状況に関わらず、試合に向けた準備(特にメンタル面)をしっかり行うことです。
理由は、他の試合状況に気を取られてしまうと、そこにメンタルのパワーが使われてしまい、試合の入りが落ち着かなくなり、リズムをうまくつかめない可能性が高くなるからです。そのあたりに気をつけながらコートに入りました。
〇前半4ゲーム(1-3)
・ポイントを取りにいくことよりも、相手のボールの質やタイミングなどにアジャストしていくことを考える
・基本的にはクロスやコートの真ん中に返球し長いラリーを心掛け、アンフォーストエラーを極力減らしていく
・自分のミスショットに対して何がよかったのか、悪かったかを冷静に分析する
前半の4ゲームは、相手の勢いに押されて1-3とリードされる展開となりましたが、ここで大事なことは「焦らないこと」と「試合状況を分析すること」です。
この時点でリードはされていましたが、ラケットは振れていましたし、相手の攻撃パターンや自分のポイントパターンもある程度つかめていました。
また、「自分のポイントパターンを増やして流れを引き寄せる」ということを考えていましたので、焦りもありませんでした。
〇中盤4ゲーム(4-4)
・自分のポイントパターンを増やしていく
・相手の攻撃パターンを想定しながらボールを動かしていく
・リスクのあるショットを少しずつ増やしていく
中盤は相手のサービスを2度ブレークするなど押し返していくことができました。ただ、相手のプレーの質もそこまで落ちているわけではなかったので、一進一退の攻防が続いていました。
この時点では、終盤のゲームで突き放していくために、ポイントを取っても取られても自分のパターンでゲームを進めていくことを意識しており、実際そのような形で進んでいきました。
〇終盤5ゲーム(7-6(3))
・自分の一番高いメンタル状態を維持できるような振る舞いを行う
・攻撃的なプレー(ネットプレーなど)の選択肢を増やしていく
・勝敗を考えるよりも後悔のないプレーを全力で行うことを考える
第9ゲームをキープし、5-4となってこの試合で始めてリードを奪いましたが、相手選手のスーパーショットなどもあり、一時は5-6と逆転されました。
しかし、全体的には私のリズムで試合が進んでいっていたこともあり、最終的には7-6(3)で勝ち切ることができました。
この試合の結果がチームの勝敗に関わる緊迫感のある中タイブレークに突入し、周りで観戦されていた方からするとどちらが勝つか分からない展開であったと思いますが、自分の中では非常に冷静にゲームを分析していて、「8~9割くらいで勝てる」と思っていました。
その一番の理由は「自分のリズムでポイントが進められていた」からでした。より具体的に言うと私のポイントパターンは相手を左右に振って短くなったところを前に詰めてボレーで決めたり、ストローク戦で相手にミスをさせたりという「確実な形」がほとんどでした。
一方、相手のポイントパターンは、私のミスであったり、確率の低いスーパーショットであったりといった「相手や運任せの形」でしたので、確率論から言っても私の方に分がある展開であったと考えていました。
案の定、マッチポイントは長いストローク戦から相手選手が無理に打ちに行ったフォアハンドがサイドアウトになり、まさしく「確実な形」で締めくくることができました。
経験のない若いころなら最初のゲームでリードされた時点で焦りからミスが増えて、逆転できなかったと思いますが、経験を積んで、「リズムをつかむ」「ゲームの流れを読む」「状況に応じた正しいショット選択をする」といった「目に見えない技術」を身につけたおかげで、勝負強さが増したと思います。
簡単ではありませんが、この技術が身につけばテニスというゲームを面白さが一段と深まっていきますので、ぜひ参考にしていただきたき、よりゲームを楽しんでいただきたいと思います。
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