こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。前回お伝えした通り、関西オープンも無事に優勝し、試合からの緊張感からも解放され、現在は体の疲れを取って、コンディションを整えていくことに重点を置いて生活しています。

本格的に全日本ベテラン優勝という目標に向けて、活動して、3年目になりますが、この約2年半を考えてみると、ベテラン大会においては勝敗という観点で見ると圧倒的な成果が出ていると思います。

改めてではありますが、今回からベテランテニス界で勝ち続ける秘訣と題して、その要因について自己分析も含め書き綴っていきたいと思います。ベテラン大会に参加されている方やこれから参加しようと考えている方の参考になれば幸いです。

まずは、ここ2年半の戦績を振り返ってみます。

 〇戦績(2022年3月~2024年6月)※Dグレード以上、ITF、日本スポーツマスターズ

2022年

山陽オープンベテランテニス大会(40歳以上の部)優勝

関西ハードコートベテランテニス大会(40歳以上の部)優勝

関西オープンベテランテニス大会(40歳以上の部)優勝

全日本ベテランテニス大会(40歳以上の部)ベスト16

2023年

SENKO CUP in Hyogo ITF World Tennis Masters Tour(40歳以上の部)優勝

山陽オープンベテランテニス大会(40歳以上の部)優勝

毎日オープンベテランテニス大会(40歳以上の部)優勝

関西オープンベテランテニス大会(40歳以上の部)優勝

日本スポーツマスターズ2023福井大会(シングルス)準優勝

全日本ベテランテニス大会(40歳以上の部)ベスト8

2024年

SENKO CUP in Hyogo ITF World Tennis Masters Tour(45歳以上の部)優勝

毎日オープンベテランテニス大会(45歳以上の部)優勝

SENKO CUP in Yamanashi ITF World Tennis Masters Tour(45歳以上の部)ベスト4

関西オープンベテランテニス大会(45歳以上の部)優勝

この2年半でここに記載していないE、Fグレードも含めると通算70勝4敗で勝率は約95%です。しかも負けた4試合も勝った相手が優勝または準優勝していますので、完全な格下に負けた試合は皆無です。ここまで安定した成績を残すことができていますが、これには明確な理由があります。この秘訣をPART1~3でお話していきます。

心・技・体という誰でも聞いたことがある言葉がありますが、私は大切な順として、心→技→体ではなく、体→技→心だと感じています。

その理由ですが、いくら鋼のメンタルを持ち合わせていても、3セットマッチを5日間闘い抜く体力がないとトーナメントは勝ち上がれませんし、相手よりもラケットワークを含めた技術面で勝っていないと、これもまた勝ち上がるのは難しくなります。

ただ、心が必要ないかと言えば全くそんなことはなく、メンタルの強靭さが、勝ち続けるための必須条件と考えています。しかし、この体と技が備わっていてこそのメンタルの強さが生かされるということも事実としてありますので、体→技→心の順で話を進めていきます。

さて、それでは本題に入ります。ベテランテニス界で勝ち続ける秘訣PRAT1【体力編】結論から申し上げます。それは・・

同年代よりもいい体力の状態を維持する

そんなこと当たり前でしょ。という答えが返ってきそうですが、それでは同年代よりもいい体力の状態とは具体的にどのような状態なのでしょうか。

まずは体力とは何かということから触れていきたいと思います。

体力には行動体力と防衛体力に分けられますが、

行動体力とは・・

①行動を起こす能力(筋力・瞬発力)

②行動を持続する能力(筋持久力・全身持久力)

③行動を調節する能力(敏捷性・平衡性・巧緻性・柔軟性)

防衛体力とは・・

①病気・ストレス・環境に適応する能力(免疫力・適応力)

②リカバリー能力(回復力)

ということになります。

これらの力が同世代と比べ勝っていれば、いい体力の状態と言えますが、これら一つ一つを数値化して比較することは難しいですが、もっと簡単に確認できるものがあります。それが「体年齢」と「血管年齢」です。

体年齢は主に行動体力の①や体脂肪などから体の状態を測れるもので、血管年齢は、行動体力の②や防衛体力の②の状態を把握するのに便利な指標になります。これら簡易的に測定できる機器がトレーニングジムやショッピングセンター内などにも設置されています。

ちなみに私は、体年齢、血管年齢ともに実年齢(47歳)よりも20歳近く若い状態をキープしていますので、同年代の方と試合をする場合は、自分の方がずっと若い体であるという自信をもって、コートに入ることができますので、その時点で精神的には相当なアドバンテージがあると感じています。

この状態がキープできればどのような利点があるのでしょうか。もちろんテニスのパフォーマンスや競技成績の向上は当然ありますが、それ以上に私が実感している利点は・・

ハードな練習やトレーニングを日常的に十分こなすことができる

ということです。私は通常週4回のオンコートでの練習に加え、週2回の筋力トレーニングやランニングにプールトレーニングそして、ほぼ毎日体幹やバランストレーニング、ストレッチなどを行っていますが、これができれば、自然とパフォーマンスは向上していきますし、本番の試合に関してもそれほどハードなものであると感じなくなってきます。

また、PART2の技術編で詳しく述べますが、クオリティの高いボールを打ち続けるには、充実したフィジカルの状態が必要です。私が、試合においても逆転勝ちや中盤から後半にかけて一気に突き放す展開が非常に多いのも、フィジカルの状態が相手選手よりも勝っていることが要因の一つであることは間違いありません。

それでは、若い体の状態を維持するためにどうすればいいのか。結論から申し上げると、それは

正しい生活習慣

です。その中で大切なものから順番をつけるとしたら

食事

睡眠

運動(トレーニング)

です。

特に①と②はマストです。食事に関しては、「空腹を満たす」あるいは「時間が来たからなんとなく」という方が多いと思いますが、私は「体に必要な栄養を取り入れる」「食事作りは体づくり」「食事もトレーニングと同義」という観点で、食材の選定や食事作り、そして食事摂取のタイミングまで一貫して行っています。

もちろん食事を愉しむということも人生を豊かにするために大切なことですので、外食の際は好きなものを食べますし、あまり神経質にはならないようにしていますが、それでも明らかに体にとって良くないものは避けるようにしています。

体に良くないもの、つまり避けるべき食品についてお伝えします。それは・・

糖質や資質の過多な食品(ドーナツや菓子パン、脂身の多い肉、ジュース、加糖入り缶コーヒーなど)

添加物の多い加工食品(ベーコン、ハム、ウインナーなど)

揚げ物(とんかつ、から揚げ、てんぷらなど)

アルコール全般

これらの食品は体の糖化や酸化を進めたり、血管を傷つけたり、皮下脂肪を蓄えたりして、体の老化を進めてしまいます。体が老化すると著しく体力も低下しますので、競技成績にダイレクトに影響しますし、加齢に伴ってその傾向は顕著に現れてきます。

はっきり言って、どれだけトレーニングしても(そもそも乱れた食生活では満足にトレーニングもできないと思いますが・・)きちんとした食事を摂らないとプラスマイナス0どころかマイナスの方が大きくなってしまうと思います。

逆にきちんとした食生活を送れば、体の状態がよくなり、それだけでパフォーマンスが向上を実感できると思います。

次に睡眠ですが、私は1日7時間~8時間の睡眠を取るようにしています。しっかりとトレーニングをして、いい食事を摂っても、適切な睡眠を取れないと体のリカバリーが進まず、効果が半減してしまいます。

ここでは詳しくは述べませんが、いい睡眠のための行動(ルーティン)や寝具へのこだわりなどもあって、毎日熟睡でき、次の日に疲れが残っているということがほとんどありません。

睡眠時間の長短はある程度個人差はあると思いますが、基本的には「質より量」が大切だと思います。中にはショートスリーパーの方もおられますが、それは圧倒的少数で、基本的には最低でも6時間以上の睡眠は必要ですし、運動量の多いアスリートならなおさらだと思います。

朝の目覚めがよければ、いい体と心の状態で、その日の活動レベルを上げていくこともできますし、いいトレーニングも行うことができます。

そして最後に運動ですが、①②を前提として、年齢に応じた適切な負荷量のトレーニングを定期的に行うということになります。ここで大切な考え方は「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということです。

加齢に伴って体の強度や回復力も落ちていきますので、無理をしすぎて追い込みすぎると、ケガのリスクが増えたり、効果的なトレーニングとならないことになったりします。

私の感覚では、オンコートでもオフコートでも限界の8~9割くらいでストップをかけて、その後はしっかりリカバリーに時間をかけるようにしています。

とにかく日々の取り組みを継続していくということを常に考えていますが、結局それが最も効果的で、最短で成果を上げる方法であると理解しているからです。

これらの正しい生活習慣の小さな積み重ねが、長い期間で大きな差となり、そのままパフォーマンスの差となって現れてきます。かくいう私も10数年前はこのような生活習慣ではなく、好きなものを食べて、適当な時間に寝てという普通の30代の生活を送っていました。

そのためその当時は小太りの完全なおじさん体形で、練習は1時間も続けることができず、市民大会レベルの大会でも勝てず、加齢には抗えないなと感じていましたが、上記のことを愚直にやり続けた結果、今では現役の大学生とも互角以上に勝負できる体の状態になりました。

あと何年若い選手とやりあえるのかは分かりませんが、この生活習慣を続け、実年齢よりも若い体の状態を維持することができれば、少なくとも同年代の選手には負けないと自負していますし、ベテランテニス界で勝ち続けることはもとより、健康で充実した人生を歩んでいけると考えています。

これらのことを取り組んでいただければ、確実に効果が出てきますので、是非参考にしてください!

最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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