こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。9月4日(水)に全日本ベテランのドローが発表されました。私にとって(もちろん多くのベテランテニスプレーヤーにとっても)最大の目標となる大会でありますので、約1か月後の大会に向けて身の引き締まる思いがしています。
組み合わせの所感についても後述するとしまして、大会に向けてどのように心技体の部分やその他の調整をどのように行っているか、また、これから行うとしているかをお話していきたいと思います。
1 体力面の調整について
私の練習やトレーニングのルーティーンについては、前回、具体的にお話ししましたので、その内容の詳細は割愛しますが、基本的に大会の1週間前までは、このルーティーンを続けていくことを考えています。
その理由は、あまりにも早くにトレーニングや練習量を落とすなどの調整期間に入ってしまうと、私の場合は、体のリズムが崩れてしまい、かえってコンディション調整が難しくなってしまうからです。
そのため、大会の1週間ほど前の9月いっぱいまでは、通常通りの練習やトレーニングを行っていく予定です。
ただし、トレーニングや練習は、ケガのリスクも同時にありますので、大きなケガなどは起こさないように、大会が近づくにつれて、量や質を若干セーブしつつ、ケアもいつも以上に入念に行っていきます。
10月に入ってからは、通常の8割程度に抑え、大会3日前からは完全に調整に入り、負荷の高いトレーニングや練習を止めて、体力の回復に重点を置いたメニューに切り替えていきます。
私の場合は3日間もあれば、疲れも完全に取れて体力の回復が図れますので、これで大会当日は、最高のコンディションで臨むことができると考えています。
2 技術面の調整
現在、技術的に取り組んでいるテーマがいくつかあって、その時々のマッチ練習などにおいて、それらを試していくことで、その成果や課題を確認するということを行っています。
つまり現在はマッチ練習においての一番のねらいは「自身が抱えるテーマの進捗状況の確認」ということになります。
大会の規模によっては、このテーマを実践で確認するといいうことも行っていますが、全日本ベテランに向けては、「勝つためにこれらをどのようにまとめていくか」ということが大切になってくると考えています。
具体的には大会2週間前までは、これらのテーマの進捗状況を確認する練習で、2週間前からは、テーマの進捗状況を考えたうえで、これらの中で、実戦で自信をもって使えるものとそうでないものを選別し、使えるものをより高めていく、いわゆる技術的なブラッシュアップの時期ととらえています。
そのため、マッチ練習でのテーマが「自身が抱えるテーマの進捗状況の確認」から「今使える技術を駆使して勝ちに行く」ということに変わっていきます。
現在はまだ大会まで1か月ほどありますので、自身のテーマをしっかり取り組んでいくとともに、精度を高め、本番で自信をもって使えるようにしていきたいと考えています。
3 心理的(メンタル面)の調整
現在の心理的状態としては、約1か月後の大会に向けて、組み合わせも発表され、日に日に自然と緊張感も高まってきています。
それは練習に向けてのモティベーションが高まったり、日々の生活に張りが出てきたりといった、プラスの面がある一方で、通常よりも高い緊張感が続いてしまうと、精神的な疲労が蓄積し、大会当日にメンタルパワー全開で臨むことが難しくなってしまいます。
心理面は体力面や技術面と違って自らコントロールすることが難しい側面もありますので、あまりコントロールしすぎない、つまり緊張感や気持ちの高まりなどを無理に抑えようとせずに、ありのままを受け止めるようにしています。
その代わり日々の中で(特に夕方以降)いつも以上に意識的にリラックスする時間を確保して、副交感神経を優位にするようにしています。
また、できる限り日々の生活の中のルーティーンを通常通りこなすことで、精神的に負荷をかけないようにもしています。
そうは言っても大会1週間前にもなると気持ちの高ぶりが今以上に湧いてくると思いますので、うまく調整しながら大会当日、テニスコートに入った段階で最大のメンタルパワーの状態に持っていけるようにしていきたいと考えています。
これは日常生活の中でのメンタルのコントロールですが、練習中のメンタルのコントロールについても合わせてお話しておきます。
ベテランの大会に出始めたときは、練習ではある程度うまくプレーできるのに、試合になると緊張感などから思うように実力を発揮できないことがよくありました。
しかし、現在では、練習中でのプレーレベルと本番でのプレーレベルを比べた時に、練習中よりもむしろ本番の方がよりレベルの高いプレーができるようになりました。
これは、試合経験を積んできたということも要因の一つですが、それ以上に「1回1回の練習を単なる練習ではなく、常に本番を想定し、緊張感をもって取り組んできた。」この積み重ねが、いかなる環境でも自分の実力を発揮できる盤石のメンタルタフネスに繋がっているのだと考えています。
約1カ月に行われる大会に向けて、このメンタル状態で練習を続けていくということはもちろんですが、当日はより「ゲームの入り」が重要だと考えています。
練習開始直後のショートラリー、マッチ練習開始直後のサービス(リターン)などのファーストタッチのショットに向かう際に100%のメンタルパワーで入ることを特に意識し、いち早く自分のリズムでゲームをコントロールしていけるようにしています。
4 その他の調整
その他の調整としては、リハーサル大会の参加が挙げられます。昨年は、全日本ベテランのリハーサル大会の位置づけとして、福井県で行われた日本スポーツマスターズに参加しました。(結果は準優勝)
スポーツマスターズは各県の代表選手が集う全国大会で、レベルも高くよかったのですが、長期の遠征となること、コートサーフェースが全日本ベテランと異なること、この大会に向けた調整が別途必要となることなど、リハーサル大会としては難しい側面もありましたので、今年度は地元の市民大会をリハーサル大会と位置付けて参加しています。(大会日程は9月8日、15日、22日)
今回出場している市民大会は、スポーツマスターズに比べて若干レベルは下がりますが、全日本ベテランと同じサーフェース(オムニコート)、同じ使用球(ダンロップフォート)で行われており、また長期の遠征も伴わないことからリハーサル大会としては、とてもよかったと感じています。
5 全日本ベテランのドローについて
前述のとおり、9月4日(水)にドローが発表されました。誰がどこに入ってもいいように準備をしていますので、特にいいドローだったとも悪いドローだったとの感想もありません。
ただ、私は全日本ベテラン以外の大会は関西を中心に出場していますので、できれば関西地区以外の選手と試合をしたいという希望がありました。
そういう意味では、私のブロックのシード選手の多くが、関西地区以外の選手ですので、自分にとってはいいドローだとも言えると思います。
大会に向けてはもちろん「優勝」という結果を目指して、様々な取り組みをしていますが、それ以上に大切なことは、「練習でトライしていることを本番で100%発揮する」ということです。
集大成であるこの大きな大会で内容、結果ともに満足できるよう最後まで全力を尽くしていきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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