こんにちは。鉄人blogに訪れていただきありがとうございます。今回で本ブログが100回目を迎えました。昨年の8月にブログを立ち上げ、コツコツと更新してきましたが、中々長い道のりでした(笑)試合会場でお会いした方からブログを見ていること、そして参考にしていただいているという話を伺いとても嬉しく感じています。これからも本ブログを通して自分の経験を少しでもテニス愛好家の方にお伝えしていけたらいいなと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
さて、今回は私自身が大切にしているものについてお伝えしていきたいと思います。テニスとは直接関係のない話題のようですが、40歳からテニスを本格的に再開し、そこから少しずつ成果を上げて、日本ランキング1位となった私の大切にしているもの、言い換えれば「大切にしている考え方」についてご理解いただき、みなさんのテニスのスキルアップだけでなく、よりよい人生を歩んでいくためのヒントにしていただければと思っています。
早速ですが、みなさんの大切にしているものは何ですか?家族、友人、仕事、趣味、健康、お金、車、ペット・・などなど挙げればキリがないと思います。私ももちろんこれらのことを大切にしていますし、優劣はつけがたいですが、私がそれでも一番大切なものは何かと聞かれたら間違いなく「時間」と答えます。
「時間」と答えたのには明確な理由がありますが、時間という観念の中で揺るがない事実があります。それは・・
・人はいつか必ず「死」を迎えるということ
・明日必ず生きているという保証はないこと
年を取るにつれ、このような考えをおぼろげに持ってはいましたが、数年前のある出来事で、この考え方がより明確になりました。その出来事とは「母親の死」でした。
母親は3年前の4月に大腸ガンで亡くなりました。73歳という現代ではかなり若い年齢でした。母親が亡くなる数年前から父母と同居生活をしていたので、その身近な家族の「死」が自分に少なからず衝撃を与えました。
抗ガン治療をしていた母親の主治医からもう打つ手がないと言われ余命宣告を受けたこと、自宅に帰ってきた父親が涙を流していたこと、母親にこれまでの感謝の気持ちをラインで送りながら自分も大泣きしたこと、緩和ケア施設に入所した母親のところに毎日通ったこと、日に日に弱っていく母親を目の当たりにしたこと、そして母親の最期を看取ったこと・・。
自分にとって「死」というものを間近で体感した初めての経験でした。もちろん祖父母が亡くなった時もそれなりに「死」を感じましたが、どことなくそれは遠い存在でした。しかし、4人の祖父母が亡くなり、そして自分の母親も亡くなり、もう「死」が遠い存在ではなくなったような気がしました。
自分に残された「時間」はどれくらいあるのだろうか。
自分が死ぬときに本当に後悔のない人生が送れたと言えるのだろうか。
その日がもし明日来たとしてもそう思うことができるだろうか。
母親が亡くなった後、しばらくこのような考えが頭の中を巡り離れることはありませんでした。そしていつしか自分の中で「後悔のない人生を全力で歩もう」そして「自分の生きた証を残そう」そう思えるようになりました。それから自分にとって時間は「命の砂時計」となりました。この「命の砂時計」を意識するようになってから、毎日の過ごし方や時間の使い方が大きく変わりました。具体的には・・
・1日の中で極力無駄な時間を作らない
・自分の心が喜ぶことに時間を使う
・我慢してまで嫌なことはしない
このような考え方で一日を過ごすようになって、以前と比べて日々の充実度が増しました。これまでは何となく、暇な時間はスマホを触ったり、ネットサーフィンをしたりしていましたが、その空き時間に家事をしたり、食事を作ったり、自分や家族のすべきことを優先的に取り組むようになりました。
そうすることで、家族(特に妻)が助かりますし、家の中での自分の仕事をきっちりこなすことで、自分が練習や試合に行く時間も余裕を持って捻出できるようになり、そして何よりも、家族から応援されるようになりました。やはりいくら自分の好きなこと、得意なことでも家族に理解されていない状況で続けていても、いずれ頭打ちになってしまいます。それほど家族の理解(応援)は大きな影響力を持っています。
自分が最も自分らしくいれる場所、そして自己表現ができる場所はテニスコートであり、その時間に心置きなく没頭できるということは、自分にとってこれほど幸せなことはありません。これらの好循環が現在、自分がこの世界で結果を出し続けられている大きな要因であると言えます。
また、私自身残業はほとんどしません。遅勤務や宿直業務以外の日は17時15分までが就業時間なのですが、遅くとも17時半までには退勤し、18時前には帰宅しています。早く帰ることで家族との時間が持てますし、早めに夕食や入浴も済ませ、家事や翌日の食事の準備などもしてしまえるので、次の日の朝に練習があったとしても心身ともに万全の状態で行うことができます。
何かの結果を出す秘訣は、自分の与えられた時間を自分の好きなことに十分時間をかけられるよう、タイムマネジメントしていくことになります。それでは次回以降、私が実践しているタイムマネジメントの具体的な方法についてお話ししていきたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします!
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