こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。4月の後半から、今年2大会目のベテランJOP大会である毎日オープンテニス選手権大会に参加してきました。当初、大会後半の日程では雨の予報でしたが、幸い最終日も小雨はあったものの、雨天での順延がなく、大会日程を予定通り消化することができました。大会日程と仕事との折り合いをつけながら出場しているサラリーマンプレーヤーとしては、ありがたいことでした。
今回はCグレードの大会となり、3月に出場した山陽オープン大会よりもレベルが高く、また、第1シードでの出場というプレッシャーのかかる状況でしたので、いつも通りしっかりとした準備をして大会に臨みました。ただ、勝つことだけを目標にするのではなく、本大会でのテーマを持って臨みました。そのことも含め、今大会で得た成果と課題についてお話ししていきたいと思います。
結果
※関西テニス協会のHPにおいても氏名・結果等が公表されていますので、本ブログにおいてもお名前を掲載させていただきます。
1 回 戦 6-2 6-4 菊屋 光信(テニスユニバース)
2 回 戦 6-1 6-1 三宅 俊幹(パブリック宝ヶ池)
3 回 戦 7-5 6-3 原田 竜介(ヤバイスパイス屋さん)
準 決 勝 6-4 6-2 安⽥ 智昭(NTTドコモ)
決 勝 6-2 6-3 ⼤坪 勇⼈(Jʼs club)
※2年ぶり2回目の優勝
結果はすべてストレート勝ちで優勝でした。ただ、今回は、前回の山陽オープンに比べても厳しい試合が多かったですし、各選手のレベルも上がっているので、初戦から決勝まで全く気の抜けない試合の連続でした。スコアこそすべてストレート勝ちでしたが、各ゲームでのノーアドバンテージも非常に多く、それを落としていれば、もっと大変なゲームになっていた試合も多くありました。また、前述のとおり、今大会はあるテーマを持って臨みました。そのテーマがどれくらい自分の中で消化できたのかを振り返っていきたいと思います。
まずは、今回のテーマについてですが
・ボールを最後までしっかり引き付けて打つ
・テークバック時はできるだけ脱力する
・インパクトの瞬間だけ力を入れる
テーマ設定の理由について
本番のゲームにおいて、自身の課題としているところが、練習と比べて上半身に力が入り、手打ちになってしまい、ボールに勢いが出せないということがありました。練習時と大会時のこの感覚の違いを何とかしたいと考え、普段の練習時でも上記のテーマを意識的に取り組むようにしました。これらを意識することで、練習の中ではある程度しっかりできるようになりました。これができるようになったことで・・
・落ち着いてボールを見られるようになったことでストロークの安定度がより増した
・最後まで引き付けられることで、ダウンザラインショットの精度が向上した
・脱力することでカウンターショットがスムーズに打てるようになった
これらのことを本番の試合でも練習時と同様にできるかどうかということが大きな目標でした。それでは、1回戦から振り返っていきたいと思います。
1 回 戦 6-2 6-4 菊屋 光信(テニスユニバース)
初戦の相手は今年から40歳以上の部に参戦されているフレッシュな選手で、今年のJOP大会ですでに2大会優勝されており、初戦の相手としてはかなり手ごわい相手でした。実際に試合をしてみて感じたことは、ストロークがしっかりしていて安定感があり、こちらのボールが浅くなるとしっかり前に踏み込んで打ち込んでくる攻撃性も持ち合わせたプレースタイルでした。
以前ならストローク戦になるとどんどん上半身に力が入ってミスが出たり、ボールが浅くなってしまったりすることが多かったのですが、落ち着いてボールを見れていたので、力みがあるとなかなか打てないバックのダウンザラインなどを要所で打ち込むことができ、ストローク戦を有利に進めることができました。6-2、5-2から2ゲーム取られて5-4となったことは反省点でしたが、最後は取りきることができ、勝つことができました。
2 回 戦 6-1 6-1 三宅 俊幹(パブリック宝ヶ池)
次の相手は初対戦で戦前に情報はなかったのですが、左利きで、ストロークがしっかりしており、時折、回り込んで早いタイミングでエースをねらいに来るプレースタイルでした。
最初のゲームでブレークされるなど立ち上がりがあまり良くなかったのですが、徐々にストロークのリズムがよくなってきて、ゲームを取り返し、相手の時折来る早いストロークに対してもうまくカウンターで合わせ、終始有利にゲームを進めることができて結果的に完勝できました。ただ、立ち上がりにミスが目立ち初戦に続いて出だしに苦労したことが次戦に向けての反省点となりました。
3 回 戦 7-5 6-3 原田 竜介(ヤバイスパイス屋さん)
3回戦の相手は今回の対戦で4回目になりますが、対戦ごとにプレーの質が向上している印象があり、結果的に今大会で一番ゲームを取られた相手となりました。フラット系のフォアハンドでどんどん攻めてくると思えば、ポイントによっては我慢強くラリーを続けることもでき、そしてネットプレーも器用にこなせます。
1セット2-2から3ゲーム連取し、5-2となるまでは、自分のペースでゲームを進められていましたが、そこから急に固くなって、ラケットが振れなくなり、2度もあったノーアドも取れず5-5に追いつかれ、流れが完全に相手に傾きました。5-5からも2ゲーム連続でノーアドとなり、ここで運よく2ゲームとも取れましたが、取られていても不思議ではありませんでした。2セット目もなかなか流れがつかめず、1ブレーク差の6-3で辛くも勝利しました。反省点の多い試合でしたが、最後まで集中力を保って勝つために全力を尽くせ、結果的に勝利できたことが収穫でした。
準 決 勝 6-4 6-2 安⽥ 智昭(NTTドコモ)
準決勝の相手は今年から40歳になった、昨年も35歳以上の部で全日本ベテランにも出場している選手でした。プレースタイルはフォアもバックもとにかくハードヒットでエースをねらってくることが特徴で、その威力は同年齢では群を抜いています。この試合では、エースを取られることはある程度想定しながらしっかりラリーをつなげて、たくさんボールを打たせて体力を奪うことと、そしてカウンターショットでストロークのリズムを変えていくことを考えてプレーしました。
1セットはお互いの特徴が出た内容でしたが、相手選手の威力のあるショットに押され、2-4と苦しい展開でした。リードされていましたが、最後まで相手選手のプレーは続かないと踏んで、ポイントを取られても1球でも多く返球することを心がけてプレーした結果、そこから4ゲームを連取し、6-4で1セットを先取。
2セット目も序盤は一進一退のゲーム展開でしたが、最後まで諦めずにボールを返し続けることと、時折放つカウンターショットでペースをつかみ、6-2で取って勝利しました。3回戦では、途中で力みからラケットがうまく振り抜けず、苦労しましたが、準決勝では、相手の速いボールに対しても、落ち着いてボールを見て、しっかりラケットを振りぬくことができましたので、満足のいく試合内容でした。
決 勝 6-2 6-3 ⼤坪 勇⼈(Jʼs club)
決勝の相手は、これで3度目の対戦となりました。今回を含め3度すべて決勝で対戦しており、コンスタントに勝ち上がってくる安定感のある選手で、すべてのショットが平均以上にこなせるオールラウンドプレーヤーです。
相手選手のストロークは早いタイミングのフラットドライブで打ち込んでくるので、打点を遅らせないように打たなければいけないのですが、ボールの見切りが早すぎると引き付けが甘くなり、威力のあるボールが打てないので、ボールの見極めが非常に大切なポイントとなりました。
序盤から一進一退の攻防が続き、序盤で私がとったゲームはほとんどがノーアドバンテージで、ゲーム内容はほぼ互角でした。ただ、要所でポイントを取りきることができたので、1セットを6-2と先取しました。2セット目も同様の展開でしたが、中盤からペースをつかみ5-1となり、2ゲームを連取されましたが、最後はサービスエースでキープし6-3で取って優勝が決まりました。
大会を終えての総括
まずは、本大会5試合を行った課題設定に対しての自己採点からいうと60点くらいだったと思います。やはり感覚としては、練習時のマッチ練習と比べるとうまくいかないことが多かったと思います。
具体的には、マッチ練習では、どのような相手と対戦してもある程度自分がゲームをコントロールし、かつ攻撃的なテニスを展開できるのですが、本番の試合では、マッチ練習とは違う緊張感があったり、向かってくる相手に対して受け身になってしまったりと、自分の理想とする攻撃的なテニスがうまく嵌らないことが多かったように思います。これは、前回の山陽オープンでも同じ感覚に陥りましたが、山陽オープンの時は違う感想を持っています。それは
・マッチ練習と全く同じ感覚で本番の試合をプレーすることは相当難しい
・本番の試合では、うまくいかないことの方が多い。その中でその困難をどう乗り越えるかということを考えトライすることに価値がある
・上記のことを理解し、時には割り切ってその時にできる勝つためのベストのプレー行う
ということでした。練習で行っていることをすべて本番の試合でも同じように、トライし続けなければいけないと思いすぎると、理想と現実のギャップに苦しむことがあります。「うまくいかないことは当たり前のことだ」と予め想定して試合に臨むことで、心に余裕が生まれます。
今大会はラウンドの途中から、そのような考え方に切り替えられ、内容としては悪かった3回戦から準決勝、決勝と状態を上げていけたのだと思います。ベテランJOP大会は、自分の練習の成果を試す場であると同時に、トーナメントで勝ち上がり、ポイントを獲得していかなければいけないという事情もあり、そういう意味で一般大会やその他大会と比べプレッシャーもかかり非常に難しい大会でもあります。
また、仕事との両立を図るということからも、出場大会数を厳選していることもあり、1戦1戦負けられない試合が続いています。ただ、結果的に優勝でき、その上、新たな気づきも得ることができ、非常に有意義な大会となりました。
次回の大会が全日本ベテラン前の最後の大会になりそうですので、今大会で得た課題解決に向けて練習やトレーニングを積み重ね、結果内容ともに満足のいく大会にできるよう頑張っていきます。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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