こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。先週、今年最初のベテランJOP大会である山陽オープンに参加してきました。当初、大会初日は雨の予報でしたが、結局大会期間中は全日程、気持ちのいい小春日和で、テニスをするには最高の気候でした。

いよいよ本格的に全日本ベテランに向けての大会がスタートしました。今回は、本大会のレビューをお伝えしたいと思います。これまで、大会レビューは各試合ごとに振り返りをしていましたが、今回は、全体の総括とトーナメントを勝ちあがるために自身が意識していることを中心にお伝えしたいと思います。

結果

※中国テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。

1 回 戦  Bye

2 回 戦 6-0 6-0 兵頭 雅文(パルスポーツ)

3 回 戦  6-3 6-2 原田 竜介(ヤバイスパイス屋さん)

準 決 勝 6-2 6-1 井山 浩二 (ルーセントテニスクラブ豊中)

決   勝 6-1 6-0 生良 真隆(大阪ガス)

※2年連続2回目の優勝

結果はすべてストレート勝ちで優勝でした。結果だけを見ると簡単に勝っていったと思われるかもしれませんが、今大会特有の二つの要素に非常に苦労しました。一つ目が同じ会場のオムニコートでも張り替えているコートとそうでないコートがあり、バウンドやコートの滑り具合が全く違うこと、二つ目がプリンスという普段ほとんど使用しないボールが試合球となっていたことでした。そのあたりの対応を含め、トーナメントで勝ち抜くための必要な準備や考え方についてお話ししていきたいと思います。

トーナメントを勝ち抜くために必要なこと①準備

当然ですが、トーナメントを勝ち抜くために一番必要な要素が準備です。試合では、体力的なことはもちろんのこと、精神的にもかなりのパワーが必要とされ、それらを総動員して臨むことが大切です。そのため、試合に入る前にこまごまとした不安要素を全て取り除いた状態でコートに入ることが勝つための最低条件であると考えています。それでは私が試合に入るまでの準備についてお伝えします。

・前日のうちに試合で必要なもの(試合着、着替え、水分、食事、グリップテープ等)の準備を全て終えておく。

・前日は7時間以上の睡眠を取って試合開始の4時間前には起床する

・試合開始3時間前には食事を摂る

・可能であれば、会場等で30分程度練習を行う

・試合開始時間を見て適切に食事を摂る(開始2時間以上前であれば通常の食事、1時間前であればバナナ、直前であればエネルギーゼリー等)

・試合開始30分ほど前には試合着に着替えて、集中力を高めていく

・試合開始直前にはコート後方で可能であれば素振りをしてイメージトレーニングを行う

・前の試合が終了してコートに入る前に軽く深呼吸をして戦闘モードに完全に切り替える

試合前の準備としてこれらのことを必ず行っています。いい内容の試合をするためには準備が全てと言っても過言ではありません。これをルーティーン化することで、準備に対する心理的負担も少なくなります。

トーナメントを勝ち抜くために必要なこと②コートへの順応

国内大会はオムニコートが7割以上でそれ以外はハードコートかクレーコートになっています。今大会の会場もオムニコートでしたので、大会に向けての練習もオムニコートで行ってきましたが、当然いつも練習しているオムニコートと会場のオムニコートは同じ人工芝のコートでも、人工芝の質や長さ、砂の多さなどが違い、いつのも練習コートと全く同じ感覚でプレーすることはできません。

しかも本大会のオムニコートは張り替え時期の違いから、コート番号によって全く性質の違うコートになっていました。いかに早くいいリズムでゲームに入っていくかは、コート状況を理解し、順応していくかにかかっています。それでは、私がコートへの順応について意識してしたことをお伝えします。

砂が多ければ、真新しいシューズを、砂が少なければ少し古めのシューズを履いて滑り具合を調整する

・毛が長いコート(新しいコート)では、ボールが遅くなるので、ボールの見切りが早くならないようにしっかり引き付けて厚い当たりのボールを打つことを意識する

・毛が短いコート(古いコート)では、ボールが滑ってくるので、打点が遅れないようにコンパクトにテークバックし、相手のボールの勢いをうまく使って返球することを意識する

つぎはぎ部分イレギュラーのありそうな個所を確認し、そのことを頭に入れてプレーする

トーナメントを勝ち抜くために必要なこと③試合球への順応

多くのJOP大会はダンロップフォートなどの国内ではメジャーなボールが使われることが多いのですが、今大会のボールはプリンスというメーカーのボールが使われました。プリンスのボールが使用されることは、私の出場する大会においては、今大会くらいで、スポーツショップに行っても在庫がない、かなり珍しい部類のボールになります。

いくら別のボールで調子が良くても、大会ボールに順応できなければ意味がありませんし、特にこのボールは他のメーカーのボールに比べて反発力が強く耐久性もあるため、慣れるのにも時間がかかりました。というよりは、感覚的には最後まで完全に順応することができなかったと言っても過言ではありません。そのような特性を持つボールに対して意識したことをお伝えします。

・反発力が他のボールよりもあるので、いつもよりも少し後ろ目にポジションを取って、コートに余裕を持ってボールを収められるようにする

・コントロールが難しいボールではあるが、しっかり芯を捉えると威力のあるボールが打てるので、センターやクロス中心に質の高いボールを配球することを心がける

・サービスもいつもよりもボールが飛んでいくので、回転重視で、ファーストサービスの確率を上げていくようにする

・耐久性がある分、セット代わりのニューボールチェンジがあってもそれほど打球感が変わらないので、ポジションを大きく変更する必要がなくラリーをする

大会を終えての総括

前述した通り、すべてストレート勝ちの2連覇という結果を残すことができたのは、よかったと思いますが、初戦から葛藤の連続でした。その理由は、通常であれば大会期間中にいつも考え、実践できている「練習で取り組んでいることを試合の中でしっかり表現する」ということが、自分の中では十分にできないという感覚が常にあったからでした。

「よりスピーディーな展開」という目標の中、練習で取り組んでいるサーブやリターンからの3本目攻撃やネットプレー、カウンターやダウンザラインなどのショットを駆使してゲームをコントロールしていくということが思い通りにできませんでした。私自身のコンディションがあまり良くなかったこと、コートや普段使い慣れていないボールへの順応が十分にできなかったこともあり、とてもフラストレーションを抱えながら試合をしていました。

ただ、途中から状況に応じた割り切ったショット選択をすることで、現状できるベストパフォーマンスを発揮しようという考え方にシフトできたことで、準決勝の途中からいいプレーができたと思います。優勝できたという結果には自信を持ちつつ、目指すべきテニスに対してはまだまだ課題が多いという現状に目をそらさずに、これからもしっかりトレーニングに励んでいきたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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