こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。4月20日(日)~24日(木)の日程で、今年度初戦となるベテランJOP大会である毎日オープンテニス選手権大会に出場しました。

毎日オープンはこれまで3回優勝しており、相性のいい大会であり、会場(神戸総合運動公園テニスコート)も職場とも行き来しやすいとてもお気に入りの大会です。

また、第100回の記念大会でもあり、この記念大会で優勝して歴史に名を残したいという思いもありました。ただ、いつも大会出場の時に考えている、「練習でトライしていることを試合でしっかり表現する」というテーマも同時に達成し、結果と内容の両方を追い求める大会という位置づけで臨みました。そのことも含め、今大会で得た気づきについてお話ししていきたいと思います。

結果

※関西テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。

1 回 戦  BYE

2 回 戦 6-0 6-1 細川 得央(住吉テニス)

3 回 戦  6-1 7-6(2) 井上 修⼀(大阪ガス)

準々決勝 6-1 6-2 浅倉 英雄(YCACテニスアカデミー)

準 決 勝 6-0 6-4  中島 伸吾(タカミ)

決   勝 6-1 6-4  ⼤坪 勇⼈(Jʼs club)

※3年連続4回目の優勝

結果は全てストレート勝ちでの優勝でした。優勝という結果については、素直に嬉しいですし、自分自身でも大いに評価すべきことだと思います。

また、今大会を通じて様々な気づきも感じられましたので、そのあたりも含め試合を振り返っていきたいと思います。

〇優勝のターニングポイントだった3回戦

前述のとおり全てストレート勝ちでの優勝でしたが、スコアを見ての通り、3回戦が自身の中で一番苦しんだ試合でした。

「苦しい試合=競り合ったゲーム」とは必ずしも言えません。競り合っていてもある程度見通しを持ってゲームが進められている時や相手が格上でこちらがどんどんチャレンジできる状況などであれば、むしろその状況を楽しめる場合もあります。

3回戦が「苦しんだゲーム」であった理由は、一言で言うと「ショット選択に迷いが出て、プレー全体にリズムを失ってしまった」ことそして、「メンタル的にネガティブになってしまった」ということにありました。

少し具体的にお話ししていきます。大会前からサービスとフォアハンドの調子が非常によく、特にフォアハンドは、これまで以上にしっかりボールを押せていて、威力のあるボールが打てている感覚がありました。

逆にバックハンドはいつも通りで、特によくもなく悪くもなくといった感じでしたが、フォアハンドの感覚がよかったので、相対的にバックハンドの感覚がよくないという錯覚を覚えていました。

自分の中でフォアハンドが10点満点中8~9点(絶好調に近い)であったのに対してバックハンドが5点(ごくごく普通)であったので、必然的にフォアハンド中心にゲームを組み立てようとするのですが、バックに返球された時にどのようなショット選択をしていくかということに迷いが出てしまったのです。

これまでならバックハンドもフォアハンドと同様にクロスラリーを中心としながらも、ダウンザラインもしっかり狙っていくなど攻撃的なプレーを選択していたところですが、フォアハンドの感覚がよかったためバックハンドはできるだけリスクを冒さず丁寧に返球するということが頭をよぎりました。

しかし、これまではどちらかというとフォアハンドよりもバックハンド方に自信があり、今はあまり感覚がよくなかったとしてもこれまで通りしっかりと攻撃的に打っていくべきだという考えもあり自分自身の中で葛藤が起きていました。

「バックハンドをしっかり打つ?それともつなげる?」この命題に自分の中ではっきりとした答えをだせないまま試合に入ってしまったため、ショットの選択が中途半端になってしまい、つなげる場面で打ったり、打つべき場面でつなげたりとしているうちにバックハンドにミスが目立ち始めました。

それにつられて、好調だったフォアハンドもリズムが崩れだし、第2セットはどちらに転ぶか全く分からない展開になってしまいました。

第2セットは、1年前のこの大会の準決勝で第2セットを取られた時と同じくらい悪い内容でメンタル的にも非常にネガティブでした。

こういうネガティブな精神状態の時ほど、いつもなら簡単にコントロールできるショットにミスが出たり、ノーアドバンテージが取れなくなったり、悪い状況が続いていきます。

逆に相手選手はどんどん攻撃的になっていき、プレーの質もどんどん上がっていきました。結局セカンドセットは一度もリードを奪うことなくタイブレークに突入し、なんとか取り切って勝つことができましたが、薄氷を踏む思いでした。

相手選手に最大限の敬意を払った上で申し上げると、客観的な実力差からするとここまでスコアが競ることはなかったように思います。それほど、第2セットに限って言うと私のプレーがよくなかったいうことが言えました。

ただ、トーナメントが終了したからこそ言えることは、この苦しい3回戦があったからこそ優勝できたということです。

なぜならこの中途半端なプレーで3回戦も苦労なく勝ち上がっていたとしたら、さらにレベルが上がる今後の対戦相手に同じ状況が必ず訪れ、足元をすくわれていた可能性が高かったからでした。

帰りの車で冷静に試合を振り返りこの状況をどのようにリカバリーしていくかを考え、ある一定の結論にたどり着きました。

〇迷いなくプレーすることの大切さ

車の中で冷静に考え、そして帰宅後は自身のこれまでのプレー動画(YouTubeに保存しているもの)を見ながら次のようにバックハンドのショット選択をすることに決めました。

①リターンは可能な限りスライスではなくライジングリターンもしくはしっかり振り切って打つこと

②好調なフォアハンドを活かすべく、通常のラリーはクロスコートにしっかりスライスまたはスピンで丁寧にラリーしていくこと

③腰よりも打点が高く、カウンターで打ち込めるボールはミスを恐れずしっかり振り切ること

全体的な考え方としては「バックハンドもしっかり振り切っていく中でストローク全体のリズムを取り戻していく」ということでした。

特に①については、いつも練習で意識している「いいリターン(サービス)からいい攻撃につなげる」ということを必ず実行しようと考えました。

この考えに至った一番の大きな理由は「勝つことよりも練習でトライしてきたことをしっかり試合で表現する」という自身の一番大切にしていることにもう一度立ち返れたこと、そして「今回の3回戦のような悔しい試合を二度としたくない」と心に誓えたからでした。

次の日の試合が12時スタートだったということもあり、午前中の早い時間に会場とは別のコートでストロークやリターンの確認練習を行い、迷いを断ち切った状態で準々決勝に臨むことができました。

〇準々決勝~決勝

その後の結果は上述のとおり、苦しい場面もありつつもゲーム全体をコントロールし、要所をしっかり取り切って勝ち切る自分らしいテニスを展開することができました。

準々決勝、準決勝ともに各セットともにリードを奪われることもなく、好調なサービスとフォアハンドを軸に攻撃的なテニスを展開し、危なげなく勝ち上がることができました。

決勝もセカンドセットで2-0から4ゲーム連取され、一時は2-4と苦しい状況になりましたが、我慢強くそして強気なプレーで4ゲームを連取し、6-4で取って優勝を決めました。

〇大会全体の総括

優勝という結果は何度しても嬉しいもので、今回は特に第100回大会という記念すべき大会でしたので、喜びはひとしおでした。ただ、それ以上にたくさんの気づきがあり、また自身のプレーを振り返られる機会になりとても有意義な大会でした。最後に自身の今大会の気づきを簡単にまとめたいと思います。

①トーナメントを勝ち上がるうえで最も大切なことは、毎試合自分のリズムでゲームを進めていくこと(簡単なスコアで勝つことよりも大切)

②ある特定のショットの感覚がよい時ほど落とし穴があるので、好調なショットをベースにしつつも、ゲーム全体のバランスを崩さないようにしていくこと

③自身の心技体の状態を分析した上で最も効果的な戦略(戦術)を選択していくこと

④流れのいい時に取れるポイント(ゲーム)はしっかり押さえること

⑤100%の準備をして勝つためにコートで全力を尽くすこと

当たり前のようなことですが、改めてとても大切な気づきであったと感じています。次に出場するJOP大会は全日本ベテランに次ぐグレード高い関西オープンですので、また日々の積み重ねを大切に自分自身にとって素晴らしい大会にできるよう練習やトレーニングに励んでいきたいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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