こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。前回のブログでも冒頭に少し触れましたが、今月4日(日)~8日(木)の5日間の日程で、今年3大会目のベテランJOP大会である関西オープンテニス選手権大会に参加してきました。5月後半から天候不順が続き、大会期間中も雨天が予想されていた日もありましたが、幸い雨天での順延がなく、大会日程を予定通り消化することができました。

今回は全日本ベテランに次ぐBグレードの大会となり、各地域からたくさんの選手が参加し、レベルもこれまでの大会に比べても高く、難しい試合になることが予想されました。また、私個人としても、全日本ベテラン前の最後のJOP大会として参加しており、全日本ベテランを第1シードで出場するためには優勝が求められるプレッシャーのかかる状況でしたので、いつも以上にしっかりとした準備をして大会に臨みました。ただ、いつもの大会と同様に勝つことだけを目標にするのではなく、本大会でトライすべきテーマを持って臨みました。そのことも含め、今大会で得た成果と課題についてお話ししていきたいと思います。

〇結果

※関西テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。

1 回 戦  6-0 6-0 中村 悠(MTS Tennis Arena 三鷹)

2 回 戦 6-1 6-0 菊屋 光信(テニスユニバース)

3 回 戦  6-0 6-2 原田 竜介(ヤバイスパイス屋さん)

準 決 勝 6-1 6-2 ⼭岸 徹郎(SEEKERs TENNIS TEAM)

決   勝 6-3 6-3 安藤 博澄(テニスユニバース)

※2年連続2回目の優勝

結果はすべてストレート勝ちで優勝でした。今年出場した3大会ですべて優勝でき、10月の全日本ベテランも無事に第1シードでの出場がほぼ決定しました。今回の優勝が前回までの2大会と違ったことは、1回戦から決勝戦までほとんど波がなく、非常に安定した試合運びができたことでした。

簡単に振り返ってみると、どんな大会、どんな相手ででも難しいと言われる1回戦では相手選手にゲームポイント(ブレークポイント)も与えず6-0,6-0で完勝。2回戦で対戦した菊屋選手、3回戦で対戦した原田選手は4月に行われた大毎オープンでも対戦し、菊屋選手とは6-2,6-4、原田選手とは7-5、6-3とかなりの接戦でしたが、今回は菊屋選手には6-1,6-0、原田選手には6-0,6-2で勝利しました。

準決勝の山岸選手は5月の関東オープンで優勝している実力者でしたが、終始安定したストロークで圧倒して6-1,6-2で勝利。決勝の安藤選手は、昨年の全日本ベテランのファイナリストで、安定したテンポのいいストロークが持ち味の選手ですが、要所で強気なプレーを見せることができ、競り合いを制して6-3,6-3で勝利しました。

これまでの大会では優勝しても、思ったような内容のテニスができなかったり、成果よりも課題が多く見られたりしましたが、今大会は、結果、内容ともに非常に満足できるものでした。先に自己採点をすると今大会は85点~90点くらいのできでした。(ちなみに大毎オープンの自己採点は60点でした。)

今回のレビューにつきましては、各試合の振り返りではなく、今大会での気づきがあった、このように非常に満足できるゲームができた要因について振り返っていきたいと思います。早速ですが、私が感じた要因を上げていきます。

・5月の大会をスキップして、本大会に向けて充実した練習とトレーニングができたこと

・試合開始直後から100%の状態でいけるような心身の状態をきちんと作って試合に臨めたこと

・ボール最後まで引き付けて打つというストローク技術が進化したこと

・攻守の判断を的確に行ってポジショニングを考えながら攻撃的にプレーできたこと

・常にポジティブマインドで試合をすることができたこと

それでは1つずつ簡単に説明していきます。

・5月の大会をスキップして、本大会に向けて充実した練習とトレーニングができたこと

4月末の大毎オープンが終わった後、5月中旬に大阪で開催される関西ハードコート選手権に出場する予定でエントリーしていました。昨年のこの大会も優勝していたので、出場するかどうか迷っていたのですが、結局出場しないことにしました。

大会に出場するためには、その大会に向けたコンディション作りが必要で、大会前には、練習量やトレーニング量を調整(少なく)する必要があり、継続性が失われることになります。全日本ベテランに向けてポイントを獲得していくということもありましたが、それ以上に4月末からの約1カ月間をしっかりとトレーニングと課題練習に時間を割くことのほうが、関西オープンに向けてはプラスになるとの判断でした。その期間しっかりと練習とトレーニングを積むことができて、自信を持って大会に臨むことができたことが、よい結果と内容を生むことができました。

・試合開始直後から100%の状態でいけるような心身の状態をきちんと作って試合に臨めたこと

上記のとおり、前回大会終了後からの約1か月間でいい練習とトレーニングができ、心身ともに充実した状態で大会に臨めましたので、いつも通りの実力が発揮できれば、いい結果を出せる自信がありました。

ただ、それが本番の試合で十分に発揮できなければ、「画竜点睛を欠く」ことになってしまうので、当日の試合に向けての、最後の調整を非常に丁寧に行いました。それでは当日の試合までの具体的な調整をお伝えします。(2回戦以外はNB11:00でしたので、NB11:00の行動パターンとしています)

5:00 起床、身支度、朝散歩

5:30 朝食、準備等

7:30 出発(職場へ)※車でテンションの上がる洋楽を聞きながら

7:50 到着(職場の体育館)

7:55 体育館で準備運動

   ・軽くランニング

   ・動的ストレッチ

   ・素振り

   ・静的ストレッチ

   ・瞑想

8:30 出勤、仕事

9:30 出発(会場へ)※車でテンションの上がる洋楽を聞きながら

10:00 到着、軽く食事(弁当半分程度)、エントリー、試合状況確認

10:30 ランニング、ストレッチ、壁打ち

10:50 ロッカールームでゲームウエアに着替え、集中力を高めていく

10:55 試合のコートに移動し、試合のイメージをしながら軽く素振りをする

11:00~試合開始

※太字は特に試合に関係したルーティーン

このルーティーンを1回戦から決勝まで5日間続けました。(2回戦のみSA9:00でしたが、基本的には同様のルーティーンです)前回の大毎オープンでは、最初のゲームにブレークされることが多く、立ち上がりに課題がありましたので、ファーストゲームから高い集中力をもって試合に入るために、試合前の心身の準備を徹底して行いました。

今大会は、ファーストゲームから高い集中力でいい形で試合に入ることができ、ファーストセットに関しては、大会を通じて1度しかブレークされませんでした。また、試合を通じても高い集中力を維持できたので、このルーティーンは今後も続けていこうと思っています。

〇ボール最後まで引き付けて打つというストローク技術が進化したこと

「ボールを引き付けて打つ」と言ってもこれにはたくさんの技術的要素が詰まっています。引き付けて打つためには、

①しっかり最後までボールが見られること

➁上体が浮いてしまわないように、打つ直前まで下半身に重心が残っていること

➂インパクト時にボールをしっかり押していくこと

④相手のボールの強弱やコースによってテークバックの位置を微妙に変えていくこと

などです。ストロークの感覚がよくない時は、最後までボールを引き付けられず下半身の粘りがないままにラケットを振りにいってしまうので、球離れが早く、ボールが抜けていってしまい、コートに収められないことが多くなります。

しっかり引き付けることで、ガットにボールがしっかりと食いついてくれるため、スピンもしっかりかかってコートの中に収めることができ、威力と安定感が増します。この技術が進化したことでストロークの威力と安定感が前回の大会に比べて明らかに増しているのを実感していました。これも1か月間しっかりと下半身と体幹のトレーニングができたこと、試合中に高い集中力を維持できたことでボールを落ち着いて見極められていたことなどがあると思います。

・攻守の判断を的確に行ってポジショニングを考えながら攻撃的にプレーできたこと

この1か月で意識的に取り組んだことのひとつに「ポジショニング」があります。攻撃時にはコートの中に入って早いテンポでボールを配球し、積極的にネットにもつく、守備時にはコートの後方からスライスやループボールなどを配球し、次のカウンターショットを狙っていくなど、相手のショットや立ち位置などから、適切なポジショニングやショット選択などの判断力を磨く練習をしてきました。

こうした練習のお陰で攻守の切り替えの判断が早くなり、中途半端なプレーが激減しました。攻める時は一気に攻める、守る時は我慢して徹底的に粘るということを躊躇なく行うことができ、ポイント獲得率が上昇しました。

・常にポジティブマインドで試合をすることができたこと

当たり前ですが、試合中はいい状況もあれば悪い状況もあります。いい状況の時は誰でも気持ちよくいいプレーができるものですが、問題は流れが悪くなった時や自身のミスで大切なポイントを落とした時に、平常心で次のポイントへ迎えられるかということです。

もちろん私自身も今大会でもそのような状況は幾度となく訪れました。他の選手のプレーを見ていて感じることは、自身が欲しいポイントで自分のミスで落とした時に自分自身を卑下するような言葉がけをしていることが非常に多いということです。「何やってんだ!」「下手くそ!」「くそショット!」「終わってる!」などです。本人は何気なく発してしまったことだと思いまいますが、ネガティブな言葉がけは確実に自分のプレーを委縮させていきます。

私は大切なポイントでのミスに対しては「次行こう!」「ナイストライ!」「大丈夫!」「落ち着いて!」などの自分自身を励ます言葉がけをしています。そうすることで、終わってしまったポイントことを引きずることなく、次のポイントへ向かうことができます。自身のメンタルの強さはこういったポジティブな言葉がけが大きな要因の一つであると感じています。

〇大会を終えての総括

前述のとおり、昨年に続いて優勝で大会を終えました。大会を終えての率直な感想としては、1回戦から決勝までの5試合すべてで集中力のレベルが高く、メンタルのアップダウンの波がほとんどなかったことに自分自身でも驚いています。

今大会はいつもの大会以上に試合前の心身の準備を入念に行い、自分自身のメンタルレベルを最高の状態にしてコートに入ることに細心の注意を払い行動し、それがとてもうまくいったのですが、このルーティーンが確立できたことが今大会での一番の収穫だったと思います。

試合が終わってから35歳以上の部で出場していたトップ選手と話をしていたのですが、その選手は「他の選手に対策をされて勝つことがどんどん難しくなっている」といった趣旨の話をしていました。私もその意見に同意しています。

大会に出続けていると同じ相手と対戦することが多くなるのですが、対戦ごとに「大﨑対策」をされて難しい試合になっていると感じています。相手の「大﨑対策」の想定を超えるために、プレーの幅を広げ、心身ともにレベルアップしていくべくトレーニングに励んでいきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。次回は「全日本ベテランに向けての思い」についてお話しします。次回もよろしくお願いします!

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